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九州のサッカーサポーターが十勝グルメの感想を語る。

こんにちは。

2023年8月、帯広市で開催されたクラブユース選手権(U15)の応援のため、初めて北海道帯広市に訪れました。
試合の結果としては、残念ながらサガン鳥栖U15もサガン鳥栖唐津U15も予選リーグで敗退してしまいました。
滞在は決勝トーナメントも見据えた期間で考えていたので、負けてしまって翌日のことを考えなくても良い日々があるならば…

飲むしかないでしょ!

ということで、帯広の食を満喫するように素早く頭を切り替えました。
サッカーも観光も切り替えが大事です。

さて、事前に仕入れていた情報では、帯広駅から歩いてほどない場所に
・ 北の屋台
・ 十勝乃長屋
という素敵な飲み屋街があることを知り、今回はこの屋台と長屋にあるお店を中心に回り、さらに、そこで仕入れた情報や歩いてみつけたお店などもいくつかお邪魔してみました。
今回は、それらのお店のレポートといことで、九州人からみた、帯広のグルメ感想という観点で見ていただけたらと思います。

まあ、いわゆる忌憚のない意見というか、正直な感想を記載しているので、そのあたりはご承知おきいただければと思います。

北の屋台編


まずは、北の屋台の感想です。
屋台というものの、キッチンなどはしっかりと設備が施されていて、お客さんが座るテーブルや椅子がさながら屋台チックになっているという作りで、清潔感などに関しては全く問題ない感じでした。
それでは、いくつか、お店をご紹介します。

ビストロ・ボナ

天神や中州でもいまはおしゃれな屋台もあるみたいですが、古き良き屋台であるラーメン、おでん、もつ煮込みしか経験したことのない私としては、屋台でフレンチというのもなかなか興味深く。

お店に入ったら何名か先客がいらっしゃって、地元の方だったり、遠方からいらっしゃった人であったり、すでに和気あいあいの様子。我々もユースのサッカーの試合を見に来た話をしたら、興味津々に聞いていただきました。屋台らしいひととの触れ合いを感じる瞬間でした。

そうこうするうちに出していただいた料理は、普通のフレンチパブと何の遜色もないどころか、見た目も味も十分に満足のいくものでした。屋台、あなどるなかれ!

こちらでは、ポテトフライにバターを添えていただいた料理がホント最高で、ポテトの甘みとバターの香りとコクが素晴らしくマッチして、非常においしかったです。ポテトとバターなんて、まさにThe十勝です。

スパークリングワインのグラス売り(←重要)や、十勝ワインもありましたし、当然、イタリアやフランスなどの様々な種類のワインも準備してありますし、料理もおいしく、マスターもママも温和な感じで、こういうお店だからこそ、様々な地域からいろんなお客さんが訪れるものだなと思いました。ぜひ、行ってみてほしいお店だと思います。

ピッコラ・クチーナ・スピナッチ

一見、つんとしたクールな感じのマスターでしたが、話し始めると非常にきさくな感じで。
若いころからロックミュージックを演奏されていたみたいで、博多のロック文化も好きだとのこと。九州に行ってみたいということで、何が食べたいか聞いてみたら、返ってきた回答は
「びっくり亭」
という回答にびっくり(笑)

華丸さんがテレビでしゃべっていてずっと気になっていたのだとか。
さすが、博多の星、華丸さんの影響力はすごかですな。
びっくり亭は、JR南福岡駅が発祥の地でおいしいので、そちらをお勧めしておきました。

ワインも適温に冷やしていただいてて非常に飲みやすく、パスタは、たまごと青唐辛子のシンプルなパスタを頼みましたが、細い麺がソースに絡んで、なめらかな感じで、ワインに合うおいしさでした。

巣だっち


北の屋台で行ったお店はどこも素晴らしいお店だったのですが、巣だっちさんがいちばん接客が丁寧だった気がします。
お通しにエビがやってきてくれて、それがまた非常においしくて、もうそれだけで大満足。おびひろGENKI玉と名のついたザンギもビールが進みました。

惜しむらくは、いろいろあったであろう料理を頼めなかったこと。
外のテーブル席に座ったので、外のメニュー表に記載している料理だけしかわからず、メニューが少なくて結構限定的だなと思っていたのです。
ところが、実は、お店の中のカウンター席の前に本日のおすすめのメニューが吊るしてあって、お会計のときにお店の中に入って初めて気づきました。
早く言ってよ~
って松重豊さんばりに言いたくなった瞬間です。(笑)
次回、また、行ってみたいです。

(番外)煙陣

ここは、いつ行っても満席で入れなかった人気店です。
大勢の客に紛れ、ふと気づいたらセレッソ大阪のアカデミー技術委員長を務める風間さんや、北海道のイベントに来られていた堀江さん(ホリエモン)が座っていらっしゃいました。
著名人の中では有名でみんなが集うお店なのかもですね。

十勝乃長屋編


まず、十勝乃長屋は情報が少なかったです。
お店の紹介をしっかりとウェブサイトで公開している北の屋台と異なり、個人のBlogや評価サイト、SNSなどでしか情報が得られません。
公式と思われるfacebookも、2022年4月のコロナに依る営業短縮の連絡が最終のエントリー(だと思わます。)
そのあたりのところが、運営の意気込みの違いなのかなと思わせるところがありました。

てんぷら 天かつ


とあるサイトのランキング1位だったので、かなり期待していました。
連日満席で入れなかったこともその期待をより増長させました。
なので、その日の開店時刻と同時に気合を入れてお店にはいりました。

職人かたぎの大将とロボットみたいに感情のない女将が切り盛りされていましたが、客をもてなすということを楽しむ風ではなく、仕事に従事して、淡々と注文を聞いて、淡々と品物を出す感じ。まあ、それが、職人ならではのしぐさであり、旨かったらいいかと思ってて出された肝心の天ぷらが…

素材の質が…
タネの大きさが…
油の切れが…

と。。。
あまりに残念過ぎたこの天ぷら。
このときに、気づきました。

我々福岡県民は、「てんぷらのひらお」に飼いならされているっ!

常日頃から、あんなにおいしい天ぷらをコストパフォーマンス抜群で食べれていることに感謝する良いきっかけになりました。

大将がイケてなかったのは、トウモロコシの天ぷらをオーダーしていて、それを揚げてもらって、こちらに給仕しようとされていたのですが
「あっ!」
という声とともに、崩れ落ちる天ぷら。
作り直すのかなと思ったら、おもむろに、我々の取り皿をとりあげて、手でひろいあげて盛り付け、何事もなかったかのように我々に給仕。
失敗したものをそのまま出すという…
職人としてのプライドは燃えないゴミの日にでもだしてしまったのかな。

食べ終わったあとに、初めて大将が声をだしたのが
「とうもろこし、甘かったでしょ?」
と、言い訳がましい一言がありましたが、

とうもろこしが甘かったのは、あなたの功績ではなく農家の方のおかげです!

と言いたいところをぐっとこらえました(笑)

「心地よさ」
「味の良さ」
どちらかがあれば、また行ってもよいなと思うのですが、そのどっちもないこのお店は、帯広にもう一度行くことがあっても、ここには二度と行かないでしょう。
この旅のワースト1のお店でした。

和洋彩宴 雅楽

接客はまったく問題なし。

鶏レバーは、たたきみたいな感じでほぼ火が入っていて、九州のものとはまた様相が違うテイストで(衛生上かな。)

「陳健一が作っているところを見て真似た麻婆豆腐」
なるものがあって頼んでみたのですが、そこまで辛味もなく、豆腐の質もそんなに良くはなく、PGMゴルフが展開している
「陳健一プロデュースの麻婆豆腐」
の方がおいしかったです。
見て真似るよりも、本人が監修したほうが、そりゃうまいか(笑)

まあ、そんなもんかって感じのお店でした。

ニコバル TOKACHI PIZZA & WINE


常連さんなのか、お友達なのかわかりませんが、マスターと仲良さそうなみなさんでにぎわっていました。

肝心の料理は、福岡で幾多ものお店で食べてきた素敵なイタリアンと比べると、物足りなさを物足りなさでサンドした感じで、ピザもパスタも家庭料理を脱しない味に感じました。
リーズナブルで食べられるお店では得てして質の部分は我慢しないといけないところがありますが、まさにそれにはまってしまった感じです。
当然、お店としてのニーズはあるでしょうが、残念ながら我々のニーズには合致していなかったということですね。
時折、恋しくなる、ポールスターがおいていたので、そこはありがたかったです。

瑚遥


この旅で、最初に入ったのがこの瑚遥。
シュッとしたママが凛々しくお店を切り盛りしています。
出していただいた料理はシンプルなものではありましたが、地の物を上手に味付けしてくれたもので、ラワンぶきのおひたし、ラクレットチーズなど、北海道を味わえて非常に良かったです。

そして、このママがありがたいのは、ほどよい距離感で、かつ非常に温かみのある接客。
我々が九州から来たこともさりげなく見抜き、そして、帯広でのおすすめのお店なども教えていただいて、特に、最初に入ったお店でもありましたし、ホントありがたい存在でした。
引っ越してきた人がこのお店に入ったら
この街でもやっていけそう!
と思わせてくれるお店です(笑)

旅の最終日に、お礼も反省会も兼ねて、お店に立ち寄りましたが残念ながら日曜日でお休み。
このあたりが、我々の持ってなさを痛感しました(苦笑)

ぶらり編

先ほどご紹介した、瑚遥のままから教えてもらったお店も含め、あと何店舗が入ったので、そちらをご紹介します。

魚千

瑚遥のママのお勧めのお店でした。
お店に入るとそこはレトロは昭和炉端焼きの世界。
3人の妙齢の女性が切り盛りされていらっしゃいますが、リーダーがテキパキと二人を指示して裁いていて、その姿はまさしくキャッツアイ(笑)

カウンターには、焼き物が所狭しと並べてあります。
隣のお客さんが迷っていた模様で、そうしたらリーダーっぽいママが
「迷ってるんならば銀むつにしな!」
って言っていたので、こっちも銀むつを頼みました(笑)

料理は新鮮で、そして食べきれないほどの量が。九州とはまた異なる北海道の味覚を楽しませてもらいました。あと、日本酒のおちょこもいくつもの中から選ばせてくれて、非常においしいつまみとお酒を頂きました。



サッポロビア晩成舘

こちらは飛び込みで。
カウンターに並べられているサーバーを見るだけで、ライフが一気に回復します(笑)
サッポロのさまざまなビールをいちばんおいしい状態で提供してくれます。

我々一般人には、カウンターの方が提供してくれていましたが、常連さんっぽいひとには、入り口付近で接客していた白髪の男性が、ビールサーバーにきて注いで提供していました。この方が裏ボスなのでしょう。
ビールはサーバーの洗浄など、お手入れをしっかりするかしないかでも変わりますし、注ぎ手の力量によっても味が変わりますが、こちらのお店は本当に良い状態でビールを提供していただきました。

夜のスープカレー屋さん

こちらは、帯広空港のレンタカーでおすすめとして書かれていて、瑚遥のママもおいしいと言っていたお店。

ここは、とにかく、お店の人のメンタルの上下動がおかしくて(笑)
お店に入った瞬間
「だいぶ待ちますけど。」
とぶっきらぼうに。
おっ、人気店の宿命がやってきたな!と思って、大丈夫ですと答えたら、あっさりと席に通されて。席は空いているのか。
注文聞きに来てもマジで不愛想だなーと思っていたら、ホールスタッフに一人助っ人がやってきて、二人で切り盛りを開始したら、忙しさから解放されたのか、急にご機嫌が良くなって!
…と思ったら、少し時間がたったら助っ人が配達で出て行ったのかしりませんが、ホールスタッフがまた一人に戻ったみたいで、そうしたら、また不機嫌さが絶頂に(笑)

まあ、人間ウォッチングとしては面白かったけど、個人的には、スープカレーの味は普通。
というか、普通 of 普通。
待って食べるほどでもないのでリピートはないかなと。

農家バル FOOD BABY

こちらも飛び込みで。
とかち生産者直営型バルということで、地元の野菜はお肉を中心としたバルでした。

オードブルの小鉢がバイキング形式みたいにおいてあって、そういった選ぶような楽しみもありましたし、お酒を造るバーカウンターが別にあって、デトックスドリンク的なサーバーがキレイだったり、食べるだけではない見る楽しみが大いにありました。

無論、野菜もおいしかったのですが、だいぶん食べてからこのお店に行ったので、少ししか食べれなくてこの日は撤退。
翌日リピートしようと思って予約しようとしたら、満席とのこと。人気店でしたねー。この人気はよくわかります。お肉とか食べてみたかったです。

ということで、こういったお店を中心に帯広の食を満喫しました。
九州には九州の、北海道には北海道の良さがありまして、こういったものをおいしく食べられること自体がホント幸せだなと思いました。

来年のクラブユース選手権の開催地がどこになるか気になりますが、また、その土地での食を楽しみたいと思います。

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