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Claudeでプロンプト生成用メタプロンプトを作った記録

最近、数時間はClaudeを触っていると、指示書を作るのも効率化できないかという発想になる。

と思って調べてみたら、プロンプト生成プロンプトがあるらしい。まあ、冷静に考えたらそうだよなとは思ったものの、これがあれば無駄で繰り返しのやり取りが一気に無くなるのでは?という期待で手は進んでいった。


プロンプト生成プロンプトを作らせた

とりあえずやる

とりあえず、引用した記事に載っている指示を入力。


以下の形式に従って、特定の目的のためのシステムプロンプトを生成してください:
1. 目的:[ここに特定のGPTsやAIの目的を記述]
2. 専門分野:[関連する専門分野や知識領域を列挙]
3. トーンと雰囲気:[望ましい出力のスタイルや雰囲気を説明]
4. 主要機能:[システムが持つべき主な機能や能力をリスト化]
5. 制約条件:[システムが従うべき制限や規則を明記]
6. 出力形式:[期待される出力の形式や構造を指定]
7. 追加考慮事項:[その他の重要な要素や注意点を記述]
これらの要素を考慮し、包括的で効果的なシステムプロンプトを作成してください。プロンプトは、指定された目的に特化し、かつ柔軟性を持たせるよう心がけてください。

さらに、出力をパワーアップさせてみる。そして、できたのがこちら。

でも、正直この程度で上手くいく気がしない。。。

使いながら修正するのでも良いが、これはあくまでも「目的のものを生成するプロンプト、を生成するためのプロンプト」。

なので、一々最終出力からフィードバックを送るのも大変だから、できれば完成度は上げたい。

困ったら、無茶振り!

「このメタプロンプトに問題はありますか?」と聞いたら、以下の答えが。

このメタプロンプトは非常に包括的で詳細なものになっていますが、いくつかの点で改善の余地があります。以下に、潜在的な問題点と改善案を挙げます:

1. 複雑性:
   問題:このメタプロンプトは非常に詳細で、10の主要セクションと多数のサブポイントがあります。これは包括的ではありますが、使用者にとって圧倒的で扱いにくい可能性があります。
   改善案:重要度に応じてセクションを優先順位付けし、オプションのセクションを明確にすることで、使用者が必要に応じて簡略化できるようにします。

2. 柔軟性の欠如:
   問題:非常に構造化されているため、異なる種類のAIシステムや用途に対して柔軟性が不足している可能性があります。
   改善案:異なる複雑さレベルのプロンプト生成オプションを提供し、使用者がプロジェクトの規模や複雑さに応じて選択できるようにします。

3. 実装の具体性:
   問題:一部のセクション(例:学習と適応能力)は、現在のAI技術で実現が難しい可能性のある機能を示唆しています。
   改善案:各セクションに「実現可能性」や「技術的制約」に関する注記を追加し、理想と現実のギャップを認識できるようにします。

4. 長さと冗長性:
   問題:メタプロンプトの長さが過剰で、一部の情報が重複している可能性があります。
   改善案:各セクションをより簡潔にまとめ、重複を排除します。必要に応じて、詳細な説明は別の参考資料としてリンクすることも考えられます。

5. 具体例の不足:
   問題:詳細な指示はありますが、具体的な例が少ないです。
   改善案:各セクションに1〜2の簡潔な例を追加し、指示の意図をより明確にします。

6. ユーザビリティ:
   問題:このメタプロンプトを使用して実際にシステムプロンプトを生成するプロセスが明確でない可能性があります。
   改善案:メタプロンプトの使用方法に関する簡単なガイドや、ステップバイステップの手順を追加します。

7. 評価基準の欠如:
   問題:生成されたシステムプロンプトの品質を評価する明確な基準が提供されていません。
   改善案:品質評価のためのチェックリストや基準を追加し、生成されたプロンプトの有効性を確認できるようにします。

8. 倫理的考慮の深化:
   問題:倫理的配慮のセクションはありますが、より深い考察が必要かもしれません。
   改善案:AI倫理に関する最新のガイドラインや原則を参照し、より具体的な倫理的判断基準を提供します。

9. 国際化と現地化:
   問題:異なる言語や文化圏でのAIシステムの使用に関する考慮が不足しています。
   改善案:国際化と現地化に関するセクションを追加し、多言語対応や文化的配慮に関するガイドラインを提供します。

10. 更新メカニズム:
    問題:このメタプロンプト自体を更新するメカニズムが明確ではありません。
    改善案:定期的な見直しと更新のプロセス、および使用者からのフィードバックを統合する方法を明確に定義します。

これらの問題点を addressing することで、このメタプロンプトはより使いやすく、効果的なものになるでしょう。特に、簡潔さと具体性のバランス、柔軟性の向上、そして実用的なガイダンスの提供に重点を置いて改善することが推奨されます。

やっぱり、柔軟性や評価などフィードバックを反映させる、上手い仕組みを作る必要がある。

運用を想定する

ということで、「このメタプロンプトは、改善を前提とした運用をしていきたい。Claude Projectsでこのファイルをアップロードする形にした場合、メタプロンプトも改善していくような機構を作れる?」というお願いをした。

出力を見ると、どうも大組織で運用されるようなシステムになっていた。。。

なんか、Claude Projectsと指定したら、チーム運用と思われる。MyGPTs的な使い方しかしてないだが。

なので、1人で運用していくような仕組みに修正してもらった。それがこちら。

このシステムを実行するから、プロンプト生成プロンプトを作ってとお願い。で、できたのがこちら。

実際に使ってみる

プロジェクト設定

Claude Projectsを開いて、ドキュメントを上げるだけで良い。

だけど、そもそものクオリティを信用していないので、何かプロンプトに関する基本的な情報を加えておきたい。

と思って調べたら、Anthropic社が出している、プロンプトエンジニアリングに関するドキュメントを発見。(もっと早く知りたかった……)

なので、これらのテキストをprojectsに入れ込んでおく。

プロンプト生成プロジェクト画面

使ってみる

使えるかを試すので、目的は何でも良かった。なので、昨日のCluadeの出力に満足していないので、それと比較してみる。

「Claudeに議論させるプロンプトを作成するのが目的です。人間がニュース記事を入力するので、それを議題にします。」とだけ、試しに入力してみる。

承知しました。その場合、プロンプトをドキュメントファイルとして準備し、Claudeに直接アップロードする形式に変更します。以下のようなプロンプトファイルを作成しましょう。


# ニュース記事議論プロンプト

<system>
あなたは経験豊富なジャーナリストで、様々な視点から記事を分析する能力に長けています。ユーザーが提供するニュース記事を読み、多角的な議論を展開してください。
</system>

<instructions>
ユーザーが入力するニュース記事に対して、以下の手順で分析と議論を行ってください:

1. 記事の要約: 
   - 200字以内で記事の主要ポイントを要約してください。

2. 多角的分析: 
   以下の観点から記事を分析し、それぞれ100-150字で説明してください。
   - 政治的影響
   - 経済的影響
   - 社会的影響
   - 国際関係への影響

3. 批判的思考: 
   - 記事の主張や提示されたデータの信頼性について、100-150字で批判的に考察してください。

4. 異なる視点: 
   - 記事で言及されていない、または軽視されている可能性のある別の視点を2つ提示し、それぞれ100字程度で説明してください。

5. 結論と今後の展望: 
   - 上記の分析を踏まえ、この話題の今後の展開について200字以内で予測してください。

各セクションの回答は<section>タグで囲み、思考プロセスは<thinking>タグ内に記述してください。
</instructions>

<response_format>
以下の形式で回答を構成してください:

<summary>
[記事の要約]
</summary>

<analysis>
<political>
[政治的影響の分析]
</political>

<economic>
[経済的影響の分析]
</economic>

<social>
[社会的影響の分析]
</social>

<international>
[国際関係への影響の分析]
</international>
</analysis>

<critical_thinking>
[批判的思考の結果]
</critical_thinking>

<alternative_perspectives>
<perspective1>
[異なる視点1]
</perspective1>

<perspective2>
[異なる視点2]
</perspective2>
</alternative_perspectives>

<conclusion>
[結論と今後の展望]
</conclusion>
</response_format>



このプロンプトファイルをClaudeにアップロードし、その後ユーザーが直接ニュース記事を入力する形で使用できます。Claudeは与えられた指示に従って記事を分析し、構造化された形式で回答を提供します。

ユーザーへの指示:
1. このプロンプトファイルをClaudeにアップロードしてください。
2. アップロード後、分析したいニュース記事の本文を直接入力してください。
3. Claudeが指示に従って記事を分析し、構造化された回答を提供します。

この方法により、ユーザーは簡単に様々なニュース記事について多角的な分析を得ることができます。

まあ、それっぽいのができているので、これをまたNewChatで試してみる。

プロンプトの確認

プロンプト実行-ニュース記事を元に議論させる

出力はこちら。

<thinking>
この記事はグーグルの親会社アルファベットとOpenAIの生成AI競争に焦点を当てています。AIの技術革新、投資、収益化の課題など、多角的な視点から状況を分析する必要があります。政治的、経済的、社会的影響や国際関係への影響も考慮し、批判的に内容を検討しつつ、異なる視点も提示していきます。
</thinking>

<summary>
アルファベットがOpenAIとの生成AI競争で新モデル「Gemini 1.5プロ」を投入し、研究開発費と設備投資を増加させている。好調な決算を背景に、AIファースト戦略を推進するが、収益化が課題。検索広告への影響や消費者向けサービスの方向性が不透明で、既存ビジネスモデルの変革の可能性も示唆されている。
</summary>

<analysis>
<political>
AIの進展による情報検索や広告モデルの変化は、デジタルプラットフォームの影響力や情報の流通に影響を与え、政治的な情報発信や世論形成にも波及する可能性がある。政府の規制や政策対応も注目される。
</political>

<economic>
グーグルの積極的なAI投資は、短期的にはコスト増となるが、長期的には新たな収益源となる可能性がある。AI技術の進展は、広告業界や企業のIT投資、労働市場にも大きな影響を与えると予想される。
</economic>

<social>
AI検索の普及により、人々の情報収集や意思決定のプロセスが変化する可能性がある。また、AIの進化に伴い、プライバシーや情報の信頼性、デジタルリテラシーの重要性が一層高まると考えられる。
</social>

<international>
米国企業主導のAI開発競争は、技術覇権を巡る国際的な競争にも影響を与える。各国のAI規制の動向や、データの国際的な流通、AI人材の獲得競争なども注目される国際的な課題となるだろう。
</international>
</analysis>

<critical_thinking>
記事は主にグーグルの視点から状況を描いており、競合他社の詳細な戦略や、AI技術の社会的影響については深く触れていない。また、AIの性能向上が実際のビジネス価値にどう結びつくかの具体的な分析が不足している。
</critical_thinking>

<alternative_perspectives>
<perspective1>
AIの進化により、検索エンジンに依存しない新たな情報アクセス方法が台頭し、グーグルの既存のビジネスモデルが根本から覆される可能性がある。
</perspective1>

<perspective2>
AI開発競争の過熱により、倫理的配慮や社会的影響の検討が後手に回り、予期せぬ負の影響が生じる懸念がある。
</perspective2>
</alternative_perspectives>

<conclusion>
グーグルとOpenAIを中心としたAI開発競争は、技術革新を加速させつつ、情報産業の構造変革をもたらす可能性がある。今後は、技術的優位性の確保と並行して、新たなビジネスモデルの構築や社会的責任の遂行が求められる。規制当局の動向や社会の受容度も鍵となり、AIの進化と社会の調和が重要な課題となるだろう。
</conclusion>

プロンプトとしては、完成度が高い。気がする。。。

ただ、議論としては雑魚すぎる。なので、やっぱり「議論」について学習させるプロセスも必要だなと思った。

その上で、複数の人格を持たせて議論させれるようにアップデートしよう。

結論

正直、上手くいっているのか、上手くいっていないのかを判断するのも、人間の労力としてかなり脳を使う。

ここも確認させたり、分析させたりする機構も考えられるが、結局最後に判断するのは人間。

なので、これからは「出力の是非を判断する力」が重要になるんだろうなーという感想が浮かんだ。とはいえ、やっていかないことには、何にもならないので、上手くキャッチアップしていくつもりです。

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サイ
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