障がい者の選挙投票について、考えてみてください。お願いします。
私の父は、失語症そして麻痺の為、車いす生活を送っています。そんな父、脳出血発症後5年間も選挙に行っていないのです!このこと、実は凄く問題なのかも…と思い、Xでつぶやくと反響をいただきました。私の知り合いの障がい者の方も、投票していないといわれました。
感覚過敏の加藤さんでは、このような困りごともあるみたいです。
大前提、父は車椅子生活で、軽車への乗り換えはできますが、沢山の人の移乗へのサポート、移乗への時間が必要、車椅子で移動する際のバリアフリーな場所が必要です。
苦手な部分がある人(障がい者)の投票しやすい状況が整っていないということは、国民の一員である障がい者の意見が反映されていない、ということではありませんか?? このままでは、障がい福祉分野の政策や考え方、法律はいつまでたっても変わりません!!!
障がい者の投票率の低さは
大問題です!!!!!!
今の日本の制度は?
①代理投票
代理投票の希望者は、各都道府県の投票所の投票管理者に申請し、代理投票の理由が認められると、代理投票を行うことができます。代理投票は、「本人投票の原則」「秘密投票の原則」の例外らしい。
▶岡山県の場合…
投票所の事務従事者2名が補助者となり、1名の補助者が選挙人の指示する候補者の氏名等を記載し、もう1名がこれに立ち会います。 HPより
▶東京都の場合…
代理投票の補助者は、投票事務に従事する者・選挙人の家族や付添人等は、投票の記載をする場所において選挙人本人の意思確認等を行う投票や手続には関与することはできない。代理投票の補助者が選挙人本人の意思を確認できないときは、投票できない。
投票手続に入る前に、選挙人の家族や付添人等が、投票所の補助者と、候補者の氏名の確認に必要な選挙人本人の意思の確認方法について、打合せを行うなど、適切に対応する必要があります。 HPより
▶北海道の場合…
投票所の受付で、本人から代理投票を希望する旨を申し出てください(家族や付添人は不可)。投票所の係員2人のうち1人が本人の指示に従って投票用紙に記入し、もう1人が指示どおりに記入されているかどうかを確認します。確認ができたら、本人に投票用紙を投票箱へ投函してもらいます。
代理投票やその他の支援が必要な方のために、「投票支援カード」を作成しました。「投票支援カード」は本人のほか、家族や付添人も代筆できますので、投票をするときに支援してほしいことを記入し、投票所に持参してください。すべての投票所にコミュニケーションボードも用意しています。HPより
◎障がいを持つ父の娘である私の意見
ん?ん?介護者の負担の重さを感じた。私の家の場合、母が家計を支える中、何度も投票所と連絡を取ったり、父が補助員と話せるかどうか確かめたり、家族は勿論大変ですし、障がいをもつ父の負担も大きいように感じます。選挙は人生を変えるほど大切なものという認識がない限り、行く選択肢はないと思う。大変だから。
代理投票においては、補助員がきちんと父の声を聞きとってくれるか、意志を読み取ってくれるか、父の性格を分かってくれるかも、不安です。性格というのは、失語症で引き起こされる発話に時間がかかる事、言い間違え、オウムがえしに配慮してくれるのか、ということです。
身体障がい者の選挙投票へのサポート、他にも方法があると思いませんか??例えば、障がい者や高齢者が集まるばしょ、例えば医療・介護施設を投票所に指定するのはどうでしょうか。医療・介護施設というだけで、障がい者のサポートする家族の不安も、かなり取り除かれます。自分が通っている施設で代理投票が行われるなどがあると、介護者の負担はほぼゼロです。
②点字投票
視覚障がい者は、点字を使用した選挙投票を行うことが出来ます。総務省HPでは、視覚障がい者へのコミュニケーション面での対応も掲載されていました。
これは、各都道府県ごとに大きな変化はありませんでした。
〇私の意見
視覚障害者の点字の普及率は、10%前後と言われています。勿論、点字が読める視覚障害者に対する支援としてはベストだと思いますが、これ届いてますか??私が視覚障害について詳しくないのですが、一人暮らしの視覚障がい者を想像してください。家に封筒が届いた時点で間違えて捨ててしまいませんか??この時点で、選挙の投票はできなくなってしまいます。
次に、点字が使える視覚障がい者の方へ、「点字投票」という制度があることは、届いているのでしょうか??国や都道府県がすべての人に同じ文章を配送しているのであれば、問題だと考えます。点字投票の事を知っていたら、入れられた一票かもしれませんが、情報が行き届かないことで一票は失われています。
最後に、点字を使えない他の8割の視覚障害者に対する支援も考えて欲しいと思いました。点字が使えず、視覚障害におけるサポートがない状態での投票は非常に不安だと思います。電話で尋ねる勇気もないかもしれません。
③話し方や介助方法など
投票所の設備、コミュニケーションボードや投票支援カードの設置。補助員の話しかけ方や話す時の態度、工夫あると総務省HPで記載はあります。
どのような補助が得られるのか都道府県によって違うと思いますし、障がい者や家族は不安だと思います。しかも、障がい者の投票における支援情報はHPで検索しないと見つけられませんでした。施設で、投票所でどんな支援があるのか、どんな補助員さんがいるのか、説明がある事で、投票所へいくことに対する不安は取り除かれるのかもしれません。
最後に
選挙は、国民が政治に参加する公平に与えられた権利だと考えています。障がい者も国民の一員、掛けては行けない存在です。
行きたくても行けない、
見たくても見れない、
書きたくてもかけない、
言いたくても言えない。
大切な国民の一票が失われている事に、沢山の方に目を向けて欲しいです。
投票制度や投票所、情報の公開の仕方が考え直してほしいです。私は障がい者の選挙投票における現状と課題の発信を続けていきたいと思います。私はまだ選挙権すらない16歳という年齢ですが、なにかの形で支援情報を届けることができないのか、私が変えられる事はないのか、もう一度考えて見たいと思います。
沢山の人へ伝わるように、noteを共有してくれると嬉しいです。
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