奈良市紀寺町にて赤穂ギャベの展示会始まる!
2019年10月から表向きにスタートした赤穂ギャベ、2020年に予定していた企画はことごとく中止となってしまったが、社会全体の対策もひとつの形が見えはじめてきたと思うし、僕らも少しずつ動き出せているんだと思う。
先月、新しい織り手さんとの関わりの一つとして、岡山・美咲町にある「アーツ&クラフツビレッジ」にて開催したワークショップは好評に終わり、今月も実施することになっている。
そんな流れもあって、赤穂ギャベでは糸(ハセ糸:綿糸10番手/12本合糸)の販売も行っているんだけれど、最近、織り手さんの活動も戻りつつあるし、微妙な色合いを表現できるように既存の色糸を適度にミックスした色糸も準備している(もうすぐオンストア)。
そして、今回は赤穂ギャベの名前の由来にもあるシルクロードに思いを馳せ、ちょうど奈良国立博物館では「正倉院展」が開催されている奈良にて展示会を行うことになった。昭和前期に建てられた木造平屋である「ギャラリー艸小路 木屋(登録有形文化財)」を会場とし、約30点の赤穂ギャベと赤穂緞通を約20点ほど取り揃えて展示・販売している。
展覧会詳細
開催日時:
2020年11月6日(金)~ 9日(月)
各日11時 ~ 17時 会期中休み無し
会場:
ギャラリー艸小路 木屋
〒630-8306 奈良市紀寺町911
アクセス:近鉄奈良駅から82系統バス乗車5分、紀寺町バス停下車徒歩1分
会期中の催しとしてお茶席も設けることなったんだけど、こちらはギャラリーオーナーの内山さんのご手配で、もしも当日の都合が付けば僕も参加したいと思っている。
お茶席(2020年11月8日8:59):9日にも追加枠設けましたが、ほぼ満席。
ギャラリー艸小路 木屋 ススキとシロヤマブキがいい感じ。
赤穂緞通(工房ひぐらし)と奈良の一刀彫にて作られたツバキ(荒木義人 作)
赤穂緞通「白地花文」
赤穂ギャベ(一部抜粋)のご紹介
雲(くも):赤穂緞通「市松雲竜」から雲文を椅子敷きに。
桐唐草(きりからくさ):赤穂緞通の第二次最盛期(昭和初期)に多く作られたとされる「桐唐草」を椅子敷きに。
走獣(そうじゅう):波文と呼ばれ海の緞通と言われる由来になったとされる赤穂緞通「御寮」の縁文様を椅子敷きに。
宝相華(ほうそうげ):正倉院北倉宝物花氈をモチーフとして椅子敷きに。
二日目、7日の様子(当番)
会場である「木屋」のお庭。お茶室でいうところの「つくばい」を模してだろうか、赤く染まった紅葉の枝葉をそっと設えてある。
赤穂緞通も赤穂ギャベもお買い上げがある度に、適時配置の入れ替えを行っておいた。
お茶席の部屋の縁側は、水屋に通じる通路となっている。いわゆる舞台裏。待機されている方の緊張感もいいわぁー
今回のお茶席は立礼(りゅうれい)スタイル
僕も参加させていただいたんだけれど、1年以上やっていなかったが、気がつくと正客(しょうきゃく)の位置に座っていた...。初めての正客、異常に緊張するが丁寧にサポートしていただき楽しい時間が過ごせました。お茶席を手配されている先生の見立てで取り揃えられたお道具やお菓子は「赤穂」や「織り」にちなんだものが多く、お茶席のおもしろさってこういうところにあるんだと思うわ。ありがとうございます。