【Saguruの転職体験記】要注意!「信用ならないキャリアアドバイザー」
こんにちは。Saguruと申します。
たくさんの魅力的な記事から見つけていただきありがとうございます。
私は2024年春から約半年かけて転職活動を行っておりました。決して順風満帆ではありませんでしたが、それなりに充実した日々を過ごすことができたかなと思っています。
今回は「信用ならないキャリアアドバイザー」について書いていこうと思います。
はじめに
私は転職活動中に「転職エージェント」を使っておりました。
当時の利用状況は以下の通りです。
登録した転職エージェント:6社
お世話になったキャリアアドバイザー:15名
利用期間:約7ヶ月
活動を通してキャリアアドバイザーからは転職支援だけでなく企業との交渉やキャリアプランの作成など、多くのサポートを受けることができました。感謝してもしきれないと思っております。
しかし、その一方で思うような支援を得られなかったりトラブルに巻き込まれたりする場面も何度かありました。
そこで今回は私の実体験をもとに利用者目線で「信用ならないキャリアアドバイザー」について語っていきます。
主な対象者
これから転職エージェントを利用しようと考えている方
転職理由やキャリアプランなどの考えはまとまっていないが、転職はしたいと思っている方
「転職エージェントを利用した転職活動」の体験談を見てみたい方
参考:転職エージェントを利用した転職活動の流れ
事前準備
転職目的や希望条件を整理
自身の強みや弱み、職務経歴などを確認
(早ければ)履歴書や職務経歴書、ポートフォリオを作成
転職支援サービスに登録
転職希望時期や希望勤務地、希望年収などを登録
面談予約
サービスへの登録後に電話かメールで日程調整の連絡が届く
キャリアアドバイザーとの面談日時や方法(対面・WEB、電話など)について調整
このあたりで履歴書や職務経歴書、ポートフォリオの作成を終えることが多い
キャリアアドバイザーとの面談
初回の面談では「転職支援サービスを利用しての転職活動の流れ」について紹介されることが多い
転職理由やこれまでの経歴、希望条件などについて確認される
活動状況や求職者のリクエストなどに応じ、選考が進んでいる合間に追加で面談を行うことも
求人紹介
応募・選考
サービスによっては求職者が求人を探して応募することも可能
サービスによっては面接対策や営業担当による企業説明、フィードバックの連携などを行ってくれる
内定・入社
在職中の場合は退職交渉を行う必要あり
必要に応じてオファー面談を行うことも
こんなキャリアアドバイザーに気をつけろ!
①いきなり求人を紹介してくる人
転職エージェントを利用していると定期的にキャリアアドバイザーから求人情報が送られてきます。それ自体は問題ないですし、求職者の希望に合う求人を見つけてくれることもあるのでむしろ有り難いと言えるでしょう。
しかし、中には初回面談の場で唐突に求人票を出して「まずは書類選考を云々」と勧められたり、希望条件やキャリアプランなどのヒアリングが十分に済んでいない段階で何十件もの求人を紹介されたりすることもあります。
経験上、この手のキャリアアドバイザーが転職活動でプラスに働くことはありませんでした。紹介される求人は軒並みスキルや希望条件にマッチしていませんでしたし、アドバイスも曖昧で参考にならないものが多かったです。
まぁそれもそのはずです。求職者について十分に知らないのに"求職者自身のためになる情報"を提供できるわけがありませんからね。
理想に沿った転職を実現するためにも、初回面談の場では「求職者に対して積極的に質問を重ねてくるか」「転職理由や希望条件などについて深掘りしてくるか」について注視しておきましょう。
②初っ端から大量に応募するよう誘導してくる人
特に在職中に転職活動を行おうと考えている方は要注意です。
前述にも関連しますが、転職活動をはじめたばかりの求職者に対して一度に数十社分の求人に応募することを迫るキャリアアドバイザーがいます。私が出会った人の中にはキャリアプランが定まっていない状態で50社以上にエントリーすることを勧める人もいました。
はっきり言います。こうした話を持ちかけられたら直ちにそのキャリアアドバイザーと縁を切ってください。
まず、言うまでもないですが転職活動は基本的に求職者の身一つで進めることになります。「企業との交渉」や「面接日程の調整」などの一部手続きは転職エージェントが代行してくれるものの、適性検査を受けたり面接を受けたりするのは求職者自身です。
更に申し上げるとエントリーした数だけ選考は進みます。よく「書類選考の通過率は○○%だから云々」と訳の分からない理屈を振りまく人がいますが、応募すればするほど選考結果を確認する手間はかかります。結果次第では適性検査や面接準備などに費やす時間も増えていきます。
そんな中で転職活動に不慣れな方が大量に応募したら一体どうなるか。多かれ少なかれ生活リズムが崩れます。「転職活動の進め方」「体力やメンタルの限界」などを模索しながら休む間もなく何十社分もの選考に追われることになりますからね。致し方ないでしょう。
また、在職中に転職活動を行う場合は「平日の日中は業務」「それ以外は寝る間を惜しんで転職活動」という実質ダブルワーク状態となります。これではブラック企業勤務とほぼ変わりません。確実に疲れます。
そうなれば面接対策の質やパフォーマンスは確実に落ちていきますし、それに反比例する形で選考に落ちる可能性も高まります。当然ながら内定を獲得することもできず、延々と転職活動を続けていくことになります。本当に馬鹿馬鹿しいとしか言いようがありません。
冷静に考えれば容易に想像がつくはずなのですがね。この手のキャリアアドバイザーは"そんなこと"も分かっていない(分かっていても配慮しない)ので本当に残念でなりません。「てめぇらの血はなに色だーっ!!」と言ってやりたくなります。
「体力には絶対的な自信がある」とか「分身にやらせるから問題ないってばよ」ということでしたらたくさんエントリーしても構わないでしょう。また、「未経験業種に挑戦する」といったように難易度の高い転職を目指している場合はむしろ大量に申し込んだほうがよいかもしれません。
しかし、そうでない場合は絶対に避けてください。
なお、(私が言うのもなんですが)優秀なキャリアアドバイザーは求職者の体力やメンタルについて十分に配慮してくれます。私がお世話になった担当者の中には「1日に何回面接を受けられそうか」「何日連続で面接をこなせそうか」などを逐一確認してくれる方もいました。
サービスを利用するにあたってはこちらもチェックしたほうがよいかもしれません。
③「選考書類の添削」や「面接対策」が得意ということばかり強調してくる人
転職活動中、「履歴書・職務経歴書の添削」や「面接対策」に自信があることを殊更にアピールしてくるキャリアアドバイザーと遭遇することがありました。具体的には以下の通りです。
これまで○○人の転職を支援してきた実績があり、選考書類の添削や面接対策にも定評がある
自分も転職経験者なのだが、面接には絶対的な自信がある
前職ではIT企業の人事部で採用を担当していたので「採用する側」の視点で色々とアドバイスができる
サポート自体は非常に有り難いと思います。「面接での受け答え」や「選考書類の書き方」について懇切丁寧に教えてくれる人はなかなかいませんし、実際に役に立ちますからね。
しかし、"そればかりアピールしてくる人"は要注意です。
私が出会ったキャリアアドバイザーの中で「書類添削」やら「面接対策」を殊更にアピールしてくるタイプはいずれも"それ以外のこと"を相談してもほとんど役に立ちませんでした。
具体的に申し上げると「どのようなキャリアを歩めばよいか分からない」と悩みを打ち明けても一般的・抽象的な答えしか出さないし、「思うように選考結果が出ない」と助けを求めても「転職軸の見直し」や「強み・弱みの深堀り」といった提案は全くしてくれません。
出てくるアドバイスはとにかく「書類の書き方」や「質問への答え方」といったテクニカルなことばかり。なんと言うか、赤ペン先生や面接指導の講師って感じでしたね。これならキャリアアドバイザーを名乗らなくてもいいように思うのですが。
そもそもの話ですが、転職活動のゴールは「書類選考を通過すること」でも「面接で上手に受け答えができるようになること」でもありません。求職者の多くは「キャリアアップしたい」や「年収を上げたい」といった希望・目的を叶えられる転職先を探すために日々活動に励んでいます。
そんな人たちに向けて「選考書類の添削」や「面接対策」などを含めて幅広く転職のサポートを行うのがキャリアアドバイザーの役目ではないでしょうか。特に転職活動に慣れていない人を相手にするのなら尚更だと思います。
"キャリアアドバイザー"を名乗る以上、少なくとも「提案力」や「分析能力」をアピールしていただきたものです。
④ポジティブなことしか言わない人
何かにつけて「素晴らしいですね!」や「とても素敵だと思います!」など、とにかくポジティブなことばかり言ってくるキャリアアドバイザーにも注意が必要です。
「なぜ?」と思う方もいらっしゃるでしょう。ひねくれていると思われるのも癪なので少し語ります。
何番煎じになるか分からないほど言われてきていることで恐縮ですが、転職活動においては「自分の市場価値を知ることが大切」と言われています。
そしてその市場価値を知るにあたり、「現時点でどのようなスキル・経験が不足しているか」といった"自身の弱み"を客観的に理解することは非常に重要です(もちろん"自身の強み"も把握しておかなければなりません)。
人材業界に勤めてすらいない文系SEがとやかく語っても説得力がないので、以下にそれっぽいことが書かれている記事のリンクを貼っておきます。興味のある方は是非ともご覧ください。
さて、ここでポジティブなことばかり言う人がキャリアアドバイザーになったらどうなるかというと「こういう経験を多く積んでいらして素晴らしいと思います!」「素敵な目標を持っていて素敵です!」など、とにかく耳障りのいいことばかり聞かされることとなります。
その結果、市場価値を測ろうにも"自身の弱み"を客観的に知ることが難しくなり、「どのような転職先がマッチしているのか」や「今後どのような経験を積まなければならないのか」も十分に把握できなくなります。
そんな状態で選考に進んでも思うような結果が出るわけがありません。だいたい一次面接あたりで「能力・スキルのミスマッチ」か「企業の方向性とキャリアビジョンの不一致」を理由にお見送りされます。
私もとある転職エージェントを利用して転職活動をしていた際に同様の経緯で約30社の選考に落ちるという経験をしました。キャリアアドバイザーにはべた褒めされる一方で企業には評価されない状況が延々と続き、非常に苦しかったです。一時は転職活動そのものが嫌になるまで落ち込みました。
"自身の弱み"を直視するのは非常にストレスが溜まることだと思います。しかし、自分に合う転職先を見つけるためには決して避けては通れません。非常な現実が待っているかもしれませんが、それでも受け入れてください。
キャリアアドバイザーと面談する際には「スキルや経歴に対して忌憚のない意見が欲しい」と頼んでみることを強くオススメします。
⑤アドバイスしてくれない人
「ちょっと何言ってるか分からない」という感じですが、残念なことに世の中にはキャリア形成や面接対策などについてアドバイスしてくれないキャリアアドバイザーがいます。私自身、実際にそういう人に出くわすことが何度かありました。
こういう類のキャリアアドバイザーは基本的に「求人の紹介」か「選考結果の連絡」ぐらいしかしてきません。選考結果が芳しくなくても平然と放置プレイをしてきますし、近況を伺ってくることもありません。気づいた頃には自動送信メールでしか存在を認識できなくなります。
彼らは一体なんのために存在しているのでしょうか。まさに「わけがわからないよ」って感じですね。
もちろん求職者側から積極的に問い合わせたり相談したりする姿勢も必要でしょう。特に悩みを抱えているのであれば尚更です。「最近なんか連絡が来ないな」と思ったら試しに気になっていることを聞いてみてもいいかもしれません。
おわりに
随分と偉そうに語ってしまいましたが、いかがでしたでしょうか?
転職を検討している方や実際に転職活動に励んでいる方にとって少しでも参考になれば幸いです。
今後も時間に余裕があれば記事を書いていこうと思います。よろしくお願いします。
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