エモの計器灯を描く
※この記事ではEL板と呼ばれる計器灯について語ってます。
国鉄をはじめ様々な車両で採用されていますが、このタイプの計器灯が
ない車両もありますので注意してください。
ただ写真をそのまま針を消してぽんと置いている計器の車両データをよく見ます。
かつての私もそんな感じでした。
まあ別に画像として浮いてないならそれでもいいとは思うのですが、これには問題があります。そう、夜の計器灯をどないすんねんと言うことです。
これを色調変化だけで表現するとこうなります。
……なんか光っているというよりかはアバターの肌みたいな、なんか気持ち悪くない?全体的に青々として、光っている感がない気がします。
何が原因なのでしょうか。実物の計器を見ながら探っていきましょう。
こちらはどこのご家庭にもある圧力計です。この画像からも構造が読み取れると思います。
つまり、(EL付きの)計器は
「蓋」→「文字盤」→「EL板」
の順番にレイヤーが分かれていることが見えます。
蓋は見ての通りなのですが、文字部分というのは透明な板に印刷されていて、浮いているのです。
では光るとどうなるでしょう。
ちゃんと真っ暗ではないので分かりにくいのですが、EL板だけが光って蓋と文字盤は暗くなることが分かると思います。
ここでさっきの計器灯の何がダメだったか振り返ってみましょう。
エモに至っていない理由は2つあります。
・文字盤が浮いてない=文字盤の影が描かれてない
・計器灯でEL板以外も光っているように見える
この検証から、計器をエモに描くにはどうしたらよいでしょうか。
やはり実物通りに描くのが良いと思います。
つまり、3つのレイヤーに分けて描くのです。
やはり「蓋」「文字盤」「EL板」の3層を基本としてレイヤー分けして描くことが多いです。
文字盤を描くのが大変ですが、そこはなんとか頑張ってお絵描きします。
円弧の部分はこちらのツールを使うのがおススメです。
Online Meter Gauge Drawer
https://bvews.jpn.org/materials/online-meter-gauge-drawer/
文字盤にはドロップシャドウのレイヤー効果を与えて、影の表現をしています。
ちなみにこの圧力計の文字盤は所持している実物の蓋を取って写真に撮って背景を抜き取ったものです。多分これが一番早いです。
んで、3層のレイヤーを合体するとこんな感じになります
EL板が奥にあって文字が浮いてその上に蓋が乗っている感じを目指してお絵描きしています。
さて計器灯はどうしましょうか。
先程見せたように光るのはEL板だけです。ということは、EL板のレイヤーだけ色を変えて他のレイヤーはただ暗くすれば良いでしょう。
ということで調整するとこんな感じです。
ちゃんと文字部が全部暗くなって、EL板だけ発光している感じを表現しているつもりです。
EL板も劣化具合によって色や影が大きく変化します。また計器の型式によっても全く色が変わります。ざっくり言うと古い計器は暗く緑系に、新しい計器は明るく青系に光ります。
今回の記事はあくまで私の描き方です。結構簡略化して作っているので、エモの頂点を目指すならさらに描き込むとよいでしょう。