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バカでも分かるIR問題 -カジノ編-

前回の投稿「バカでも分かるIR問題 -IR編-」でIRに対する維新や自民の態度、土地としての問題に触れた。
今回は日本初となるカジノ、そこから発生する依存症等の問題について触れていく。

日本にカジノが誕生!

観光としてのカジノを考えると、日本にカジノが1つできるというのはとてもいいことだと思う。
何故なら皆さんが観光する際の目的はなんですか?
と聞かれたら、風景、食べ物、その土地ならではの体験などなど色々目的があると思う。
その中の1つにカジノを加えることは単純に目的が増える。
観光客を増やす手段としてはとてもいいのだ。

例えば「夢洲海鮮丼パークを作ります!」と言われても海鮮丼は他の地域でも食べられるし、食が目的の観光客は海鮮丼だけ求めて旅行しているのではない。
観光客を呼び込む目的としては弱いのだ。
カジノはやはり主目的と呼べる強さがある。
「マカオに行く」「ラスベガスに行く」と言われたら絶対に「カジノに行くの?」と聞くでしょ?
間違ってもミュージカルを観るのか、ジェットコースターに乗るのかとは聞かないはず。
これがカジノの強さ。

カジノが持つ負の側面

とはいえカジノはギャンブルであるが故に他の観光産業より負の側面も強い。
ギャンブル依存症、マネーロンダリング、治安の悪化などなど手放しで喜べないのも現実だ。

ギャンブル依存症

依存症対策は色々ある。

内閣府の外局であるカジノ委員会HPより

うん、こんな画像見なくて良いよ 笑
こういう画像を見てもわからんっ!!って人の為にこのnoteを書いてるから 笑
まぁとにかくカジノの数は少なく、遊べる人も限定して、入場料とかお金の制限を色々することで依存症や借金しないようにしますってことだね。

反対派への反論

カジノ反対派に対する賛成派の反論として「パチンコに比べたら~」というものがある。
それは確かに。
じゃあ一体どれぐらいなのかと思っても比較している人を見かけないので比較できそうな部分をあげてみる。

さて、カジノが日本に存在していない現時点において、日本にギャンブル依存症の疑いがある人がどれぐらいいるのかと言うとなんと3.6、日本の人口が1億2500万人程だから450万人もいるのだ。

日本の突出した依存症割合

他の数字と比較しても「かなりやべー!」ってのが分かると思う。
じゃあその中でパチンコの割合はどの程度なのかというとなんと70%以上なのである。


パチンコ38.7% パチスロ32.3%を足すと71%

つまりギャンブル依存症が疑われる450万人のうち、70%の315万人はパチンコ屋によって生み出されているのである。
えぐい、えぐすぎる。
ちなみに先程の依存症割合3.6という数字、ここからパチンコ分を引くと1.08になる。
つまりパチンコ屋がなければ諸外国並の数字になる。
現時点で日本に1店舗しかできないカジノよりパチンコの依存症対策をした方がいいんじゃないか?マジで。

更に言えばパチンコ屋の店舗数は2023年時点で7000店舗、2016年頃は10000店舗あったことを考えると激減しているが、影響が大きいのは言うまでもない。
単純に言えばカジノがパチンコより7000倍依存症を生み出さないとパチンコには追いつかないのだ。
もちろんパチンコより依存症を産み出さなければ良いという話では決してないが、それでもあまりにも大きい数字である。

マネーロンダリング

これについては知らん!としか言えない 笑
というのも日本にカジノの運用実績がないので究極的には分からないのである。
しかし実績のあるMGMが運営するし、諸外国の対策と効果という前例があるのだから諸外国並にすることはそこまで難しくないはず。

治安の悪化

どういうことかと言うと、よく引き合いに出されるのが韓国のカンウォンランドというカジノで、カジノ周辺に風俗店・消費者金融・質屋など乱立して治安悪化したらしい。
ただこれも夢洲に限っては可能性は低いんじゃないかと。
そもそも風俗店などに対する規制が厳しいし、何より夢洲は大阪市の持ち物で当然出店には審査や規制などの取り決めがある。
その上、夢洲は海上に突き出た人工島である。
つまり消費者金融や質屋で金を用立てようとしても、いちいち車や電車で夢洲の外まで出る必要がある。
入場規制やその他諸々を考えてもそこまでするバカは少ないだろうし、それを目当てにするような地域が誕生することも考えにくいのではないか。

その他の対策

他にも反社チェックとか、カジノへの出入りは週3、月10回までみたいな入場規制、20歳未満の者は立ち入り禁止、カジノの資金は指定の口座を使う必要があったりとカジノ事業者、利用者共に依存や破産を作らない為の取り組みがなされているので気になったら調べて欲しい。

カジノが他のギャンブルに比べて優れている点

そんなものあるの?と言いたいだろうが実はある。

還元率の高さ

還元率とは使った金額に対してどれぐらいのお金が戻ってくるか?という数字で
例えばパチンコ・パチスロの還元率は80-85%、1万円使うと8000円-8500円戻ってくるというものである。
「いやいや、パチンコに1万入れて毎回ゼロになってるわ!」と思うかもしれないが、小当りなどで少額ずつ還元されているのでこの数字は正しい。

じゃあ本題のカジノの還元率はいくらかと言うと93-98%もある。
カジノ93-98%
パチンコ・パチスロ80-85%
競馬70-80%
競艇・競輪75%
宝くじ46%
イメージ的にはパチンコの方がちまちま長く遊べて、カジノは大金賭けた1発勝負みたいなイメージがあるが実は全く違うのである。
つまり同じ賭け方をするならカジノは他のギャンブルより負けにくい・負けるスピードが遅い、散財する可能性が低いといえる。

パチンコファンの皆様、ご安心ください。

散々パチンコを叩いてきたが、親の仇だと思ってるわけじゃない 笑
実は近年続々とパチンコメーカーはカジノに参入していて、今じゃ殆どのメーカーが参入しているんじゃないだろうか。
つまりカジノで新しいスロットやゲームが遊べるのである。
パチンコ店の減少や出玉規制の中でこのニュースはファンにとって嬉しいんじゃないだろうか。

カジノまでの距離

あーパチンコファンの皆様、ここでまたパチンコを叩かねばなりません()
ギャンブルの依存症や借金問題などにもっとも効果的なのは「距離」や「時間」である。
それは駅前にあるパチンコ、TVやネットで観れてスマホで馬券が買えてしまう競馬と大阪の夢洲にしかないカジノ
どちらが気軽にアクセスできるだろうか?
現状日本に存在しないカジノに行きたいカジノ依存症の人は今日や明日、今週末にでもすぐにラスベガスにあるカジノに行けるだろうか?
答えは絶対にNOである。
このように距離や時間は依存問題にとってかなり重要なのである。

正直者のぶっちゃけ話

ただ私は正直者なので重要な懸念も書いておく
距離と時間が重要なことは分かったでしょう。
パチンコ屋は閉店時間があるし、競馬の大きなレースは週末開催でレース時間とレース数も限られている。
その点夢洲のカジノは24時間営業である。まぁこれはそこまで問題ではない。
アクセスの方が大問題で「カジノはネットで気軽にできないでしょ」とはならない。
確かにネットで夢洲のカジノにはアクセスできないが、近年はオンラインカジノというものがある。
例えば夢洲でバカラやポーカーにハマった人がネットで調べるとオンラインカジノに辿り着いてしまうのである。
これはもう資金管理も時間も入場規制もへったくれもない。
底なし沼。
オンラインカジノの事業者は海外にあるので政府も規制が難しい。
カジノ反対派はこの連鎖を引き合いに反対すればよかったのにね、おばかさんっ☆
まぁ街で声張り上げてる反対派に若者を見たことがないから誰も気付かなかったんでしょうね。
それにしてもネットのやつの中にも一人も見なかったぞ、情報が寸断された世界の住人なのか、誰かの受け売りでしか話してないから気付かないのか知らないけど怖いわ。
ネットカジノは大問題だと個人的には思っている、各国の対応を見ているとある程度規制はしているようだ。
日本もこの辺の法整備が追加で必要になる日が来るだろう。

まとめ

  • 日本は依存症を疑われる人間の数が他国に比べて圧倒的に高い

  • 依存症のうち70%がパチンコ・パチスロ

  • これらを踏まえて日本で1店舗のカジノと7000店舗のパチンコ、対策が必要なのがどちらかは誰でも分かる。

  • マネロンは未知数な部分があるが、実績のあるMGMと国が連携して対策を進めれば問題なさそう

  • 治安の悪化は立地や距離の問題で悪化しにくいはず

  • カジノはパチンコその他の公営ギャンブルより還元率が高い=破産しにくいギャンブルである。

  • 結局一番重要なのはギャンブルまでの近さ、要はすぐにアクセスできなければ破産や依存を防ぎやすいのである。

  • 反対派は一切口にしなかったオンラインカジノの存在は非常に驚異

こんなところだろうか。

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