ロングトレイルを歩こうと思ったきっかけ

私のはじめてのロングディスタンスハイク=JMT

私にとって、はじめてのロングディスタンスハイクは、アメリカにある John Muir Trail(JMT)の一部を、2018年の夏休みに7日間、歩いたことです。

JMTとは、アメリカ西部のシエラネバダ山脈を通る、ヨセミテ国立公園からアメリカ本土最高峰のMt.Whitneyまでを歩く、340kmの長距離自然歩道です。個人差はありますが、3週間程度をかけて歩き通すハイカーが多いです。トレイルの途中にある小さなストアに立ち寄ったり、麓の町に下りて食糧を補給しながら歩きます。
一方で私のように、数日〜1週間など、区間を分けて歩くハイカーもたくさんいます。

ロングトレイルを歩こうと思ったのは

まず、私がJMTを知ったのは、Long Distance Hikers Day(LDHD)というイベントに参加したことがきっかけでした。このイベントは、アウトドアのwebメディアを運営しているTRAILSと、東京・三鷹にある軽量に特化したアウトドアギアを販売するHiker's Depotというショップが共催しているイベントです。実際に国内・海外のロングトレイルを歩いてきたハイカーたちを主役に、彼らの経験談を話したり、これから歩きに行こうとしているお客さんの相談にのったりする、コミュニケーションの場です。

私は、たまたまSNSでこのイベントのことを知りました。2015年に北欧旅行でスウェーデン北部のAbiskoという山岳リゾート地(日本でいう上高地のようなところ)を訪れたときに、北欧のロングトレイルの存在を知ったのですが、実際にここを歩いた方が登壇するということで、2018年の2月に参加することにしたのです。

そしてこのイベントで、ロングトレイルの本場と言われているアメリカの3大ロングトレイル(Appalachian TrailPacific Crest TrailContinental Divide Trail)や、上述のJoun Muir Trail、ニュージーランドの北島と南島を踏破するトレイル(Te Araroa)、スペイン聖地巡礼の道(Routes of Santiago de Compostela)、スウェーデン北部にあるロングトレイル(Kungsleden)などを、初めて知りました。世界には、数ヶ月〜半年をかけて歩く数百km〜数千kmに及ぶトレイルがあるなんてと驚くと同時に、会社勤めをしている自分には、遠い世界の話のように感じました。

一方で、たまたま2018年のイベントのコンテンツの一部で、「2週間前後の休暇で歩くには、これらのトレイルのこの区間がおすすめ」という切り口で、ハイカーが紹介してくれました。そのおかげで、「仕事を辞めなくても、今までの夏休みの海外旅行の延長で、工夫すれば歩きに行けそう!」とも感じ、興奮していたのを今でも覚えています。それが私の中では大きくて、その半年後には、実際歩きに行ってしまったというわけです。


(この時の話の一部が、ZINEにまとめられて販売もされています。)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?