ジミー大西と岡本太郎と、とろサーモン久保田の絵画制作について考察
最近筆者は、ジミー大西さんの画業30年周年記念作品展「POP OUT」を見に行ってきました。一方で、とろサーモン久保田和靖さんも絵に自分の気持ちをぶつけていたことが明らかになり、同じ時期に個展も開催されていたのだとか。
このような事例から筆者が感じたのは「大人が表現すること」が厳しい社会を生きぬく力になりうるということ。
今回は、ジミー大西さんと、とろサーモン久保田さん、そして岡本太郎氏の言葉を集めて、考察してみようと思います。
頭の中のモヤモヤをキャンバスにぶつけた とろサーモン久保田
とろサーモン久保田和靖さんは、2022年1月頃から絵画に目覚め、Instagramで創作活動の様子を公開してきたそうです。
久保田さんの創作の源は「ストレス」なのだそう。
久保田和靖個展『なぐりがき』お披露目会見で、久保田さんは、「相方がずっと国立劇場でお芝居をやっていたりして、漫才と営業が全部飛んで時間が余ったから」と絵画に取り組み始めたきっかけを明かしていました。
「ストレスの数だけ絵の具の色があると思っていただければ」という言葉も印象的でしたね。
(参照・お笑いナタリー『漫才にラップに絵、とろサーモン久保田が多才ぶり発揮「あとはソフトテニスがある』)
ワイドナショーでも、久保田さんは「何も考えず思いついたまま、ストレスが勝手にペンが走らせる」と発言していました。
もし、ストレスを絵の具表現した分だけ浄化されたのなら、それは素晴らしいストレス解消法を発見したことになりますね。
久保田さんは、ジミー大西さんと仲が良いそうで、絵を描いている時に、絵を見てもらったりしていたそうです。
ジミーさんにも「ええやん」と褒めてもらったそうです。
しかし何回もやり取りしているうちに「これ以上絵を送らんといてくれ お前の絵のタッチパクりそうになるから」とも言われたのだとか。
(参照・フジテレビ「ワイドナショー 2022年5月22日放送回)
とはいえ、筆者はジミー大西さんが、久保田さんに絵を通して、久保田さんの魅力を発見。
発見された久保田さんは自信を付け、個展を開催するまでに至っている経緯がとても素敵に思いました。
筆者も、この話を知ってから、筆者はトロサーモン久保田さんの活動を注目するようになりました。
もう少し早く知っていれば、実際に作品を見たかったと悔しくも思います。
※トロサーモン久保田さんのインスタグラムで作品の一部を見ることができるようです。
ジミー大西も、明石家さんまと岡本太郎に発見された人
明石家さんまさんの娘であるIMARUさんが幼い頃、ジミー大西さんと一緒にお絵描きをしていた時、個性的な絵を描いているところを、さんまさんに発見されたのだそうです。
そのことがきっかけで上岡龍太郎氏と島田紳助氏が司会を務めた『EXテレビ』(日本テレビ系)の絵画企画「タレント絵画オークション」に推挙され、番組で抽象画が高評価されました。
さらにその番組を視聴していた岡本太郎氏に目が止まり、本人からFAX手紙が届いたのだそうです。その中に「キャンバスから はみ出しなさい」とメッセージがしたためられていたそうです。
その後のジミー大西さんの活躍は、みなさんの知るところだと思います。
(参照・ジミー大西『Jimmy Onishi ARTWORKS19993-2022』2頁 113頁 ヨシモトブックス )
さて今回は、ジミー大西と岡本太郎と、とろサーモン久保田の絵画制作について考察しましたが、これらのエピソードを通じて、筆者も良い表現に出会った時は、まず嫉妬心を落ち着かせて「く~!それイイねぇ!」と手を震わせてグーサインをしてみようと思いました。
良いものを見つけたときは、快感だけでなく、嫉妬心という痛みを伴うこともあります。
RPGで言う、会心の一撃とはこういう痛みのことを指すのでしょうか。
でも、その痛みの先につながる「何か」も存在するようですね。
僕も私も、本当はキャンバスからはみ出したい!
さて、ジミーさんが岡本太郎から受け取った「キャンバスから はみ出しなさい」という言葉を筆者は勝手に、ワタシタチに通じるメッセージだと思い込んでいます。
このジミーさんと岡本太郎氏のエピソードを通して、心がモヤモヤする時は、絵でも、歌でも、ツイッターでも、インスタでも、文章でも、ダンスでも、筋トレでも、どんな方法でもいいので、自分の好きなやり方で、頭の中で勝手に決め込んでいる枠を、はみ出す行動・表現をしたいと思いました。
だから今日は文章を書いたわけです。
筆者は何かに迷ったとき、心の中の小さな岡本太郎くんを呼び出して「枠に収まってない?」と囁いてもらっています。
かしこ
(佐原こお)