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運転台の取材を工夫したい

※この記事はfanboxの再掲です

https://saha209kame.fanbox.cc/posts/3616456



前回、運転台取材に使うカメラについて記事を書きました。

そして理想のカメラはこの世に存在しないというバッドエンドで終わりました。

ですが、それでも運転台のイラストは描きたいものです。

カメラを妥協する以上、方法を工夫しましょう。


・時間を工夫する

一般的な対処方法と言えるでしょう。人の少ない時間を狙って撮影をする方法です。人がいないならデカい機材を振り回してもあんまり文句は言われないでしょう。一般的に一眼レフなどでかい機材であればあるほど写真の画質は上がる傾向にあります。前回記事で言ったように運転台取材にはズームに耐えられる画質が不可欠です。ズームレンズとか混んでる車内で振り回すのはちょっとどうかと思います。

ただし取材に適した時間と言うのもあります。多くのBVE路線は日中の屋外を走行する場面を想定して作られていると思います。ですから、やっぱり昼間の写真がマッチしているでしょう。周囲光が暗い時期や場所で撮った写真はほとんど使い物になりません。夜とか地下とかで撮ったものをベースにすると、制作後外の風景と浮きます。太陽光と蛍光灯って全然色味が違うんですよね。朝晩ラッシュ時間帯はともかく昼間でも混んでいて運転台かぶりつき異常オタクがしにくい車種もあると思います。夏の早朝とか、ギリギリ使いものになる時間帯を狙うなどの工夫が必要です。あと逆光はここでは勝利しません。黒潰れした画像は初手でイケメンとは言えないです。

言うまでもありませんが、一度の取材で全てが手に入る保証はありません。というか取材にお出かけしたけど何の成果も得られないこととかざらです。

・運転室に入る

長大ズームしないならコンデジでも画質いいものはたくさんあります。カメラをズームしないならオタクが近くに寄るしかありません。つまり運転室後ろの窓を突き破り取材します。

当然通常の営業列車でそんなことしたらお縄です。ですので車庫公開など合法的に立ち入れる機会を狙いましょう。貸切列車を企画するのもいいかもしれませんね。

そこらへんは交渉という別の技術が必要になります。ここでは詳細は割愛しますが、「オレ、写真トル!入レサセロ!」だけでは多分通用しないと思います。誠意をもってお話ししましょう。


・運転台を用意する

それでもやっぱり取材できないところとかあると思います。そうなったらもう仕方がありません。闇堕ちです。作りたい運転台を自室に召喚し、そこで取材します。

意味不明でしょう。ようは作りたい車種に使われている鉄道部品を買ってきて自宅で写真なりスキャンなり撮って素材化するという方法です。ある面では運転室に入るよりも難易度が低いかもしれません。

各地の運転台を比較すると、実は計器類、速度計や圧力計などは意外にも他車種と同等品があったりします。特に国鉄-JR型で使用されている計器類は101系以来から今に至るまで、そんなにバリエーション多くはない(多少の違いはあれど小さな加筆で何とかなる程度)です。適当なメーターを拾ってくると何種類もの車両を描けたりします。お得です。

あと超近接撮影になるので、ここまでくると最早スマホカメラでも使い物になったりします。カメラを出すのが面倒くさいサハみたいな人間にお勧めです。


こんなかんじ。サハの作業は「あ!素材ない!」と言っては自室に落ちている計器やメーターパネルをスマホで撮ってくるステイホーム取材をよくします。コロナ禍でも安心ですね。

取材の工夫について適当に思いついたことを書き連ねました。基本的に取材する時は「客いなくならないかなー」と思いながらそわそわするオタクをやっています。当然ですがすべて異常行為と言わざるを得ません。必要なら許可取りをしたりお礼したり、逆にダメだと言われたら素直に引き下がりましょう。

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