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御神輿の絡み(からみ)で用いる結び方(男結び)の考察

地域や神社によってはさまざまな方法があるということらしいが、人によって方法が異なるようなので、なるべく正解に近づけるために、記録を残してみることにする。今回は「男結び」の考察になります。

追記:2024年9月
地元の御神輿の絡みを改めて確認すると「結び方 A」で良さそうです!

僕の聞く範囲だと、御神輿と轅(ながえ)に縄で結びつけることを「絡み(からみ)」を呼んでいる。基本は木材が十字に交差しているところを縄(ロープ)で結んでから、水で締めてしっかり固定する。御神輿渡御は数時間で終えるので、祭りが終わるとそれぞれの部品を外して、木箱などに入れて、蔵などに収納する。そのため、その固定は一時的なものであることが前提となる。御神輿を英語にするとPortable Shrineとなるようだが、なるほど!って思っている。(縄:素材として麻が多いような気がするが、藁を使っているところもあるようだ…)

以下、検証ということもあって、男結びの練習としてペットボトルとキャンプで用いるロープを使っている(…気が向いたら木材での検証写真に差し替えるわ!)。今、わかっている範囲で2つの結び方があるようだが、他にもあるかも知れない。

ちなみに、僕の地元は木嶋神社(蚕ノ社)。他、ご奉仕している八坂神社(祇園祭)なども同じような感じに仕上がる…


2つの結び方の比較

結び方 A
庭師さんの結び方はこちらっぽい
・ロープが緩まないように抑えながら行いやすい気がする
・地元の御神輿はこっちで良さそう!

結び方 B
圧倒的に早い
・簡単な結び方のように感じる
・慣れていないためか、ロープが緩む


参考)絡みのイメージ
僕の地域(京都)ではこんな感じで縄を絞って形を作っている…


結び方 A

左の紐が前の状態で準備

左の紐をぐるっと回して輪っかを作る

右の紐を左の紐の下を潜らせて奥から輪っかの中に通して締める。

この際、右の紐はすべて通さず、一部を通してリボンの輪のようにする。 そうすることで、簡単に解くこともできる。

締め上げた状態

庭師さんが使われる結び方はこちらのように思う。リボンのような輪っかが残さずに仕上げると近しい形状になっているかと思われる。

緩まないように抑えた状態を「効かす」「殺す」とか言う…


結び方 B

こちらはスピードと簡単さを優先した結び方のように思う。要領がわかるとこちらの方が圧倒的に早いように思う…

はじめに左の紐で輪っかを作る

右の紐を左の輪っかの手前から奥にぐるっと回す

ぐるっと回した右の紐を左の紐の下を通す

右の紐を奥から左の紐で作った輪っかに通して、締め上げる。

結び方 Aと同じように、一部を通してリボンの輪のようにする。 そうすることで、簡単に解くこともできる。

締め上げた状態


Aの結び方の方がスマートな印象がある。Bの結び方だと多少緩んだ印象(僕が慣れていないためかも)があるが、絡みの仕上げで縦方向に巻き込んでいく工程があるので、その緩みは無くなる。

今、わかっている範囲だと、僕の地元は「A」のようだ。

轅と横棒を縄で締め上げる本来の絡みの方法は後日…(まとめるかどうかは未定…)

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