今月の一枚(2021年12月)
「で、出てきた~!!」
ついに出てきました!やりました!キノコです。去年の冬に、1000個近く種菌を打ち込んだ木からキノコが出てきました。
3種類のキノコを植えつけたのですが、まず出てきたのが、このヒラタケ。
どんな味がするんだろう。まさか毒キノコじゃないよね。ちょっとドキドキしながらバターソテーにして食べました。味も香りも濃い!食感はコリコリしていて大変美味でした。この後もどんどん出てきて、食べきれないほど取れました。
お次に出てきたのがこちら。
分かりますか?ヒントは、ぬめりがあります。味噌汁に使われることが多いキノコです。
分かりましたか?正解は、ナメコ。ころっとしていて、なんだかかわいいですよね。
これも食べてみましたが、スーパーのものとは全く違う食べ物でした。食感がしっかりしていて、噛み応えがあるのです。香りもしっかりしています。絶品です。
ただ、洗うのが大変でした。ぬめりがあるのでゴミが付きやすく、一つ一つ洗う必要がありました。かなりしっかり洗ったので、ぬめりがなくなるかと思いましたが、そんなことはありませんでした。
もう1種類はシイタケ。これはまだ出てきていません。うまくいっていれば来年の秋に出てくるようなので楽しみにしています。
キノコの植菌に使った木は、すべてさがみこベリーガーデンの敷地内にあったもの。
もともと生えていたクルミやクワの木を伐採したものです。
でも、その木をキノコ栽培に使えるなんて知りませんでした。それを知ったきっかけは、地元の農家のおじさんがさがみこベリーガーデンに遊びに来たとき。朽ち木からヒラタケが出てきているのを発見して、「これ食えるぞ」と教えてくれたんです。ちょうどその時、クルミの巨木を切る予定があったのでその話をすると、「キノコの栽培をしてみろ。おもしろいぞ」と教えてくれました。そんなきっかけから、栽培を始めたのです。
キノコの栽培ってどうやるか知っていますか?ちょうどいい太さの幹を選び、ドリルで穴を開けます。
穴をあけるのは一苦労。とにかくたくさん穴を開けないといけないので、手首が疲れて痛くなってくるのです。握力もだんだんなくなってきます。休憩しつつ開けていきました。
そのあとは、いよいよ菌を打ち込みます。コルク状の形をした木片にキノコの菌を付けたものがホームセンターに売っているのですが、それをゴムハンマーを使って穴に打ち込んでいくのです。
深すぎてもだめ、浅すぎてもだめで力加減がなかなか難しかったです。前述の近所のおじさんに何度もダメ出しをされました。これは浅い。これは深すぎ。だめだな~。
打ち終わっておしまいではありません。キノコが生えやすい環境に置かないといけません。日があたりすぎず、湿り気がある場所に置きます。どうしても日光が当たってしまう場所しかなかったので、ササを切り、葉っぱをかけて日陰を作ることにしました。これがよかったようです。
キノコの栽培を通じて、さがみこベリーガーデンは、改めて豊かな場所だなと思いました。キノコの栽培に向いた木が手に入るだけでなく、それを有効に利用する方法を教えてくれる人がいる。自然の上手な利用方法を良く知っている地元のおじさんに改めて感謝したいと思いました。