夫の放射線治療
こうして、夫の食道ガンの
放射線治療がはじまった。
5週目で終わった途端。
夫は、私の心配をよそに
「うすめたお酒なら大丈夫でしょ?」
「いや、いや〜ダメでしょ」と私。
「飲んじゃお〜」と夫。
「看護師さんが言ってたじゃないの!やけど状態の粘膜にアルコールが流れていくと‥」
見ると、すでに夫は焼酎を水でうすめて飲んでいた。
禁酒は5週間でやぶられたが、
嬉しそうに飲んでいる夫を見ると、
ひとまず食道に穴が開かなくてよかった、と思った。
あとは手術だ。
手術まであと3ヶ月。
この二年で夫は、喉痛で食べられなかった上に、抗がん剤治療でもっと
痩せてしまった。
「食べさせて、体力つけさせなきゃ」
実はこれがアダとなってしまった。
つづく
家族のガン闘病記は、大半は、私が失敗したことですが、たまにあれはとっても良かったと思うこともあるので書いています。少しでも参考になればと思います。
ありがとうございました。