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田川市石炭・歴史博物館

ちょっと福岡県田川市まで足を伸ばして「田川市石炭・歴史博物館」を見学してきました。筑豊地域は日本の近代化を支えてきた石炭の産出地であり、明治以降多くの炭鉱で栄えてきました。かつては石炭産業と共に鉄道網が張り巡らされており北九州地域には製鉄所が建設されています。
明治時代以降、石炭の需要が急激に高まり、蒸気機関の燃料や製鉄の原料など、日本自前のエネルギーとして日本の近代化を推し進める原動力となったんですね。

博物館の外観

もっと小さい資料館をイメージしていたのですが、モダンな作りで展示もしっかりしており関心しました。どうしても、旧産炭地は閉山で炭鉱が無くなったり地味な、暗いイメージがあったもんで(笑)地元の人には申し訳ないんですけど。実際のとこ昭和40年代前半には田川市も含め筑豊地域の炭鉱はほとんど閉山したようですし。既に50年は経ってますし、石炭・炭鉱で栄えた過去の記憶を知る人も少なくなったでしょう。

館内の展示
屋外展示
石炭輸送で活躍したSLもあります。

屋外に大型機械や炭鉱住宅(復元)も多くあり、博物館周辺が公園化されており、また、2階のバルコニーからは遠くボタ山を含む田川の遠景も望めます。
「山本作兵衛コレクション」は炭坑労働者の経験から筑豊のヤマ(炭坑)の仕事と生活を描いた記録画が多くのこされてました。

バルコニーからの遠景
山本作兵衛コレクション

炭鉱の仕事の様子がわかるジオラマ、VRシアターではCGによる短編動画も見れます。近隣の遺跡調査の考古資料も展示されており、見ごたえのある博物館でした。

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