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Vtuberのゲーム配信における「ゴースティング」について

Vtuberには、バリエーションの一つとしてゲーム配信をされてる方が大勢いらっしゃいます。

ゲームを楽しむVtuber、そのゲームを極めようと頑張っているVtuberなど様々ですが、配信を見ていると一定の確率で「ゴースティング」と思われるプレイヤーが居ます。

ゴースティングに対しては様々な立場からの考え、思いがあるとは思われますが、私は大嫌いです。また、ゴースティングが大嫌いな人は私だけではないと確信しています。

では、何で大嫌いって言われる人がいるような行為になるのか、ゴースティングをされたりその瞬間を視聴者として見ていた時にどんな気分になるのかなど、ゲーム好きなVtuberリスナー(以下、リスナー)の観点から、Vtuberの配信で起きる場合にスポットを当てて述べたいと思います。

「ゴースティングがダメなのは知ってるけど、具体的に何でダメなのか考えたことがない」「周りがゴースティングはクソって言うからクソだと思ってる」という方も、コレをもとに自分の中で考えを作ってみましょう。

【本題に入る前に自己紹介】

名前:/sagosugy  成人男性のVtuberリスナーです。趣味で音楽をやっていたり、PCゲームをしています。CS機はノータッチです。一つのゲームをやり込むタイプで「うまくなりたい」という気持ちで常に取り組んでいます。もともとゲーム配信者でもあり、Vtuberのゲーム配信にはゲームプレイを見に行ってる感じです。



【ゴースティングって何?】

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ゴースティングを言葉で説明すると、他の配信者のゲーム画面を見ながら自分も同じゲームをプレイしたり、敵のプレイヤーの弱点を盗み見たりするといった違反行為に当たることを指します。(ハッピーライフ:恋愛やゲームのゴースティングの意味とは?やってしまう人の心理を徹底解剖 2019/08/09より)

上記の言葉をもう少し具体的なものにしてみましょう。

例えばバトロワ系ゲームで「配信者の画面を見ながら位置を特定し、倒しに行くこと」はゴースティングの一つになります。普通に考えたら見つけられない隠れ場所に何の迷いもなく突撃されたり、撹乱させながら逃げてるのにも関わらず追いかけてくる場面があれば、ゴースティングである可能性が高いです。(本当にゲームのうまい人が仕掛けに来たって事もあります)ほか、自分の手札がまるで見えているかのようにプレイをされることもゴースティングです。最近流行りの「FallGuys」で、特定のプレイヤーを掴みまくって妨害することもゴースティングになりますね。

この行為はVtuberに限らず、ゲーム実況者・ストリーマーの中でも問題視されており、最近はゴースティングがBAN対象になることもあります。

また、ゴースティングの多くは、配信者が負けるor永遠に不利な状況になります。先程述べた例なら、負けることは自明です。

じゃぁ配信者が勝つor有利になり続けるゴースティングはあるのか?という話になりますが、結論から言うとあります

俗に言う「姫プ(特定のプレイヤーにアイテムを献上したり、そのプレイヤーの負担が軽くなるよう他プレイヤーが貢献するといった、プレイヤーをまるでお姫様のように扱うこと)」が、立場によってはゴースティングになります。また、接敵したのに何もせず、ただVtuberに倒される行為もゴースティングです。


【ゴースティングされた時にVtuberや他リスナーが困ること】

では、実際にゴースティングが行われると何が困るんでしょうか?

まず、ゴースティングされると「普通のプレイとは異なるゲーム進行」になります。(配信外でゲームしてるときより明らかに倒される、明らかに物資が強いなど) これがストレスになります。「配信外ならこんなことないのに~!!」ってVtuber側は思っているでしょう。ましてや、ゴースティングで負けたときのイライラは計り知れません。普通にプレイしてたら勝てるコンディションだったとしても、普通にプレイさせてくれないわけですからね。

ゴースティングが絡むゲームは配信を見てる側も嫌な気持ちになります。「一生懸命プレイしている姿が見たいのに、よく分からんやつと戯れてる」「楽しくプレイしている姿が見たいのにゴースティングに邪魔されてて楽しくなさそう、こっちまで楽しくなくなってきた」なんて言葉、Twitterで度々目にしたりしませんか?

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また、ゲームに明るくないVtuberがゲーム配信をしていると、ゴースティングという言葉そのものを知らずに対応を間違えてしまうことがあります。実際に見ていた配信でゴースティングという言葉を知らなかった子がいました。その子はよく分からないまま倒していたのでまだいいのですが、もし何もしないゴースティングに対し一緒に行動していたら、それはそれで「チーミング(意図的に敵同士が結託すること)」という別の迷惑行為(BAN対象)になります。こうなってしまうと「こいつチーミングしてる!」と一部のリスナーが声を上げてしまったりして謝罪と対応に追われることもあるでしょう。味方からチーミング行為を疑われて通報、晒される事もあります。

このような事が続くと、配信が中止、そのゲームを配信しなくなることもあります。ゲーム配信の出来るタイトルを潰されることはVtuberにとって死活問題になる可能性があります。最近は権利も厳しいため、収益化出来るゲームが1つ配信不可能になるってことですからね、仕事を1つ潰されたようなものです。収益が絡んでいなくても、ゲーム配信を通して自分を表現する手段の一つがなくなりますし、そもそも楽しくない配信はしないです。

見てる側としても、ゲーム配信で特定のタイトルはしないってなれば寂しい気持ちになります。また、ゲームを通してVtuberを知る人も減るんじゃないでしょうか。(apexの配信を探していたらVtuberを知ったなど)

さらに、見出しからはみ出るところですが、例えばバトロワ系でゴースティングが行われるならば、当事者らのチームメイトにも迷惑がかかります。

Apexを例にしましょう。Apexは3人1組のチームマッチですので、ゴースティングする側が野良で潜って行動を起こせば、他2人もついていくしか有りません。2人は純粋にゲームを楽しんでいるのに、もう1人の勝手な行為で負担が大きくなったら2人も楽しくゲームできません。ゴースティングされる側も同様に、一方的に倒されたりして意味が分からないままリザルト画面行きです。

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さらに言えばゲームそのものにも迷惑がかかります。ゴースティングが楽しくなくて引退、休止する配信者が多ければ、配信を通してゲームを知ってもらう&楽しいなと思ってもらえてプレイしてもらえる機会が減りますからね。先程、ゴースティングはBAN対象になると述べましたが、こういった理由からBAN対象にしているのだろうと思っています。


【スナイプとゴースティングの違い】

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よく似た表現に「スナイプ」という言葉がありますが、似て非なる言葉です。

スナイプは「配信者と同じマッチに狙って入ること」で、それ以上もそれ以下もない表現です。スナイプを行う方はスナイパーと呼ばれますが、純粋なスナイパーは同じマッチであることが確認でき次第、配信画面を閉じたり見えないように隠します。配信を見ていなければ、戦っていても配信者なのかわからないし、普通のプレイヤー同士お互いの実力をぶつけ合えて、その結果で勝った負けたが決まります。これは見ていて気持ちいいですし、あとから「さっき戦ったものです!」と種明かしコメントがあれば「リスナーナイスゥ!強いね!」って言いたくなります。


【具体的にどこまでやったらゴースティングになるの?】

これまで述べてきて「じゃぁどこまではゴースティングじゃないの?」という疑問が浮かぶ方もいらっしゃるかと思いますが、その答えの一つとしては「ゲーム内ではvtuberとリスナーの関係ではないことを意識すること」です。

ゲーム内では誰もが等しくプレイヤーで「敵」か「味方」です。誰か1人を良い扱い、悪い扱いすることは間違っています。

しかし、「この人配信してるから、彼(彼女)が良いところ見せられるよう装備譲ろうかな」「この敵もしかして私がスナイプした人かな?だったら、かっこよくキルする立ち回りでいこうかな」ということはよくありますし、私も同様に思い、行動に移したことはあります。これはゴースティングではなく、いちプレイヤーとしての優しさやユーモアです。他の言葉に置き換えるなら「配慮」と「やらせ」くらい違います。「リスナーさんこの子のプレイスタイル分かって合わせてるね!!優しいね!!」「いまのキルエグすぎ!・・・ってこれリスナーなんかーい!!wwww」と、配信の中でみんなが盛り上がれるシーンになるかもしれないので、これらは実行しても良いと思います。

しかし、これらも行き過ぎたらゴースティングです。何でもそうですが、やりすぎはよくありません、実行する際は注意しましょう。


【そもそもスナイプやゴースティングが考えられるゲームを配信する必要はあるのか】

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この見出しについてはVtuber側が述べると良いのですが、述べられる立場ではないのが分かっているので、リスナーである私という立場から述べてみようと思います。

「じゃぁスナイプやゴースティングのないゲーム配信したらいいじゃん」

指摘としては至極真当なのですが、エンターテイメントとしてそれはいかがなものでしょうか?

Vtuberは配信やSNSを通してリスナーとコミュニケーションを取り進行していくものですが、リスナーと一緒に遊ぶ手段の一つがゲームです。参加型という形で一緒になって遊んだり、スナイプして対戦し合ったりすることはコミュニケーションの一つです。ゴースティングなくリスナーと遊べれば、そこには配信とコメントだけでは成り立たない一体感や楽しさがあるかと思います。こういった考えのもとでは、先の指摘は間違いであると言えますし、そのため、参加するリスナーひとりひとりがルールやモラルを守っていく必要があるんです。

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【おわりに】

ここまでVtuberの配信にスポットを当てて述べましたが、実際にはVtuberに限らず全ての配信者に言えることではないかと思います。しかし、Vtuberの配信にスポット当てたのには自信の考えに基づく理由があります。

それは、Vリスナーがゲーム配信を見る時にゲームを見ている割合の少なさです。

数値や割合のエビデンスはありませんが、推しが同じお友達と話してたり、Twitterを眺めてると「このゲームやったこと無いけどこの子が見たいから見に行く」「楽しんでプレイしてるところが見たいからゲームは何でもいい」という発言やツイートをよく見ます。また、コメント欄もゲームに触れているものが少なく「かわいい」「助かる」が散見されます。(ゲームのこと書きすぎると指示厨っていわれてしまう風潮も問題だと思います)これは、どっちかといえば推しを見に来ている人が多いことの表れではないかと考えます。私はプロゲーマーやストリーマーの配信を見ることもあるのですが、Vtuberの配信のコメントとは色が違って、ゲームを見に来ているんだなって感じるコメントが度々あります。これが良い悪いの話ではなく、毛色が違うってだけです。

そこで思ったのですが、推しを見に来ている人が多い中でスナイプや参加型に入るってことは、推しが見れたら何でも良いと思っている人がいつもより多いのではないでしょうか。だからこそゴースティングが頻発するし、ゴースティングしている人は推しと遊べれば何でもいいので悪気がないこともあります。(いつ誰の配信だったかは伏せますが、実際に見ていた配信で同じマッチに入れたことをスパチャし、ゴースティングでわざと推しに倒されて更にスパチャする場面が有りました)

正直、悪気がなくてもイライラします。自分が悪いことをしているという事を知ってほしいし、知っているなら自覚してください。自分が介入することで配信的にも美味しくなると思っていることもあるかもしれませんが、仮にそうだとしても美味しくするのはあなたじゃなくてもいいです。出しゃばらないでください。ゲームでまで推しに会おうしないでください。ゲームしてください。

(ゴースティングしてる人はこの記事見ないでしょうね...)

また、「ゴースティングという言葉を知らなかった子」の話を【ゴースティングされた時にVtuberや他リスナーが困ること】で述べましたが、Vtuber自身がゴースティングについて理解する必要があるので、同様の行為を見かけたら本人に伝わるような説明をリスナーがする場合があるかもしれません。その際は、正しく伝えるようお願いします。


配信はやる側と見る側が相互に影響するコンテンツなので、やる側が配慮するだけでは良いものになりません。見る側の立場に立つ私達も同様にルールやモラルを守って、楽しくゲームしながら推し事しましょう



長文お読みいただきありがとうございました。

普段はこんなに難しい事考えずに推し事してますので、Twitterなどで気軽に声をかけてください。

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