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2024ONTAKE100備忘録 レース編


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2024ONTAKE100備忘録 準備編

移動〜レーススタート

昨年と同じくの池おじさんチームに
関西を代表する黒い人を加えた4名で車移動。
おんたけはこの移動も旅感があって楽しい。
というか、レース中はしんどいだけなのでレース前後のお祭り感が楽しいのかもしれない。

チームニテコ

昨年は連休に伴う渋滞に巻き込まれて到着までに8時間近くかかり到着時に結構な疲労感があったので、今年は出発時間をかなり早めた。
おかげで終始快適なドライブ。昨年は出来なかった道中寄り道して昼飯食べたりとか、スーパー寄って買い出ししたりとかしながら余裕を持って到着。

KAMOさんも通ったという地元の定食屋さんで
名物味噌カツやチキンカツなど頂いてみる
受付すませて界隈の方々と記念撮影

受付ではX民の皆さんとご挨拶を交わしたり、
出店ブースのぞいたりしてまさにお祭り気分。
到着時点では晴れ間も見えたりするけど明日の朝から結構な雨との予報。ずっと雲のかかってた御嶽山が少しだけ見えたので急いで記念撮影。

翌日はずっと雨。唯一山頂が見えた瞬間でした

念の為にデポバッグにシューズも入れてみたりしながら出走前の準備に取り掛かる。100マイルのスタートを見送りレース気分も盛り上がってきた。
仮眠という名の目を瞑って横になるだけの時間を経て、お約束のPRローション塗り込んでスタートゲートへ。

当日の装備は以下の感じ

  • トップス ニテコノースリーブ

  • インナー MILLET ドライナミック メッシュ

  • ショーツ  teton bros

  • キャップ Gramicci

  • シューズ Luna sandals MONO

  • ウエストバンド Inner Fact

  • ヘッデン Petzl スイフト RL

スタート前のイキフン

去年は行列の真ん中より少し前辺りからスタートだったので今年は欲張って先頭近くに界隈ランナー達と陣取ってみた。サンダルで出走のマックス、オーシャン氏と記念撮影。周囲の目は完全に色物ランナーを見る目である。そして号砲が鳴りいよいよスタート!

サンダルブラザーズは皆ノーザック

松原⇨白川小川エイド

目標タイムは去年の12時間54分を上回りたい、出来れば12時間半切れたらいいなというくらいで、心拍数だけ見ながら平地はキロ5:30〜6:00の間くらい、登りはボチボチ、下りはリラックスしてキロ5:00〜5:30くらいをイメージしていた。

周りにはマックス、チェル、オーシャン氏、トーゴさん、ヒデさんがいて、ペースが合う仲間がいる間はおしゃべりしながら気楽に行こうと思っていたら、スタートから2キロ程で、マックスがスルスルと前に出ていった。4〜6月と黙々と相当な距離を走り込んでいたので今年のマックスはかなりやるんじゃないかと思っていたが、やっぱり調子良さそうだ。
マックスが前に出ると後ろからゲンヤがやってきた。おしゃべりゲンヤも絶好調。チェルへの熱い思いを語って林道区間からスルスルと前に出て行った。

僕はというと序盤の荒れたアスファルト区間に開いてた拳大の穴で右足を軽くグネってしまう。やべぇと思った瞬間に直ぐに足を上げたので捻挫は回避出来たが小指付け根辺りを傷付けた様で足裏に血の滑りを感じる。どんなもんかなと思っていたけど自然に出血は止まったようなので、放置してそのまま進む。

そして、ペースの合うチェルと話しながら進んでいると、白川小川エイドの手前の下りで左足でつまずいてコケてしまう。
上手く前受け身の体勢とれたので左肘を少し擦りむいたくらいで済んで右手の平はハンドボトルのおかげで無傷。助かったーと思って走っていると、つまずいた左の親指の先から出血して爪先が血まみれなのが確認出来た。
幸いエイドが近かったのでピットイン。クロさんにご挨拶して、傷口洗って状態確認すると親指の先が直径2mm位で小さく皮がめくれている。思ったより軽傷だった。この程度はサンダルあるあるなので焦らず絆創膏とテーピングで止血。しかし治療に7〜8分かかったのでチェルには置いてかれてしまった。

白川小川エイド⇨松原

エイドを出てしばらく走るとマコっちゃんとペソコちゃんに追いつく。
足の治療してる間にパスされてしまっていたらしい。流石速いな界隈女子。まこっちゃんと少し喋ってから再び先行させてもらう。こんな序盤で腰ポンされる訳にはいかんのだよ。

登りは無理せずパワーウォークも交えて進んで行くも30キロ過ぎた辺りから登りの出力があんまり上がらない。やっぱり脚力落ちてるなーと思ってると霧が濃くなってきた。高い位置から照らすと足元が見えなくなるのでヘッデンを手に持ち替えて視界を確保。視界の悪さのせいかペースを落としてる選手が多いので次々とパスさせてもらう。
そして前半最後の長い下りに入る。押さえて走ってるのだけど去年と比べると、足の疲労感が強くて余裕がない。下りの途中でサンダルブラザーオーシャン氏にようやく追いついた。何やら女子と一緒に走ってるなと思ったらスタート前にご挨拶したおにぎり丸さんと並走している。めっちゃ速いやんおにぎり丸さん!と思いながら二人をパスして最後のロードも何とかタレずに走り切って松原に帰ってきた。
エイド前のすれ違い区間で先にエイドを出たマックスとワラーチランナー新さんとスライドする。二人とも足取り軽そう。あぁ今年はサンダルの部一位は取れんなとちょっと落ち込み気味に松原エイドに滑りこんだ。

前半補給まとめ

  • おにぎり1個

  • わらび餅×6

  • エネ餅

  • 薄皮クリームパン1個

  • 白川小川エイドのオレンジ&バナナ

  • 水計Ⅰ.5ℓ

前半からなるべく補給は取ろうと5キロ毎に上記の物を摂っていたが、後半大失速してしまうことになる。


松原⇨72k WS

松原到着は5:57なので去年より2分遅いくらい。
エイドでチェルとゲンヤを発見。後からピットインしたオーシャン氏と先に出発して行ってしまった。
いつのまにか爪先のテーピングは剥がれてしまったけど出血は完全に止まっている。
追いPRローションを足に塗り込み、後半用補給セットをポケットに入れ、水をボトルに入れてチェル達を追いかけようとすると、ウエストバンド後ろポケットに入れた、空になったハンドバトルを最後の下りのどこかで落としてるのに気が付いた。
ボトル1本だけは不安なので、デポに入れてた予備のフラスコに水を入れてバンドに入れようとすると予備ボトルはバンドのポケットより横長で収納出来ないことに気が付いた。仕方ないので後半ループはハンドボトルを予備の水としてウエストバンドに納めて、持ちにくい普通のソフトフラスクを手に持ち続けて走る羽目になる。
エイドを出ると結構な雨が降ってきた。止まって身体が冷えたのでレインを羽織って舗装路の登りに取りかかる。
昨年もこの舗装路が走れなくて歩いてたのだけれど、今年は輪をかけて力が出ない。更に寒気もする。これはこの先50キロは無理なんちゃうかな。引き返すなら今しかないぞと弱気なことを考えていると、まこっちゃんに追いつかれ、遂に腰ポンされてしまった。軽やかに登り坂を駆けていく背中を追いかける気力もなく、止めるかどうか迷いながらトボトボ舗装路を歩いていた。

去年は林道に入ると復活して走れるようになったのだけれど、今年は復活する気配はゼロ。更に出力は落ちていき緩い登りも走れなくなる。平地や下りでもキロ6〜7くらいでしか走れない。頭はボーッとするし、酷い眠気もやってきた。いよいよ止めて引き返そうかと思っていた60キロ辺りで1周目の後半で抜きつ抜かれつしてたキトラ君に追いつかれた。「松原でゆっくり休んで食べまくってきたよ」と言う言葉に、
アレ?俺の不調ももしかしてハンガーノック?
と閃いて、わらび餅を2つとエネ餅を一気に食べる。少しだけ体が動くようになった気がする。少し進んで、脇の茂みの奥でお花を詰んでコースに戻るとペソコちゃんと鉢合わせてしまった。
気まずい感じで声かけると「お腹痛いん?w」と突っ込まれて気が楽になる。「いえ小ですw」と大人の男女の会話を交わしながら、ペソコトレインに乗せてもらうことにする。この列車から落ちたら最期、ホンマにDNFやなと考え、たまに登りで置いてかれそうになりながら進んでいくと、72キロのウォーターエイド手前の下りから走れる感覚が戻ってきた。ウォーターエイドでありがたくトレインから下車。ペソコちゃんをパスして進んで行く。

72k WS⇨水交園エイド

ウォーターエイドでタテっちゃんに追いつかれたので話しながら進む。パックで進みたいけど「僕もう余裕ないですわー」と言うタテっちゃんの登りに付いていけず先に行ってもらう。しかし離れていくたてっちゃんの背中を見ながら復活の気配を感じていた。さっき補給を一気に食べたのが1時間以上前やから、そろそろ効いてくるかなと思っていたら、水公園までの長い下りがしっかり走れるようになってきた。体に力が入るし、弱気な考えも無くなっている。ここでタテっちゃんに追いつきパス。下りが俺を蘇らせる。
10時間2分程で水公園エイドに到着するとキトラ君に追いついた。そうめん、フルーツ、コーラを頂いてキトラ君とパックで出発する。

水交園エイド⇨松原ゴール

去年はここから緩く延々と続く舗装路が走れなかったのだけれど、
ゆっくりならノンストップで走れるくらいに復活している。
登り出してすぐにペースの合う女性ランナーマリモさんもパックに加わる。強いランナーさんだなと思いながら話を聞いているとチーム100マイルの方だった。そら強いわ。舗装区間は3人で止まったら負けチキンレースの様相でクリア。この辛い登り区間をパックを組んで話しながら走れたのはありがたかった。林道に入り最後のウォーターエイドを通過。直前でコース変更になった山頂区間を進むとようやく下りがやってきた。
この時点で11時間35分。残りは13キロくらい。
あれ?頑張ったら13時間切れるんちゃう?
と気付いて最後の下りはバテバテながらも猛プッシュ。
時計でペースを確認するとキロ5前半くらいで走れている。雨足も弱まり、出力上がって暑くなってきたので2周目スタートからずっと羽織っていたレインを脱ぐ。何人か選手をパスして進むと前方におにぎり丸さん発見。速い!お疲れ!とパスさせてもらう。
下り切ってロードに入る直前でまこっちゃんを捉えた!そっと近寄り腰ポンしてやろうと思ったらザックが邪魔で腰を撫でるような気味の悪いタッチになってしまった。さすがのまこっちゃんもキツそうな様子。「  流石や!」とエールをもらって最後のロードへ。

残り3キロでタイムは12時間30分。13時間は間違いなく切れるから後は出し切ろうと残りロードもペースを緩めずラストスパートをかける。
途中あんなに死んでたのになぜここでキロ5:30切るペースで走れるのか?
そのままの勢いで先にフィニッシュした仲間が待つゴールへ飛び込んだ。

拡大すると左の親指先に穴が開いてるのが分かるw

タイムは12時間48分

DNFを真剣に考えた後半スタートからよく立て直したもんだ。やめなくて本当に良かった。ロングレースでは潰れても復活するとはよく聞くけれど今回のレースはまさにそれを体験することが出来た。いい経験しました。

後半補給まとめ

  • おにぎり×1

  • わらび餅×7

  • エネ餅×1

  • 水公園のそうめん。オレンジ&バナナ

  • 水計2.0ℓ


レースを終えてあとがき

2周目の80キロまでの潰れた時間帯を潰れず走れてたらなとは思うものの、そこは病み上がりの走り込み不足が反映されてたと思う。ラスト15キロは鬱憤晴らす走りも出来たし現時点では上出来なレースだったかなと。
序盤で作った小傷以外はマメも出来ずに足裏はほぼノーダメージ👣
執筆している現時点でレース後6日だけど筋肉痛は
尻からハムにかけてが一番強く、前モモやふくらはぎはダメージ軽かったので、激下り練習で下りを走れる脚にしていたのが対策練習としては効果的だったと思う。

おんたけ面白いよ。みんなもおいでよ。
また来年!

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