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走る競走馬を見抜く「究極のバランス診断」

この記事の目次


良血×良血=走る馬?

必ずしも能力が高い父馬、母馬から生まれた子が活躍するわけではないの
が競馬の面白いところ。生産者も配合に根拠と自信をもって種付けをしているのに実際は条件戦止まりや勝ち上がりも怪しい馬も。
活躍しない理由はいったいなんなのか?

走る馬を見極めたい

自身も一口出資者となり、SNS等を通して交流することも多くなりました。高額馬の出資者さんや低価格帯で楽しんでいる方など様々ではありますが、そんな中で皆さんの出資馬を拝見すると、時に活躍馬に出資している方はいますが、数年にわたって安定して活躍する馬に出資している人をほとんど見たことがありません。(活躍度外視で出資している方も多いと思いますが)
もちろん、40口クラブやシルク、キャロットとなってくると抽選が厳しく思うように出資できない状況であったり、実績を積むためにやむを得ず出資ということもあると思います。しかしながら、個人的には厳しい中でもやるからには勝つ馬に出資したい!収支をプラスにしたい!という思いで毎年出資を検討しています。
募集馬を毎年見るようになり、どういう馬が将来的に走る馬になるか。稼いでくれる馬なのかを考えた時に、「馬体のバランス」が非常に重要であるということに行き着きました。もともと馬券予想時のパドック診断の応用ではありますが、概ね募集馬検討においても活用できることが分かりました。皆さんの募集馬選定の一助となれば幸いです。

競走馬は潜在能力×馬体バランス×性格で見極める

競走馬の能力は配合要素のウエイトが高いなかで、なぜ良血で活躍した父母から生まれた子が活躍しないことがあるのか。
これは「馬体のバランス」の良し悪しで本来の能力を阻害したり向上させたりすることがあるからと考えています。
また、性格の要素も大きく関わります。臆病で走ることを好まない馬、性格が荒く言うことを聞かない馬。(これは募集動画では計れないですが…)
能力があってもバランスが悪ければ、性格が悪ければ出走する事さえままならない。
また、このような馬を競争能力なし=0とすると以上を足し算引き算ではなく掛け算で考える必要があります。いくら潜在能力があっても馬体のバランスや性格でマイナスがあれば、無意味になってしまうからです。

究極のバランス診断とは?

まず、究極のバランス診断のバランス診断のコンセプトですが、低価格帯の評価額の馬でもしっかり勝ち上がり活躍してくれる馬を見極めることを目指しています。「一口馬主を始めたけど勝てる馬に出資できない」「ある程度高額馬に出資しないと勝てない壁にぶつかっている」そんな人に活用して頂きたいツールになります。このバランス診断のポイントですが、募集馬の写真や歩様動画で各パーツの先端の動きをつないだ時に「角張りがなく弧線ができる」ようになっているかを重要視しています。このポイントについては、名だたる名馬。直近であればアーモンドアイやイクイノックスを基準としています。(もちろん動画を何回も見ていますがいつみても素晴らしい・・・)

バランスといっても馬によってそれぞれ特徴があります。
短距離適性、長距離適正、芝・ダート適正、コース、脚質適正など。
例えば、小回りが得意な短距離馬であれば、胴が短めで、歩幅が狭く回転が速い(ピッチがいい)馬が適性があり比較的有利になります。

しかし、出資する馬として考えた時に皆さんはどういう判断をするでしょうか?
なんかちっちゃいな・・・。こじんまりしてるしチョコチョコ歩くし、筋肉もイマイチ。これはナシだな。
なんて人は多いのではないでしょうか?
※もちろん、芝のクラシック路線で活躍する馬しか出資しないんだ!という確固たる信念をもって一口馬主をやられている方はそれでも良いですが。

話が逸れましたが、元々の父馬や母馬の適正を引き継ぎながら生まれてきた子たち。その馬体全体から見て取れる適性の中で馬体の各パーツが合って生まれてきているのかを見ています。それぞれ活躍のフィールドがあるのが競馬、もちろんクラシック路線で走れる馬が獲得賞金も多くなりますが、競争率が高いのも事実。まずは、勝ち上がり~オープンクラスまでを目標に出資馬を選んでみるのもいいのではないでしょうか?

~究極のバランス診断~ 馬体分析について

究極のバランス診断の馬体分析項目ですが、以下の6項目で判断しています。

<馬体>
①パーツ
 馬体を形成するパーツ(首、飛節、球節、爪など)から判断。
➁筋肉
 浅胸筋、上腕筋、トモなどから判断
③成長後
 馬の成長した姿を考えた場合から判断

<歩様>
④前後
 前肢と後肢の動き
⑤左右
 右前左前、右後左後の動き
⑥連動
 全体的な体の連動

~究極のバランス診断~ 評価について

各項目の評価についてはBを標準とし、S~Dの5段階で評価をします。
評価基準については「S」がイクイノックスやアーモンドアイなどの、
超GⅠ級の名馬基準です。
当然ながら、すべてが統一してA評価、D評価という馬はいません。
※馬体がSでも歩様がCなんていう馬もいます。
どの要素がレースにおいてどの程度のウェイトを占めるのかは今後の検証項目となりますね。

最後に・・・競走馬の能力は馬体だけでは計れない?

一口出資を初めて4年になりましたが、幼いころから30年以上競馬に触れ、もともと素養があったのもあり、出資馬の勝ち上がり率は8割~9割を維持できる想定でいます。
(今年の2歳がちゃんと全頭勝ち上がってくれれば)

現状は東サラメインでやっていますので、代表馬はルージュエヴァイユ
(抽選はずれたので心の出資馬)次点でダートOPのレッドゲイル、あとは条件戦で奮闘中。
と、馬体は見れているはずなのに、なかなか重賞勝ちまで手が届かない。
まあ、そもそも東サラで重賞勝ちを求めるのがかなり至難の業とも言えますが、それでも年に1~2頭はいますので、しっかり押せるように評価をしたいところ。また、他クラブの募集馬に関しても同様に見極められるようになりたいと思っています。

東サラの募集馬を見て最近感じたことですが、高額馬(1口 10~20万)の馬体判断をしたときに、総じてはっきり言って評価できる馬ではなかったということ。
それでも、最近重賞勝ちのレッドラディエンスや、ラスグル母系の活躍は目覚ましく、馬体は成績ほどの評価ではないものの、「その馬の潜在能力値が高いために活躍ができる」という私見に行きつきました。

今後の予定

一口募集馬の評価については、前述の通り馬体診断だけでは判断がしきれない。ということで、競走馬の潜在能力を数値化するのをどうするか模索していたところ、「テシオ理論」に行きつきました。
テシオ理論についてはサラブレッド研究所で執筆されたえーくんさんの記事を参考にしています。

父方が優先祖先=馬体に影響、母方が質料=基礎体力に影響ということで、
馬体に関しては、馬体と歩様動画で判断していくので、基礎体力の方を数値化し、馬体の評価値を係数として掛けることで、総合的な募集馬の能力値が算出できるかなと考えています。

あとは、競馬予想の方で出している機械学習も使えますし、画像解析なんかもいいですね。まだまだ足りない評価要素がたくさんありますので、ブラッシュアップできるように頑張っていきたいと思います。









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