便利だけじゃあ、あまり楽しくない。
冒険が足りてないなぁ、と思う。
緊急事態宣言下なので、あまり出歩くことはせず必要なものはネットショッピングで済ます日々。(と書きつつ、緊急事態宣言の有無にかかわらず、わりといつもそんな消費行動ではあるけれど)頼んだものは早ければ翌日に到着しちゃうし、こんなに便利な世の中にいったい何の不満があるのだと問われれば、そりゃやっぱり、便利だけじゃあ楽しくないんだなぁ、という話し。
「人生は冒険旅行」がライフテーマというのに、最近ぜんぜん冒険が足りてない。自分で企画し、先方に直接交渉し、場所を押さえ、日時を設定し、海外の街角で日本自慢をして歩く旅。それがここ数年、わたしの冒険なんだけど、ほら、いまは国境が閉じているから、行くに行けないワケで。
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そんな折も折、snsが「去年の今日」を知らせてくる。そうか、去年の今日は、台北出張中だったっけ。3日間続いた金継ぎワークショップを終えて、ふぅっとひと息ついている自分と再会。
当時のメモを見返すと、「自分史上最高のデキ!」なんて書いてあって、オイオイほめ過ぎでしょ、と1年前の自分に声かけつつ、よくやったねと労ったりも。うん、よくやった。1年前の今ごろ、出国することをよく判断したよ。
新型なんちゃらがなくたって、ひとりで行く海外出張はいつだって不安は尽きない。だけど、自分が作り出した冒険だもの、不安も含めて楽しまずしてどうする。うまくやろうと思わないこと。できる限りのベストを尽くすこと。自分にだいじょうぶ大丈夫とエールを送りながら、出張の全工程を踏ん張ってみると、いろんなご褒美がある。
その最たるものが参加してくれた人たちの笑顔。そして「日本から来てくれてありがとう」の言葉。「また来てください」の約束も果たさなきゃ。
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仕事を終えて、なんの予定もなくぶらぶらと街を歩く時間が一番好き。スマホの電源を切って、自分の足と目だけを頼りにして。
地元の人で賑わっている食堂をのぞき、指差し注文してお腹いっぱいにして、また歩き出す。1日中その繰り返し。
1年前にたくさん買い出ししてきた乾物もそろそろ底をついてきたし。
(注:写真の半分以上は頼まれものやお土産です。笑)
言葉が通じない不便さが懐かしい、とか贅沢にもほどがある。はい。
いつかまた、冒険に出られるその日を首を長くして待ちながら、いまは心身ともに筋トレして過ごすが吉、ですな。