ままごとごっこ
さぁ、今日、なにしよう、あれ食べる?そっちがいい?どれにする?
僕は、夜更かししたからまだ眠いんだな
君は、散歩でもいきたいというなら行けばいいから
帰ってくる時には、アレとコレがあると嬉しいから、頼んだよ、
気を付けていっておいで。帰ってくる時には目が覚めているとおもうけど。
さぁ、今日は、朝から仕事だから、何着たらいいと思う?コレでいいかな?
僕が来ていく上着は、君からの御下がりで
君はセンスと物持ちと気前とディレクションがいいから
自分が選んでいないものでもアレやコレやを併せたりできるんだよな。
気をつけていってくるよ。そして君も気を付けて行って帰ってくること。
日々は連なり、瞬間が重なり、引きひきに引いて、満ち満ちに満ちて、
こうして形作られる、ままごとごっこ
目の前に溢れる俊烈な点点それぞれひとつの輝きや重々しい暗闇の数々、
それは意識しないうちに、いや、意識してるうちにもだな
穏やかに鮮やかな明るさに印象を変えていく、僕たちのままごとごっこ
さぁ、そろそろ、こっちに手を伸ばしてみる?それとも、こっちはどうだ。
僕は、まだまだ、この辺りを模索しているよ、要領が悪いままだよ
君がここまでやってくれているからこそ、きっと、もうできるはずなんだ。
こうやってお互いのことが見えたり、隠れたりする、
眩しさに向き合い続けるには照れ臭さもあるから、僕は、足元をみている。
日々は連なり、瞬間が重なり、引きひきに引いて、満ち満ちに満ちて、
こうして形作られる、ままごとごっこ
かつてはよくわからないタダのそこらの誰かにすぎなかった僕たち、
それは意識しないうちに、いや、意識してるうちにもだな
視線を外せない有難さに形を変えていく、それが僕たちのままごとごっこ
病床において考えたこと。家庭生活も、会社のメンバーとも、プライベートのお友達とのやりとりも、そもそもちゃんとしてるわけじゃない中で、大切なものはちゃんと掌の中にあるのだなと、不思議に思いながら、感じていました。どちらかというと、僕のしてきたことは、【おままごと的な何か】でよくわからないなりにコツコツと周りの人とヤリトリを続けた、そういう事なのだなと。 思い返せば自分にやれたことなど、そう沢山は無い。その中で、様々な日々の瞬間が無意識のうちに積み重なっていく【ままごとごっこ】そのものを、愛しく思い、なるほど。確固たる自分の基礎にあるものは、そうした日々なのだなと。何様ではなかったからこそ、今こうして、シンプルな積み上げを確認できることの感動が大きいです。
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