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赤穂御崎はどこにでもある田舎の光景ではないようだ。何がそこにあるのか?

僕のうちには和室と板間があって、畳の上には半分くらいカーペットを敷いています(最近、マンション住まいだと畳はむしろ珍しいですね…) 。畳は家具や生活スタイルによって、その上に敷物を用いることも多いと思います。絨毯、ラグ、カーペットがもっとも一般的だと思いますし、茶室などでは毛氈(もうせん)も見かけることもあります。冬になると板間の部屋は冷え込むためカーペット敷くことも多いんじゃないでしょうか。

絨毯となると世界中にその産地があって、有名なところだとペルシャ、最近だとキリムやギャッペなど耳にすることも増えてきてます。

(昔、展示会の空間レイアウトの仕事をしていた時はアンティーク什器の足元にアクセントとして、鮮やかな色彩が特徴のキリムを配置してたりもしてました。ちょっと懐かしい話)

そんな敷物のカテゴリーに「緞通(だんつう)」と呼ばれるものがあって、「鍋島」「堺」「赤穂」の産地が日本の三大緞通と呼ばれています。その1つである赤穂緞通に今も携わる人たちが、2008年に京都で展覧会を開催されることになり、お手伝いしたのがご縁の始まり。


兵庫県赤穂市

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赤穂市(兵庫県)中心部周辺の空中写真(1980年)

赤穂と言えば、塩や牡蠣の産地よりも大石内蔵助を主役とした赤穂義士(赤穂浪士:忠臣蔵)が全国的に有名でしょう。赤穂市のホームページを参照すると、人口は5万人弱(平成30年1月)で、兵庫県の瀬戸内側の最西端なので、岡山県との県境にある地域です。ちなみに総務省作成の「市町村財政比較分析表(平成21年度普通会計決算)」を見てみると、類似団体※を数値より平均して下回っている。認知のあるキーワードや特産もあるので全国区の地域だと思っていたけど、実際の現場は厳しいのかと感じているところです。

※類似団体とは、人口および産業構造等により全国の市町村を35のグループに分類した結果、当該団体と同じグループに属する団体。

赤穂市東部にある坂越(さこし)という地域は、僕が住んでいる京都市右京区太秦と繋がりがあって、これは別途まとめる予定。


JR播州赤穂駅から赤穂御崎へ

播磨灘(はりまなだ)と呼ばれる瀬戸内海の島々に囲まれており、その播磨灘の通称として播州(ばんしゅう)というのがあって、駅名を「播州赤穂駅」としている。京都駅から播州赤穂駅まで新快速でおよそ2時間半(乗り換えによって多少前後)。大阪、三ノ宮、姫路などを通過する度に座席に余裕ができて空いてくる、相生駅からはまっすぐ延びた線路が続く単線になることもあって車窓からは播磨灘の長閑な風景が続く。

先日、JR播州赤穂駅に着いた際、想像以上に人が溢れていた。何かイベントでもあったのかも知れないけど... 

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赤穂御崎までは車で15分ほど。途中の目抜き通りには一年中牡蠣が食べられる技術を持っている「かましま水産」の赤穂店があって、多くの人が並んでいる。その日は閉まっていたんだけど「あこうぱん」というパン屋さんは気になったので次回は是非とも来店してみたい。

途中、観覧車が視界に入ったのは「兵庫県立赤穂海浜公園」という施設。広大な塩田があった地域を1987年に兵庫県が市民のレクリエーションの場として造設したようで、観覧車という装置は古き良きの時代の象徴として他地域や僕の記憶などといろいろ重なる。観覧車がある光景はノスタルジックなんだ。赤穂御崎には坂越港と福浦港の間の岬にある灯台や、伊和都比売神社(いわつひめじんじゃ)という神社もあったり、小さな温泉街として古くから旅館が数件営まれている。

播磨灘を囲む瀬戸内海は、その温暖な気候からオリーブの産地でもあったり、日本の地中海とも語られることもある。イタリア・ナポリから食材を仕入れたり、ナポリの海鮮料理が本格的だと口コミも広がっている「SAKURAGUMI」というレストランを筆頭に、保護猫カフェ「海ねこビーチハウス」、ガラス工房の「御崎ガラス舎」など若い人が主体的に動いているお店や場が集まっているようで、何処の田舎にも見られ少しずつ寂れていく町とは少し異なる。

ただ、まだ小耳に挟んだ話では、赤穂御崎エリアの近くには瀬戸内海国立公園内の風致地区もあるんだけれど、どうやらメガソーラー施設を建設する計画もあるようだ、また聞いておこう。

(ひとまず、こんな感じ。まだ続きます)

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