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【雑談】人間はミステリアス
今日、突然にいつも可愛いがってくれる叔母ちゃんがうちの店に来た。
仲の良くない娘(私からすると、いとこ)も連れてきた。
突然に来店した理由は、いとこが、私に久しぶりに会いたかったからということだったが、
なんか叔母ちゃんの顔つきが、全然違う。見るからに弱々しいおばあちゃんだ。
そんなわけは絶対ないのに、私は別人じゃないかと思い、顔をジロジロ見てしまった。
いつもの顔ではない。
話し方も違う。いつもはハキハキ喋るのに、今日は、年寄りくさい話し方をしている。
なんだか居心地悪そうにしているし、時計ばかり見て落ち着かなさそう。
私のことはいつも「あんた」と呼ぶくせに、長女に「ちゃん付け」で呼んでいる。
叔母ちゃんが、あまりに別人のような雰囲気だったので、
うちのスタッフと顔を見合わせてしまうほどだった。
この母娘の間に何があるのかはわからないが、
親子なのに、いえ、親子だからこそ
86才になった叔母ちゃんは、娘に言いたいことは言えなくなり、
いとこは、母親に言いたいことを言えるようになっている。
人は、相手によって、こんなにも別人のように振る舞えるものなのだなぁと思った。
そういえばお習字の先生は、90歳でとてもしっかりなさっているのに、
息子さんが来たら、足をヨボヨボさせて手を繋いでもらっている。
かよわい老人のふりをして、息子に甘えているのかなと思った。
普段逞しく歩く姿は、嘘なのだろうか。
息子さんに手を繋いでもらって「いち、にの、さん」とエスカレーターに乗った瞬間を見た時は、衝撃的だった。
うちの両親は、私と弟に対して友達のように接してくれた。どんな時でも私のことを信じてくれたし、庇ってくれた。
うちの家族は、お互いに気兼ねし合ったりするような関係ではなかったので、どうにもこうにも、私には理解しにくかったのだが、
今日の叔母ちゃんの様子を見ていたら、お習字の先生のことも、少し理解出来るような気がした。
どちらもその人の本当の姿なのかと思うと、ミステリアス。
やはり、私にとって
ミステリアスの人間の心に向き合わねばならない
コーチングコーチを生業にすることはないな。だから、安心して欲しい。