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BIMデータ審査が変える建築業界のIT化

こんにちは。相楽です。私はかつて東京ガスに在籍していた頃から、建築業界でのIT活用に携わってきました。ガス配管設計やCAD導入、営業技術のIT化と並行して、建築業界のEDIやCADモデル標準化にも携わりました。

そんな私が改めて建設分野のIT化に注力するきっかけとなったのが「BIM(Building Information Modeling)」です。サグブレインでは2022年からBIM分野に力を入れており、建築物の3Dデータとさまざまな情報を一元管理することで、効率化や品質向上を目指す取り組みを推進しています。

そして、2029年春から日本で本格導入されると言われている「BIMデータ審査」は、建築確認のプロセスを大きく変える可能性を秘めています。これまで図面や書類で行ってきた法規チェックがBIMモデルを通じて行われるようになれば、設計段階での法令適合性をより正確かつ早期に把握できるでしょう。

一方、新たなシステムや仕組みを円滑に動かすには、まだ多くの課題があるのも事実です。中でも私が最も重要と考えているのは、BIMデータ(IFCモデル)をチェックするルールエンジンの整備です。建築基準法だけでなく、自治体ごとの条例をいかにルールエンジンに取り込み、自動的にIFCモデルをチェックできるようにするかが大きな鍵になるでしょう。

サグブレインとしても、2022年からBIM分野に再び携われることを大変うれしく思っています。これまで培ってきた建築業界とIT双方の知見を活かし、BIMデータ審査の仕組みづくりにも実務に寄り添った形で取り組みたいと考えています。そして、より多くの方がBIMの恩恵を感じられるよう尽力してまいります。今後もBIMや建築DXの話題をこのブログでお伝えしていきますので、引き続きよろしくお願いいたします。

株式会社サグブレイン CEO 相楽賢哉


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