インプットとアウトプットって生きる時間の緩急でもあるじゃなかろうか。
「書を捨てよ町へ出よう」って言ったのは寺山修司らしいが、『他者を介した情報はインプットと呼ばず、自らの5感で感じ取る機会を得よ。』という解釈で、人の営みにおいてとても大切なことなんだと思っている。そして、5月は想像以上にそんな機会があったので、まとめておいた。
ゴールデンウィークは九州へ向かう
早朝、夜行バスに乗って福岡県小倉市に到着し、JR日田彦山線の石原町駅を降りるとタクシーが止まっていたので、そのまま乗り込む。タクシーの運ちゃんから平尾台の他のシーズンの光景を話してもらっていると、そうこうしていると平尾台の千仏鍾乳洞に到着。
タクシーの運ちゃん曰く「千仏鍾乳洞は天然記念物指定を受けているけど、民間管理。ほら、あの兄ちゃんが運営している。」と指をさした先には、タイヤが八輪ある車に乗って荷物を運んでいる男性がいた。
「準備するから10分ほど待って。」
営業時間前だったので、鍾乳洞の入り口で辺りを散策していると、程なく声を掛けてもらい鍾乳洞に入る。
入口から480mの「奥の細道」からは水の中を歩きます。(貸し草履無料)。電気照明がある900mを往復して、約40分。
(千石鍾乳洞ホームページより)
ハイシーズンにかかわらず、この時間は貸し切り状態。もちろん水は冷たく長居は無用♪
鍾乳洞を出てから平尾台を散策。石灰岩のカルスト台地は広大な風景なんだけど、定期的に野焼きをしてこの光景を維持されていると聞いた。(奈良の若草山と同じようなもんか)
平尾台から石原町駅へはおでかけ交通『カルスト号』(通称:おでかけ交通)と呼ばれる地元の人が使う乗り合いバスに乗ることにした。タクシーよりもとてもリーズナブル。そして、石原町駅から小倉駅に再び戻る。
小倉駅から大分県に向かって、メカメカしい883系ソニックに初めて乗ったんだけど、塗装の剥がれなどが目に付き、そろそろ引退車両なのかと思いながら海岸沿いの光景が過ぎ去っていく。
小一時間ほどで別府駅に到着。
特に予定も何もなかったので、帰りのルートを考えることにして、いろいろ見渡すと「さんふらわあ」というフェリーがあることに気がつく、というか思い出すも、残念ながらハイシーズンの「さんふらわあ」は当日券は無かった。。。初めからフェリーで来るのが良いかと今は思う。(上の写真にも「弾丸フェリー」ってコピーがあるし♪)
帰りのルートは、ソニック&新幹線で絞り込まれたけど、湯河原に行く時間はなさそうなので、別府の温泉でのんびり過ごすことにした。付近には「べっぷ地獄めぐり」という名の観光地があるようだけど、すべてスルーして温泉「鬼石の湯」へ向かう。この一帯は多くの観光客で賑わっていたけど、温泉利用者はほとんどいないのか、時間が良かったのか、露天風呂も貸し切りの状態だった。
その翌週は赤穂御崎へ
京都に戻って、普段と変わらない日常が始まったけど、もともと予定していたこともあったので、瀬戸内海に向かった。
播州赤穂で知り合った方に「北前船」というのがあって、赤穂市坂越の寄港地の一つだと伺っていた。いろいろ不勉強だったけど、江戸時代から明治時代に運行された海運事業だと聞いていた。
能登半島の日の入りは逃した。
そして先週、ふらっと立ち寄ったのが石川県小松市(旧:安宅 あたか)。海岸沿いキャンプサイトで、野外フェス「Music Camp CORE 2018」が開催されていたので立ち寄っただけだったんだけど。ここも北前船の寄港地だったのでハッとなった。
電車を利用したので、お昼ごろに小松駅に到着、そこからバスに乗って小松空港へ向かう。その先はタクシーを使う案内だったけど、3kmほどなので歩くことにした。
小松空港の近くの土地は海岸に近いせいか砂地が多く、乾燥した印象がある。京都ではあまり見かけない「コバンソウ」というイネ科の植物がたくさんあった。草鞋のような見かけだけど小判と言われるとそうかも♪
石屋かと見間違えそうになるぐらい、新旧の灯籠、狛犬、石碑が並んでいる「八幡神社」。この付近の地主さんの賜物なのだろうかと妄想するー。
程なくキャンプサイト「ふれあい健康広場」に到着。メイン会場にあったハニカム構造のブースは期待値が上がる!
石川県小松の海辺で日の入りを逃すも、美しい光景に出会った♪
一応、深夜まで踊っていたけど、朝を待たずにテントに戻る。年に一度ぐらいしか野外フェスには行かないのだけど、こういう遊び方は僕らの世代なんだろうか。立地の良いフェスはオートキャンプ場で開催されていることもあってか、車で来られている方はまさにグランピング状態です。(憧れ♪)
僕は個人事業を営んでいるので、比較的時間の融通が利くんだけど、世間が休日になると自ずと時間に余裕もできるのでゴールデンウィークは人混み&ハイシーズンにかかわらず、少し足を伸ばすことになる。今回、夜行バスは1年以上乗ってなかったけど、そろそろ身体にキツイので、今後は自衛の装備を揃えるか別の手段が濃厚ということもあって、後半は初めて「ソニック」と「サンダーバード」に乗ったけど、なるほど新幹線の地方版なのかと知った。