人を動かす『ワンシーン』があれば、それは良い『ものがたり』
ハイ、ブエナス〜
中南米・エルサルバドルへ来て、10ヶ月。
◯ラ・ウニオンへの出張タジェール(ワークショップ)
◯専門家プロジェクトとの連携事業
◯日本文化フェスへの参加
7月下旬に、ようやく後期の授業が始まったかと思ったら、、、
8月の中南米〜南米は、アゴスティーナというお祭りで、またいきなり1週間お休みである、、、
まぁ、かといってこのタイミングで任国外旅行へ行くことも出来ず、国内でチョロチョロ、、、
隊員は、任国外旅行へ行ける国も限られており、一度任国外旅行へ行くと、次に海外へ行くには、半年空けなければならないという、謎ルールが存在する。
したがって、このタイミングで任国外旅行へ行ってしまうと年末年始に国外旅行へ行けないのである。
さらには、年間与えられている20日間の任国外旅行へ行ける有給休暇も、基本的に配属先の休暇に合わせる必要があり、毎週クラスなどを持っているとほぼ不可能なスケジュールとなる。
ということで、1年目の任国外旅行(20日間の有給休暇)は泣く泣く棄てるコトに、、、
(ちなみに、パンデミック前のコロンビア時代は、半年縛りなどなかった)
と言っても、始まらないので、となればもう馬車馬の如く働くしかない、、、
さて、最初に、楽しみにしていた『ラ・ウニオンへの出張タジェール』から、、、
結論から言うと、めちゃくちゃ楽しかった。
ラ・ウニオンは、エルサルの最東端にあり、海を渡ればホンジュラスとニカラグアという港町である。
日本政府も、かなりの支援をしており、この1週間前にはコスタリカへのフェリーが就航したばかりである。
エルサル政府は、このラ・ウニオンにおいて『ビットコインシティー構造』を掲げてはいるが、ま、それはどうなることやら、、、
ちょっと街を歩いた感覚としては、想像以上に廃れておりまだまだ時間がかかるとは思うが、可能性としては面白いのかも、、、
そして、肝心のタジェールであるが、、、
4日間で、90分×8回。
アジア料理クラスは、2年生のカリキュラムなので、2年生の2クラスを2グループに分けて実施。
(1年生は、来年任地変更後に実習出来るため)
・前半の2日間は、日本料理(寿司5種類、あら汁、卵焼き、茶碗蒸し)
・後半の2日間は、中華料理(ラーメン、冷やし中華、焼飯、焼きそば)
正直、90分で4品をデモンストレーションするには、至難の業ではあったが、学校サイドの協力もあり、かなり順調に実施出来たと自負している。
しかし、個人的にはやはりデモンストレーションだけではなく、生徒たちと一緒に調理したかった。
また、アジア料理コース担当の講師が最終日の最後の時間だけに登場して、アジア料理コースの授業参観出来なかったことは残念、、、
それでも、ずっと親身に対応してくれ、生徒たちとも本当に楽しい時間を過ごすことが出来、時間がないのが惜しいくらいであった。
来年の任地変更が益々楽しみで仕方がない。
そして、出張から戻って今度は、『専門家プロジェクトとの連携事業』の打ち合わせである。
コレは、以前お手伝いした『ロロコ祭り』の延長であり、現地の『ロロコ』という食材を使った料理レシピの紹介となる。
今のところ、『海鮮レシピ+コロッケ+アイス』の3品になりそうだけど、どうなることやら、、、
こちらは、また来月以降に、、、
そして、今度は『日本文化フェス』への参加である。
また結論から記すと、めちゃくちゃ気分が悪かった。
いなり寿司を300個作るということで、仕込みのために前日入り。
到着した途端、
『実は、宿が使えなくて、、、知らないおじさんと同じ部屋でも良いですか?』と。
更には、早々に到着しているのに、
『調理場が、午後からじゃないと使えなくて。明日も、朝の8時までしか使えないです』と。
もう、ここまでくると、笑うしかなくなってくる。
ま、結果、おじさんとおじさんが一夜を共にすることもなく、、、
だいたいの仕込みは午後に終え、いなり300個分の酢飯5合(7.5k)は朝の6:30〜8:00までの90分で仕上げるという荒業に。
もう、そこまで仕込みさえ終えれば、あとのちらし寿司のデモンストレーションも、いなり寿司300個もどうにでもなる。
結局、330個作ったんだけどね、、、
ま、6人の学生と一緒に活動予定が、なぜかたったの2人だけだったけど、、、
誰のための、何のための、イベント?
悲しいかな、どうしても、己の配属先の対応と比べざるを得ない。
完全にナメられている、散々な現場だった、、、
おそらく、もうこの先、行くことはないだろう。
さて、最後に、、、
母校の甲子園は、1回戦で残念な結果だったが、、、
二遊間のスーパープレイを観られただけで、感動した。
そして、今日は朝から『バスケW杯で日本が勝利』という嬉しいニュースが。
コレは、観たかった、、、
あ、ちなみに8/3からエルサルで始まって、初日初回に観に行った映画『スラムダンク』(スペイン語吹替)の上映、あっという間に気付いたら終わってた、、、
スポーツでも、映画でも、食でも、人のこころを動かす『ワンシーン』があれば、それは良い『ものがたり』である。
(もうすぐ静かに44年目のものがたりを描き終える、おっさんの戯言)
ほな、また、ちゃお〜。