疑問:ソフトバンク入団後新規の有原航平ファンはいるのか
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前提
まず先に、私について簡潔かつはっきりと紹介しよう。
「ソフトバンクの有原航平」が嫌いな日ハムファンである。
少しだけ補足すると、「ソフトバンク所属選手としての有原航平」が嫌いではあるが、「ソフトバンクへの移籍を選んだ有原航平」にはそれほど嫌悪感はない。
あの移籍騒動に関しては、NPBが定めた移籍システムが一番悪いと思っているし、まぁそりゃお金がいっぱい貰えて自分を求める球団があったらそこに行きたいよねって。
そして、そもそも日ハムも日ハムで有原が日本球界へ復帰することになったとしても獲得する気がそんなになかったんじゃなかったんかな?とも感じる。もし本当に有原を古巣へ復帰させる気があるなら、有原が海外移籍してからたった1年ちょっとで、日ハム時代の背番号16を達孝太選手に渡すなんてことするかい???
しかし、それはそれとして「ソフトバンク所属選手としての有原」は敵として見たら結構嫌な選手なので、私は今の有原が嫌いである。
ただ、じゃあ「日ハムの有原航平」は好きだったのか?と言われると……。少なくとも「全面的に嫌いだった」わけではないのは確かではあるが、正直なところ、なんかそれほど惹かれたこともなかったな、といったところである。
今の有原に対する気持ち
前述のように、私はライバル球団所属選手としての有原が嫌いである。
しかし、有原がかつて所属していた日ハムのファンである身として思うのは、新天地ソフトバンクでも彼を愛するソフバンファンが少しでもいるならば、それを知ったらホッとはするだろう、ということである。やはり日ハムOBには幸せになって欲しいものである。
……というか、存在する?ソフトバンク入団後新規の有原ファン。いたらかなりホッとするから、もしいるなら手を挙げて欲しい。
何故か妙に愛されづらい有原
今から綴るのは、私がここ数年ほど感じている疑問と、それに付随した考えである。
「有原、スペックの割にメディアや野球ファンからあんまり推されてなくない?」
有原、めっちゃ凄い選手なんだよ。私は野球未経験者ゆえ野球選手の技術についてはかなり抽象的にしか評価できないが、有原のことは「体力がめちゃくちゃあるイニングイーター」だと思っている。日ハム時代は彼のこの特徴にかなり助けられたし、ソフバン入団後はかなり厄介に感じる。
そして、彼の凄いところはそれだけではない。アマチュア時代の経歴が超豪華である。
まず高校時代。広島県の広陵高校出身だ。ここは高校野球においてめちゃくちゃ強い学校の一つである。ここでエースとして活躍し、3年生の時には甲子園へ出場したのだから本当にすごい経歴だ。
次に大学時代。これまた野球界では超名門の一つとされる早稲田大学の出身である。あのクソデカ権威ブランド「東京六大学野球連盟」に加入している大学だ。しかも早稲田大学ともなると、東京六大学の中でもさらに「早慶戦」という超絶キラキラブランドもある。
この大学の卒業生でもある大物プロ野球OBがたくさんいることもあってか、もしこの大学の学生がプロ野球の世界に入れたら、出場機会など様々なことで優遇されやすい……と、私は勝手に感じている。
とどめにドラフト会議。なんと4球団競合1位である。「4球団競合1位」!!!!!!そもそもドラフト1位ブランドはとっても強い。たとえいわゆる「ハズレ(×n)1位」でも。加えて競合1位ともなるとブランド力は増す。そして有原は4球団競合である。強すぎだろ。
広陵高校出身で甲子園出場経験あり。早稲田大学出身。ドラフトは4球団競合1位。なろう小説もビックリのアマチュア経歴である。
……ちょっと考えてみよう。ここまでのプロ野球選手としてのスペックやアマチュア経歴があるなら、メディアや野球ファンからもっと熱狂的に推されても不思議ではないのでは?
しかし。これは私の肌感覚での話だが、有原はこれだけゴリゴリのエリートだというのに、その影響で大人気選手になっている……とは言い難い。
いや、本当にこれなんでなんだろう。日ハム時代後期に至っては、ぶっちゃけ有原より上沢の方がチヤホヤされていた気がする。余談ではあるが、上沢は専大松戸高校出身で、ドラフト6位である。彼は有原とは反対にブランド力にかなり欠ける経歴ではあるのだが、その割に日ハム時代はかなりの好待遇だった。今思えば。
有原を大好きになる契機ってどこだったんだろう
先程まで「有原ってこんなにすごい人なのになんでそんなに人気ないんだろう?」という一言で済む話を延々と書いていたが。一つだけ何となく思い当たることはある。
一人の人間としての有原について知る機会が非常に少なかったからだろうか。
思い返せば、「プロ野球選手としての有原」のことはアマチュア経歴も含めてちょっと知っている方ではあるが、「一人の人間としての有原」についてはあまり知らない。
それこそ、日ハム時代の同僚の一人であった上沢が時々有原について言及することはあった。他にも、超が付くほど大食いであること、エアロバイクを漕いでる姿を見た後輩が「バイク王」とイジったことを由来に「キング」というあだ名が付いたこと……。……。……。……。……。
覚えている限りではそれだけである。個人的な感想にはなるが、それらのエピソードは面白かったものの、有原航平に強く惹かれるほど楽しいエピソードでもなかった。
なんだろう。今思えば、有原って、めちゃくちゃ好きになるには取っ付きづらすぎたのだろう。宮西、玉井、加藤貴之くらいキャッチーな特徴やエピソードがあったら「有原、めっちゃ好き!」と思えたのかもしれなかったけど。有原を大好きになる大きな契機があまりにもなさすぎた。
そこで一つ気になるのだが。有原が大好きな人(特に有原を「最推し」と位置付けるほど好きな人)は、彼のどんなところに強く惹かれているのだろうか。もし該当する方がいれば、貴方なりの答えを是非教えて欲しい。
「あんまりインパクトのあるエピソードがなかった」という私の考えも、単に有原に関するエピソードをいくつか知り逃しているからそう勘違いしているだけかもしれない。有原ファンの思いをもっと知りたい。改めて有原のことをもう少しだけ好きになってみたい。
後書き
ここまで書いた後に今更思い出したのだが、私が「ソフトバンクへの移籍を選んだ有原」を嫌いになっていないのは、そもそも良くも悪くも「日ハムの有原」のことをそれほど強く好きだったわけじゃないからかもしれない。
ちょっと違う人を出すが、日ハムファンに「ソフトバンクの近藤健介」だけでなく「ソフトバンクを選んだ近藤健介」が嫌いな人も散見させる理由は、彼らが「日ハムの近藤健介」があまりにも大好きすぎたが故の裏返しでもある、と私は解釈している。実は「日ハムの有原」が大好きな人も結構いたのかな。その割に日ハム在籍時代から「有原が大好きな自分」をアピールする人は全然見かけなかった気はするけど
自分は「日ハムの有原」が嫌いではないけどものすごく好きだったわけでもないから、ソフトバンクの入団が決まっても「ふーん。行ってらっしゃい。さて上沢は今日何してんのかな」としか感じなかったのかもしれない。
今こそ有原航平のことをもっと知りたいしあわよくば好きになってみたい気持ちもあるのだが、あまり好きになりすぎると、今度は現状嫌いではないはずの「ソフトバンクを選んだ有原」が嫌いになってしまうのだろうか。