見出し画像

「若者から佐賀の未来を描こう」トークセッション 文字起こし|2024.9.4 Terrace de Cheers!

2024年9月4日、佐賀県庁・SAGA YGと連携し開催したトライアル第一弾「Terrace de Cheers!@さが維新テラス」にて行われた「さが若者トークセッション」の文字起こしを全文共有。


「Terrace de Cheers!@さが維新テラス」のnote記事はこちらから!


さが若者トークセッション

□トークテーマ:若者から佐賀の未来を描こう

佐賀で活躍する次世代リーダーが集まり、佐賀への熱い思いのこもった話とともに若者から佐賀を盛り上げる方法を議論しました。

□日時:2024年9月4日(水)15:45~16:45

□MC紹介

森勇吉(もりきち) 氏
長崎県長崎市出身。企画・音響・MC・パフォーマンス等エンタメに関わること、中学生向けの学習支援教室や多世代型の音楽コミュニティ運営等の教育に関わることを生業としながら活動中。

□登壇者(順不同、敬称略)紹介

江頭 宗次郎 氏
佐賀県唐津市出身。佐賀大学経済学部卒。住居兼コワーキングスペースの「ノギ」共同代表。佐賀のアカペラ定期ライブ「和〜なごみ〜」運営。株式会社丸宗代表。映像&音声コンテンツ制作を行う。地域に紐づいた場からコンテンツの創出を行い、伴うディレクションやマネジメントを仕事としている。
樺嶋 颯明 氏
福岡県みやま市出身。西九州大学健康栄養学部4年。佐賀県神埼市の名産品「和菱」を救うために、「菱救い隊」を結成し活動を開始。GCFで得た資金をもとに菱の研究を行い、メディアにも取り上げられ活動の幅を広げるなど、菱を通して神埼市の地域おこしを行っている。
梶原 漱己 氏
佐賀県嬉野市出身。長崎の大学に通うも今年度から大学を休学。大学では起業サークルの代表を務める。大学での活動と並行して、佐賀でも活動を行い、今年の1月に中高生向けの教育事業を行う一般社団法人InnoDropsを立ち上げる。現在は、地元嬉野の飲食店でマネージャー業務も務める。
本間 遼平 氏
佐賀県神埼市脊振町出身。佐賀大学芸術地域デザイン学部2年生。〜町に住む人・町を盛り上げる人全員がわくわくする町作り〜を目指して農業や国際交流・芸術など様々な角度から地域を盛り上げようと修行中。わくわくすることを全力で頑張っている。
春口 達也 氏
福岡県八女市出身。佐賀大学院理工学研究科修士2年。若者まちづくり団体「サガつく!」やアカペラサークル「Score!!」に所属。数多くのアカペライベントを企画・運営し、現在は音楽イベントを通じて佐賀を盛り上げ、地域活性化に取り組む。

「若者から佐賀の未来を描こう」
トークセッション 文字起こし|2024.9.4 Terrace de Cheers!



 オープニング

〇森勇吉(MC / 以下もりきち)
もりきち:皆さん、こんにちは。今日は暑い中お越しいただきありがとうございます。スタッフの皆さんも含めて、水分補給をしっかりしながら、ぜひ楽しんでください。これから1時間ほど、佐賀で活動する若者たちとトークセッションを行います!まずは、参加者の自己紹介からスタートです。

 登壇者の自己紹介

〇江頭宗次郎(以下 江頭)
江頭:暑い中お越しいただきありがとうございます。江頭宗次郎(えがしら そうじろう)と申します。26歳で、佐賀県唐津市の出身です。佐賀大学の経済学部を卒業し、佐賀大学に通うことがきっかけで佐賀に移り住み、現在も佐賀でさまざまな活動をしています。
 活動の一つとして、大学近くで『ノギ』というコワーキングスペースを運営しています。1階は作業スペース、2階は賃貸スペースになっており、挑戦の場として活用されています。地域のイベントや企業と学生の交流の場を提供し、様々な企画を通じてつながりを広げています。また、ノギとは別に、個人で音声や映像コンテンツの制作も行いながら、佐賀で生活を送っています。よろしくお願いします。

もりきち:そしたらお次、お願いいたします。

樺嶋颯明(以下 樺嶋)
樺嶋:はじめまして、樺嶋颯明(かばしま そうあ)と申します。佐賀県生まれですが、福岡県みやま市という町で育ちました。現在、西九州大学健康栄養学部の4年生です。
 私は神埼市の名産品である「桑菱(くわびし)」を広める活動をしています。桑菱を使って神埼市をもっと有名にするために、様々なイベントに参加したり、クラウドファンディングで資金を集めたりしながら、活動を進めています。

〇梶原漱己(以下 梶原)
梶原:はじめまして、梶原漱己(かじはら しゅうき)と申します。佐賀県嬉野市出身で、現在は長崎県立大学に通っています。学年は大学3年ですが、今年度は休学して佐賀に戻り、さまざまな活動を行っています。
 主な活動としては、嬉野温泉駅前にある飲食店でマネージャーを務めています。また、教育系の一般社団法人を社会人の方々と共に運営し、佐賀大学とも連携して「失敗する環境を作る」というテーマに取り組んでいます。嬉野だけでなく、佐賀県全体でさらに多くの活動を展開していきたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。

本間遼平(以下 本間)
本間:こんにちは!私は佐賀県神埼市の脊振町出身です。とても山奥の地域で、小学生の頃は、学校の帰り道にイノシシに遭遇することもありました。そんな自然豊かな脊振町が大好きです。現在、佐賀大学の芸術地域デザイン学部地域デザインコースに通う2年生で、地域活性化に取り組んでいます。
 私の目標は、脊振町に住む人や、町を盛り上げようとする人たちが皆ワクワクできるようなまちづくりを実現することです。今年の8月初めには、クラウドファンディングで約40万円の支援をいただき、フィリピンのセブ島で武者修行をしてきました。そこで得た経験を活かして、これからも脊振町を盛り上げるイベントを企画し、地域の活性化に貢献していきたいと思っています。
もりきち:あっ、名前言ってなかったかな?笑
本間:すみません、緊張していて笑。本間遼平(ほんま りょうへい)といいます。よろしくお願いします。

春口達也(以下 春口)
春口:こんにちは、佐賀大学大学院2年生の春口達也(はるぐち たつや)です。私は「サガつく!」という若者のまちづくり団体で学生代表を務めています。サガつく!は、若者のアイデアを佐賀のまちづくりに活かし、地域を盛り上げていこうという思いで活動している団体です。今回のイベントも、サガつく!として共催させていただいております。この「さが維新テラス」を一緒に盛り上げられたら嬉しいです。
 また、個人としてもアカペラサークルに所属しており、佐賀県内のさまざまな場所でアカペライベントを開催しています。これを通じて、県外の方々に佐賀の名所や観光地をもっと知ってもらうきっかけを作りたいと考え、イベントを企画しています。本日はどうぞよろしくお願いします。

もりきち:このトークセッション中にもし何か途中で「これ聞いてみたいな」とか「今このワード・語句がよく知らなくて、もう少し詳しく聞かせてくださいよ」みたいなものがあったら、良かったらお客さん側からも、ぜひ声を上げていただきたいです。


< 佐賀で活動する理由 >

もりきち:佐賀で活動している皆さんにお聞きしたいのですが、なぜそれぞれが佐賀で活動しているのか、その理由について気になっています。さまざまな意見があると思うので、深掘りしてお話を聞いていきたいです。それでは春口さんからお願いします。

春口:私は福岡県の八女市出身で、佐賀大学への進学を機に佐賀県で一人暮らしを始めて6年になります。最初は佐賀県には何もないと思っていましたが、実際に6年間住んでみると、とても住みやすく、人も優しいし、観光地もたくさんあることに気づきました。そのため、もっと佐賀の魅力を発信できるはずだと思っています。私が思う佐賀の好きな場所をもっと皆に知ってもらうために、佐賀県で活動しています。
もりきち:はい、ありがとうございます。出会った人とか出会った環境がすごく恵まれていたということで。
春口:いや、本当にそうです。
もりきち:そこの魅力にどんどん気づいていけるきっかけがたくさん転がっていたということですね。
春口佐賀県はチャンスがいっぱいあります。

もりきち:ありがとうございます。それでは続いて本間くんお願いします。
本間:本当に自分が脊振町が大好きっていうのが一番で、それ以外の理由あるのかなって言う感じでもあるんですけど、
もりきち:どうして大好きなんですか?そんなに。
本間:脊振町を何で盛り上げたいかっていう思いが2つあります。
 1つ目は、私が子供の頃から山でタケノコを取ったり川で泳いだりと、自然の中で育ってきた経験からです。佐賀大学に入って自然を活かしたイベントを行った際、留学生や福岡から来た方々に「こんな自然で遊ぶのって楽しいんだ」と言ってもらい、脊振の自然の魅力を再認識しました。この素晴らしい場所をもっと多くの人に知ってもらいたいと思っています。
 2つ目は、私の中学校時代の経験に基づいています。当時、同級生は女の子1人だけで、学年は2人という状況でした。高校に進学し人数が増えたことで活動の幅が広がりました。今、脊振小学校の新入生が少ないと聞き、自分の後輩に同じ思いをさせたくないという気持ちが強くなっています。そのため、脊振町を盛り上げていきたいと考えています。
もりきち:ありがとうございます。生まれた時の経験とか体験が自分の活動の原動力になっているということですね。

梶原:僕の活動の大きな理由は、やっぱり地元への愛情かなって思っています。大学に入って九州だけじゃなく、関西や関東の学生とも色々交流していると、自分より優秀な人がたくさんいるなぁって実感するんですよね。そうなると、じゃあ自分がわざわざ活動をする意味って何だろうって考えることがあります。でも、地元で活動することには特別な意味があるなって感じています。都市部で優秀な学生と比べるよりも、佐賀で唯一のこういうことをやっている若者として活動をしていきたいです。
 実は祖父母が酒屋をやっていて、将来的にはその事業を継ぎたいという気持ちもあります。自分と弟しかできない役割ということを考えると、やっぱり地元の佐賀や嬉野で活動することにはすごく意味があるなと思っています。
もりきち:はい、ありがとうございます。また最初のお2人とは違った意見で。自分がやる意味を考えた時に、こうやって違う角度からアプローチするのもありなんじゃないかということですね。

樺嶋:私は佐賀で生まれ、福岡県のみやま市で育ち、大学進学を機に再び佐賀に戻ってきました。その頃は佐賀に特別な思いがあったわけではありませんでしたが、まちづくりに関わる活動を通じて、その面白さに気づきました。父が福岡でまちづくりをしているのを見て、私は佐賀に注力したいと思っています。神埼の好きな場所をもっと伸ばしていきたいと思っています。
 いつかは地元でも活動したいですが、今は活動を始めたばかりのため、佐賀に残り続けるつもりです。
もりきち:確かに。違う土地で学んだことって、やっぱそこの土地柄とか住んでる人とか環境とか全く違うから。それを地元に持って帰って新しい可能性が生まれることもありますしね。素敵だと思います。

江頭:率直に言うと、地元で生まれたことがすべてだと感じています。唐津に生まれたおかげで、唐津くんちのような地域の魅力や美味しい食べ物に気づくことができました。外に出かけてみて初めて、「家で食べていた刺身がこんなに美味しかったんだ」と実感しました。生まれた場所には、認識していないだけで素晴らしい魅力がたくさんあります。
 もし生まれる場所が運命的に決まっているのなら、どこで生まれても良かったはずなのに、私は唐津で生まれてしまいました。唐津で何をするか、佐賀県にいるかどうかは別としても、この事実は一生変わりません。だから、どこで活躍しても、唐津で生まれた自分がいることは変わらないことです。今は佐賀で頑張っている選択をしています。だから、私の理由は「生まれちゃったから」ということになります(笑)。

もりきち:深掘りできそうなテーマですが、ここからさらに進めると3時間くらいかかりそうなので、一旦次に進みたいと思います。とても面白いです!
 ちなみに、私は長崎生まれ長崎育ちです。長崎が大好きですが、必ずしも長崎で何かをしなければならないとは思っていません。私が長崎で生まれたことを踏まえ、さっき江頭さんが言ったように、自身のさまざまな体験を通じて得たものは、長崎に還元できると思います。それは佐賀や福岡で行っても問題ありませんが、自身を成長させる意味で、長崎にいるのかもしれないです。
では、続いて皆さんに聞きたいことがあります。


< 佐賀で活動する課題 >

もりきち:今、ポジティブな意見をたくさんいただきましたが、活動を進めていく中で課題も見えてくると思います。課題は活動のジャンルや始めてからの年数によっても意見が異なるでしょう。
 この点について、皆さんともう少し深く話を聞いていきたいと思っています。まずは梶原くん。

梶原:佐賀に限らず地方で学生が活動すると、こうした活動は注目を集めやすいと思います。いい意味で特別なポジションを取れるからです。
 しかし、その反面、今までの挑戦と違うことに挑戦したくなったり、今までの取り組みが厳しく感じたりするタイミングもあると思います。その時に周りの目が気になって折れにくくなることがあることだと思います。
江頭:それは深い。
もりきち:一発目からすごいのが出てきましたね。これからもっと掘り下げたいね。
梶原:僕も実体験でそういうことがあったのでということもあるんですけど、それは結構、いい意味が悪い意味に反転する瞬間もあるなと思ってて。だから優しく見守っててほしいですね笑
もりきち:お願いしますね笑。このまま温かく見守ってほしいですね。
梶原:そうですね。色々チャレンジする時期だし、チャレンジの方向性が変わる時期というタイミングだからこそ、そこを後押ししていただけるのはものすごくありがたいですし本当に感謝してるんですけども、その道が正解だよっていうのはやっぱり自分で導き出したいよねっていうところは思いますね。

もりきち:大人の皆様どうか、温かい目で見守っていただいて。よろしくお願いします。ここの中では、一番経験があるのは江頭さんなわけですね。
江頭:そうですね、自分は、周りの方から言われてるイメージとしては割と一貫性を持ってやっているようにお声がけいただくことが多いんですが、実は静かに良い感じのエンディングを迎えさせて、休眠させてるプロジェクトが山ほどあります。そこを上手に隣の部屋のふすまにスッと入れるのが上手ってだけかなという印象ですね笑
もりきち:そういう能力があるということですね。
江頭:突然ふっと出してくる可能性ありますんで。
もりきち:今じゃなかったのかもしれないですね。その時に力を入れてすることではなかったのかもしれないしね。それもやってみないと気づけないしということで。らしいです。大事みたいです。どうぞ自由に出し入れしてください。はい、ありがとうございます。
江頭:思ってますよ俺は。
もりきち:思ってますね。思ってていいんですよ。
江頭:そういうことだってあるじゃんって。
もりきち:いいと思いますよ。
江頭:人間だもん。あっていいんです。
もりきち:そして今日は思ってることを素直に言っちゃっていい場なので。私たちのホームですから、思っていることをたくさん言ってください。

本間:自分も似たような状況かもしれません。以前、脊振町を盛り上げるということでクラウドファンディングで「セブ島に修行に行かせてください」という形で資金を募りました。セブ島修行の経験から、まだ自分には修行が足りないと感じています。今後の自分の考えとしては、大学を休学して海外を旅したり、日本各地を回ったりしてみたいという気持ちがあります。
 ただ、その一方で、「あれ?あいつ、脊振町を盛り上げるためにお金を集めたのに、いつから始めるんだ?と言われるのではないかという不安も抱えています。でも、そのプレッシャーを力に変えて、頑張っていきたいと思っています。
もりきち:ありがとうございます。今出てきた「お金」というキーワードは、非常に興味深いテーマだと思います。お金をかけずに挑戦できることもたくさんありますが、やはり資金が必要なことも多いです。
 そして、資金が絡むと「責任」という要素がついて回るようになります。これが行動を抑制する要因にもなり得ますが、逆に行動を加速させる要因にもなり得るわけです。このバランスが非常に難しいですよね。さて、春口君の意見はいかがですか?

春口:地方で活動する学生が直面する課題の一つと言ったら、やっぱり「就職」だと思うんです。特に佐賀で活動していると、学生の4年間で完結しなきゃいけないっていうプレッシャーがあるんですよね。で、就職してからも佐賀で活動しようと思ったら、副業ができるような環境で働かないといけない。でも、佐賀大の多くの学生は、福岡とか東京、大阪とか、都会に出て行っちゃうんですよ。そうなると、せっかく佐賀で培った活動のノウハウが無駄になっちゃうんじゃないかなって思うんです。
 自分は佐賀での活動を続けたくて、あえて就職しない道を選んだんですけど、やっぱり収入を得なきゃいけないっていう現実もあるので、どうしても他の学生は都会に行っちゃうのかなって思います。それが、佐賀での活動の大きな課題だと思います。

もりきち:就職って話が出てきましたよ。
江頭:そうですね、就職…してないんでちょっと何の足しにもならないんですけど笑
もりきち:そこはね笑。そこはまた違うのかもしれませんけどどうですか。
江頭:そうですね…一個色んな場面でですね、声を大にして言いたいことがありまして。
もりきち:声を大にしたいんですね
江頭:佐賀だけでなく、多くの場所に共通していると思うのですが、「その場にいると、そこにある魅力に気づけない」という問題があるんです。例えば、佐賀県を離れて就職した人が、「ああ、佐賀ってこんなに暮らしやすかったんだ」と気づくことがよくあります。逆に、出て行く理由が見つからないくらい暮らしやすい場所であることの素晴らしさにも、意外と気づきにくいと感じています。当たり前に生活していて、何となく毎日を送れる場所が持つ価値って、実はとんでもなく大きいと感じます。
 僕自身、大学から佐賀で生活していて、すごく良いところだなと思っていたのですが、それを卒業する前、つまり県外に出るという選択をする前に気づく機会は本当に少ないです。なぜ自分がここまで佐賀の魅力に気づけたのか、正直まだ完全には分析できていません
 でも、家族でも、パートナーでも、大切な友達でもいいんですが、身近なものの魅力にどうして人は気づけないのか。そしてその魅力をどうすればシステムとして伝えることができるのか、みんなが就職していく様子を見守っています。今も試行錯誤しています(笑)。
もりきち:どうしようもなかったね、これはね笑
江頭:はい、これ…です笑
もりきち:これですね笑。でもここはすごい繋がっていきますね、話題がですね。
江頭:はい、これが課題です。
もりきち:そうですよね。
江頭:悩んでますね。
もりきち:当たり前のように存在して暮らせるこの素敵さに如何にして気づくかという。
江頭:気づけないから魅力なんですけど多分。
もりきち:そうなんですよね。でも気づかないと魅力だと言うこともできないですよね。
江頭:まあ、いつでも帰ってきていいと思っています。
もりきち:塩梅ですね。ありがとうございます。さあ最後に聞いてみましょう。どうでしょうか。
樺嶋:いやー、減りましたね、課題が笑
もりきち:そうですね、選択肢がだいぶ笑

樺嶋:僕は福岡出身なので、外からの目線で言わせてもらうと、佐賀県民が自虐しすぎる問題があると思います。
もりきち:自虐ってどういうことですか?もう少し詳しく教えてください。
樺嶋:「福岡の人って、『福岡のご飯は美味しいよ!』って自慢するんです。例えば、福岡に何があるの?って聞かれたら、『ラーメンがあるし、もつ鍋もある、水炊きもあるよ』って答えるんですよ。でも、佐賀の人に聞くと、『佐賀には何もないよ』って言うんです。佐賀県民の全員に聞いたわけじゃないですけど、多くの人が『何もない』って言うんですよ。それが大問題だと思ってて。実際、何もないわけじゃないんです。僕自身、佐賀で生活できてますし、面白いまちだと思っています。
 佐賀県民は魅力的なものを絶対認めない。もっと楽になったらいいのになと思います。多分、自分たちが認めてあげてないことが他にも認められてない原因だと思ってるので。もうちょっとみんな寛容に生きようよと思ってます。

もりきち:はい、分かりました。ありがとうございます。ちょっとここで振り返ってみますと、今出た課題をざっくり振り返ってみると、継続中断、そしてお金ですね。そして就職、さらには、何もないと地元の人が言っちゃうこと
こんな感じで課題が出たところでありますが。ここについて、もう少しここのメンバーで深掘りしていきたいなと思ってるんですけど。僕の気になるところは、お金の部分なんじゃないかなって思っちゃったりします。
 お金の問題は、長崎の若い人達と何か活動をするってなったときにも、よく出てくるテーマなんですね。何か活動するってなったときに、集めないといけないじゃないですか。そして、その手段として(本間くんは)クラファンを選んだわけですけど。僕らにそれ以外の選択肢って意外と少ないんじゃないかとか。その情報ってどこから取ったらいいんだろうとかね。気になりますよね。


< 活動する中での資金面の課題 >

もりきち:皆さん今活動をしてて、お金の問題にぶち当たったことありますか?
 (全員頷く)
ありますね。そういう時に、どんな風に相談したりとか解決したり。もしかしたらまだ解決できてないのかもしれませんけど。そういう経験談があればちょっと聞いてみたいなと思って。

樺嶋:ちょっとクラファンということで、私が神埼市の和菱を復興しようとして和菱のクラウドファンディングをしたんです。かなり多い額が集まりまして、
もりきち:うん。すごい挑戦大きかったよね
樺嶋:そうですね目標400万の目標で、それが5日で達成して、結局577万円ほど集まったんですよね。だからお金の問題ぶち当たってないのかなって考えたんですけど、いやそれ集めるのめっちゃ大変だったなと思って、クラファンやったらそれは早かったですけど、やるまでがめっちゃきつくて。
もりきち:ちなみにどのようなきついことを通ってきたんですか?
樺嶋:そうですねクラファンの企画を、僕は市の方に提出してコメントいただいたんですけど、そのクラファンの資料を考えるために、もう最終段階まで来てる段階で、協力してもらった先生にちょっと全部やり直しでって、5日前に言われて…
もりきち:え、公開の?
樺嶋:いや公開というか資料提出を出さないといけないときの5日前に、「ごめんなさいこれ全部訂正でちょっと駄目だよ」ってちょっと強めの語気で言われて、そこから5日間睡眠時間合計で10時間取れてないぐらいで、もう毎日5時までやって、7時から朝学校行って次授業を受けてそっからまた集まってずっと資料を作りました。
もりきち:そこね。そこがなかなかきつかったんじゃないっすか?
樺嶋:きつかったですね笑笑
もりきち:これ掘ってたらなんかすごいいろんなもの出てきそうだから、ちょっと抑えとこ笑。梶原くんとかそういう経験ない?

梶原:僕は個人でクラウドファンディングや自分の活動に対して資金を集める経験があまりありませんが、その必要性や大変さはよく理解しています。
 少し話は長崎の方に移りますが、私も長崎で学生団体やサークル活動をしていますが、資金集めがうまくいっていない状況です。学生という立場から、資金を得るのが難しいと見られることもありますし、それに対してしっかり交渉できない自分たちにも課題があると感じています。その中で、ノギさんのように上手に活動されている方を見ると、とても参考になりますし、学ぶところが多いです。

江頭:何をおっしゃいますか(笑)。ノギの話をすると、ノギというコワーキングスペースは、築60年の空き家を借りて改修しながら運営しています。改修には数百万円かかり、日々のランニングコストも必要です。
 最初は共同代表と二人で始め、アルバイトや仕事をしながらその資金を集めてきました。その数年間は「何にお金を出しているのだろうと思うこともありました。大規模な改修時にはクラウドファンディングを利用し、最近では毎年多くの方々に応援いただいて運営費を賄っています。
 お金の稼ぎ方には、ドンと一括で資金を得るスタートアップ型と、コツコツと個人事業的にやっていくタイプがあります。この2つの方法にはグラデーションがあるとは思いますが、これは、長距離走が好きな人と短距離走が好きな人のように、様々なアプローチがあると思います。
 ノギでは、一気に大きなクラファンをするのではなく、小さなクラファンを積み重ねる方法を選んでいます。これにより、心理的ストレスを軽減しつつ、自分にとって最適な進め方を見つけながら進んでいます。とはいえ、代わりにトップスピードが出ないという面もありますが、長く続けるための最適化を目指しています。

もりきち:20代前半の大学生や高校生が、活動のためにお金をどう生み出すか、またそのためにどのように資金を用意すればよいのか、情報がまとまっていないと感じています。この課題について深掘りしていくと、学ぶ機会が学校にないことが大きな問題なのではないかと思います。こうした情報や支援の不足を解決することが重要だと感じています。
 次のテーマに移っていきたいと思います。それぞれの皆さんがやりたいことを持っている中で、未来について考えることは大切です。これから皆さんが佐賀で活動する中で、どのような未来を想像しているのか、またはどのような未来にしていきたいと考えているのかをお聞きしたいと思います。


< 思い描いている佐賀の未来 >

春口:私は「サガつく!という団体で活動をやってるんですけれど描きたい未来として、サガつく!が、”佐賀を誇れるまちにしよう”という理念で活動している団体です。
 理念の解釈は様々あると思いますが、自分の解釈としては、その人が佐賀っていいなって思えるような、外部から佐賀を見たときに佐賀は面白いって言ってもらうだけでなく、住んでる佐賀県民の人が佐賀おもろいじゃんと思ってもらいたいです。
 佐賀にはこういう誇れるものがあるじゃん!とか、佐賀は移動しやすいじゃん!とか、住みやすいじゃん!とか。先ほどの話題で自虐する人が多いっていう課題があるとあったんですけれど、その佐賀県何もないよねではなく、いや佐賀県これもあるよ!と住んでる人が言えるような佐賀にしたいなという思いがあります。
 佐賀県は魅力度ランキングの下の方にいて、自虐するネタになっちゃってるけど、それは、県外から見て、そう思われてるだけで佐賀県内に住んでる人は、「いやいや佐賀県おもろいよってもっと主張していいと思うんですよ。自分が大学進学のために佐賀県外から来て、元々持っていた佐賀へのイメージがあったけど、実際佐賀で住んでみて、めっちゃ佐賀面白いじゃんと思ったことがありました。
 私は自転車に乗るのが好きだから平坦な佐賀は自転車に乗りやすいし、食べ物もどのお店行っても美味しいし、観光地も温泉もいっぱいあります。サウナが好きなので、温泉行ったり、ぶらっと山登ったりとか(自然豊かだからこそ)アウトドア的な楽しみ方ができる。佐賀には他にもいっぱい魅力があると思うので、みんなが佐賀が大好きって思える、佐賀最高だなって思えるような、まちにしていけたらいいなという思いがあります。

もりきち:いいですねありがとうございます。すごくいい笑顔。ありがとうございます。伝わってきましたありがとうございます。やっぱ地元の人がね、いいって言えるまちっていいよね。

本間:正直、まだ佐賀の未来を描けるほどの実力はないと感じていますが、将来的に脊振町をどうしていきたいかをお話ししたいと思います。私の実家は脊振町で養鶏を営んでいる農家なので、農業の要素を生かしたいですし、現在学んでいる芸術地域デザイン学部での知識を地域おこしに活かしたいと考えています。最近いろんな体験をする中でエンタメという要素での地域おこしもすごく面白いなと思ってます。
 そういう何でもわくわくすることを取り入れながら、脊振町を人が集まる場所にしたいです。人が集まる場所で、そこで自分のわくわくすることをたくさん話し合いながら、そこで自分のわくわくすることを実現するためには、こういうのがいいんじゃないっていうような情報交換をわくわくしながらできるような場所を脊振町に作っていきたいなと思っております。

もりきち:聞いているとわくわくという言葉が好きなんだなと感じました。
本間:イメージカラーは黄色でわくわく星人ということで笑笑
もりきち:なるほどねそういうことだったんだ、わくわくを表現してるのね。ありがとうございます非常に伝わってきます。はい続きまして梶原くん、どうでしょうか?

梶原:はいそうですね、私の活動の中で、特に重要視しているテーマは「選択肢を保障すること」です。地方、特に佐賀では、就職をすることが唯一の選択肢になってしまい、何かをするためには佐賀に留まらなければならないという思い込みがあります。
 しかし、海外にいても佐賀の製品を販売することはできるし、様々な関わり方が存在するはずです。実際、そういった情報が不足しているために、選択肢が限られているのが現状です。これには教育面での課題や、そういった人材が少ないことが関わっています。
 私は、選択肢を提供し、自分自身で選ぶ力を持った人材を育成することを目指しています。そうすることで、佐賀がより多様な選択肢を持つ県、まちになると、魅力を感じる学生も増えていくだろうなと思います。皆がさまざまな可能性を知ることが重要だと思っています。このような環境が整うことが、私たちにとってとても素晴らしいことだと感じています。

もりきち:はい、ありがとうございます「選択」ですね。なんか最初の自己紹介のときの話からも何か一貫した感じで、なんかその、これをやるのは自分じゃなくてもいいし、もっと優秀な人が入ってきてやってもいいって話は最初言ってたと思うんですけど、何か一貫してそうやって選択しを広げるような活動をね、これからもそこを推進していきたいって思いがすごく伝わってくる感じがしましたありがとうございます。

樺嶋:僕は団体を立ち上げて活動しているのですが、メンバーによく「面白くなければやらないよ」というプレッシャーをかけています。
 僕たちは、面白いと思えないものを提供できるほど偉くはないだからこそ、常に面白いものを提供し続けるべきだと話しています。結局、「面白ければ何でもいいんじゃないか」と思うんです。もちろん、いろいろな制約はありますが、どうやってそれを面白くできるかが重要です。
 僕はファッションや料理のプロではないので、おしゃれや美味しさを追求するのは難しいです。しかし、僕自身が「面白い」と思うことなら追求できると思っています。それを突き詰めてコンテンツ化していけば、きっと佐賀が面白いまちになるんじゃないかと考えています。
 僕たちが「面白い」をずっと追求し続ければ、佐賀全体がもっと魅力的なまちになる、そんなまちづくりを目指したいと思っています。

もりきち:面白いというものに対しての見方の話になってくると思いますけど、僕らは、人のとか社会の面白さとかゴールに設定して考えがちですけど、意外とゴールは自分に矢印を向けてもいいんじゃないかということですね。はい、ありがとうございます。さて、江頭さんこのテーマで最後回ってきましたけど。

江頭:私は普段の活動において、特に崇高な目的意識は持ってなくて、一緒にいる友達や恋人、家族など、身近な大切な人とどれだけ豊かに時間を過ごせるかが、自分にとって一番重要なことなんです。そして、そのためにはある程度自由な暮らしを送ることが、一番の目標になっています。
 この場所には、地元で生まれ育ち、家業を継ぐことが前提になっている人や、外から来て一人で新たな挑戦を始める人もいます。私のように、特に地域を面白くする明確な目的意識を持たず、ただなんとなくその場にいる人もいます。そんな人たちが一緒に活動している状況自体が、まさに「地域」そのものだと感じています。外から来た人、普段通りに暮らしている人、長い将来を見据えて地域の発展に取り組んでいる人、そうしたさまざまな人たちが共存していることを、ただ認識しておきたいと思っています。
 あえて「関わろう」「戦おう」と前向きに主張するわけではなく、ただ「そうだよね」とお互いに理解し合いながら生きていきたい、そんな気持ちで活動しています。そういった部分を大切にして活動していきたいです。

もりきち:ありがとうございます。非常に楽しい。この5人の意見を聞いてると、本当に様々な角度から意見をもらえて、私も勉強になりますし、そして何か感じることがありますね。


もりきち:皆さんやっぱ活動していく上で、佐賀が好きだし魅力を伝えたいっていう人もいれば、こうやって「ただいる」ことを、前提に活動してる人もいますけど、活動していく中で、「それって佐賀のためになりますか?とかって聞かれたことある?何かの企画を持っていったりするときに、聞かれたことある?
江頭:ないことはないんじゃないかな笑
もりきち:ないことはないということでみんなどうですか?
梶原:ないことはないですね笑。近しいものを感じたことはありますよね。

もりきち:実際、私も大学生の頃、長崎の住吉商店街で似たような経験をしました。1年間休学して、その間に商店街の空き店舗を活用してみようと、店長としてチャレンジしていたんです。
 そのときに「君がやりたいだけじゃないの?」とか「それって本当に商店街のためになっているの?と言われたことがあって、正直その時は「なんでそんなこと言うんだ」と思っていました。自分の面白いことをやりたいだけだったんです。
 でも、時間が経つにつれて、確かに自分の活動がその場所や、そこで長年商売を続けている人たちのためになっていなければ、喜ばれないだろうなと気づくようになりました。活動を進める中で、ただ自分がやりたいことだけではなく、場所や周りの人たちのことも考えないといけないんだなと感じたんです。
 私たちは、社会のために、佐賀のために、もっと狭い範囲で言えば脊振町のために、といった抽象的な目標に向かって走りがちですよね。そういう中で「自分は今どこに向かっているんだろうと迷うこと、ありませんか?
樺嶋:なくて。笑笑
もりきち:ないですか、素晴らしいな、すごいそれはすごい。
樺嶋:もうイノシシなんですかね、すごくまっすぐ行くというか笑、そうですね。結構ずっとまっすぐ進んで、ぶち当たる時あるじゃないですか壁に、「行けよ」と思うんです。
江頭:真逆や…「これは俺のエゴか?本当に佐賀を考えてんのか?」ってよく考えてます。

もりきち:春口くんは、佐賀が大好きでしょ。佐賀の人がさ、この佐賀のまちを面白いって言えるようなまちになったらいいなって、さっき言ったじゃない、そこに関しては割とその佐賀っていう抽象的なものに対して向かっていってる感じもあるけど、何かそういう逆にモヤモヤとか感じたりはしない?

春口:佐賀で活動している理由としては、佐賀にいるからです。自分の(活動への)想いを一言で表すなら、「佐賀だから」というよりも「人の好きなことを応援したいという気持ちが根底にあります。
 誰かが「これが好きだ」と感じたら、それを心から応援したいし、好きならもっと声に出して、行動に移せばいいんじゃないかと思っています。たまたま自分が佐賀が好きだったというだけで、佐賀が舞台になっています。だからこそ、佐賀の人たちが「佐賀が好き」と言うなら、もっと堂々とそれを表現してほしいと感じます。
 みんながやっている活動についても、「これが楽しい、好きだ」と思えるなら、全力でそれを応援したいし、むしろ一緒に楽しみたいです。そういう風に、人とのつながりを大切にしながら活動しています。
 「佐賀のために」という思いもあるけど、関わる全ての人が幸せになってくれることが自分にとって大切です。その上で、佐賀に住んでいるからこそ、佐賀の人と関わることが多く、佐賀県民が「楽しい」と思える地域づくりに貢献できたらいいなと考えています。


もりきち:ありがとうございます!皆さん、話していると本当に優しいですよね。拍手もありがとうございます!無理やり拍手させている感じではないですよね(笑)。
 せっかくなので、この場にいらっしゃる皆さんで、ステージにいるメンバーに何か聞きたいことがあれば、ぜひ質問を投げかけてみてください。とはいえ、なかなか手を挙げにくいかもしれませんが、もし何か質問や感想があれば、ぜひ一言でもいただけたら嬉しいです!
 どうでしょうか、大人の皆様?ニコッと笑顔でこちらを見ていただいてありがとうございます!では、マイクをスタッフの方にお渡ししますので、ぜひご協力お願いします!

(観客):せっかくなんで、いつか話してくれると思ってたんですけどセブ島の話を修行に行ってセブ島に行きたいという人にお金出す中々ね。どんな感じの内容の修行をされたのかなとか、どう生かしたいとかあるのかなと思って質問させてください。
もりきち:ありがとうございます。本間くん来ましたよ。お願いします。

本間くん:武者修行プログラムという会社が提供するセブ島でのプログラムに参加しました。このプログラムは2週間の期間で、セブ島にある現地のお店のプロモーション活動を行い、私はインド料理店を担当しました。2週間かけて企画を考え、実際に2日間実行し、その企画が採用されれば、日本に帰国後も現地のお店で企画を続けてもらえるという内容でした。
 このプログラムに参加するにあたり、私は「武者修行プログラムを通じて外国での言語力を高め、ビジネスの面でも全力で学びたい」と熱意を込めてお願いしました。多くの方々がその熱意を理解してくださり、「支援してあげるよ」と言ってくれたことに、本当に人の優しさを感じました
 この経験をどのように脊振町の活性化に生かしたいかというと、直接的に関わることは少ないかもしれませんが、脊振町の農園にはたくさんの外国人が手伝いに来るので、将来的にその方々と地域をもっと結びつけるような活動をしたいと考えています。セブ島での国際交流を通じて言語力が大いに向上した自信もありますので、その経験を活かしたいです。
 また、ビジネス面については、今すぐ脊振町でビジネスをしたいとは思っていませんが、将来的に活動を続けるためには、やはりお金を稼ぐ力が必要だと感じています。そのため、ビジネスの知識を底上げする目的で武者修行プログラムに参加しました。

もりきち:質問に対する答えとして、どんな内容でも問題なかったのかもしれません。僕は、質問の本質は本間くんがこの活動や思いにどれだけ真剣に取り組んでいるか、どれほどの覚悟を持っているのかを確認したかったのではないか、と感じています。
 だから、何か特別にかっこいい答えをする必要も、正解を言わなければいけないというプレッシャーを感じる必要もないと思うんです。重要なのは、その問いに対して本気で向き合っているかどうかだと、大人の方々と話していると感じることがよくあります。
 例えば、大学生の時に「商店街のためにどんな考えを持っているの?」と聞かれ、姿勢を正して「これをやりたいと思っています」と答えたことがありました。でも、その時「血がかよっていない」と言われたんです。
 振り返ってみると、確かにその答えは本音ではなく、ただそれっぽい理屈を並べて納得してもらおうとしただけだったんですよね。同じような経験、ありませんか?
江頭:そうですね、気づいたらいつの間にか本気になってたこともあるし、本気だと思ってたんだけどしばらく続けてるとあれ?みたいなこともやっぱありますよね。
もりきち:様々な意見がありますが、私たちがあまり肩の力を入れすぎずに面白いことに全力で取り組んでいくことが大切だと思います。


 終わりに

もりきち:さて、今回の「さが若者のトークセッション」を締めたいと思います。参加者のお話を聞いていて、何かを決める必要はなく、社会や大人たちの意見が必ずしも正解ではないことを再認識しました。もっと自由に楽しいことを追求しても良いのではないかと思います。
 そして、地域の大人たちの意見を取り入れるタイミングを学ぶことも大切です。私たちが成長していくためには、皆さんの力が必要ですので、これからも若者の活動の応援をよろしくお願いいたします。

最後までご清聴いただき、ありがとうございました!


□Youtube動画紹介

今回のトークセッションの収録動画となっております!是非合わせてご視聴ください。


□サガつく!について

「サガつく!」とは、行政や民間企業との繋がりを生かし若者の「やりたい!」を実現する若者まちづくり団体です。”将来住みたいまちをつくることでその街を誇ろう”を団体理念に活動しています。

[サガつく!公式Instagram] https://www.instagram.com/sagatsuku.z/


いいなと思ったら応援しよう!