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さがみこファームの豊かさ

さがみこファームに通っていて、「ここは豊かなところだな」と思うことがよくある。例えば、地域の方とのあたたかいつながり。「これやるよ」と採れたてのコマツナをいただいたり、「食べきれないから」と巨大なスイカをもらったり。

スイカ



こんなものまでいただくこともある。

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手作りのイワナの燻製。近くに流れる道志川で育ったイワナを囲炉裏でじっくり焼き、香りと色がつくまで燻す。使う薪も地元産。出来上がるまで2日以上かかるそう。味はもちろん絶品。塩加減が絶妙で、燻製特有の風味をしっかり感じる。こんな手間のかかるものを、もう3度もいただいている。

今年から借り始めた畑には、紫のシソが自然に生えてきた。大きくなったので、シソシロップを作った。さわやかな香りときれいな色が特徴。いつも素敵なものをくれる地域の方に、お返しとしてボトルに入れてお渡しした。スタッフでは、炭酸で割ったり、かき氷にかけたりして楽しんだ。


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季節の移ろいを自然から感じることができるのも豊かさの一つだと思う。今は秋なので、広大な畑にコオロギの鳴き声がもの悲しげに響く。赤とんぼが舞い、うろこ雲が空を飾る。湿気を含んだじっとりとした空気はもうなく、さわやかで心地いい風が肌をなでる。

冬は空がうつくしい。昼間の青空だけでなく、刻々と変わる夕暮れ時のさまざまな青のグラデーションは見ていて飽きない。土を持ち上げる、びっくりするくらい長い霜柱や、空気中の水分で凍ったきらめく植物たちを見られるのも冬の楽しみの一つ。




春は、はなさかじいさんがやってくる。モモやサクラが周辺の山や里に咲き、気持ちを和ませてくれる。ミツバチたちも喜んでいるように見える。野草がすくすくと伸び始める。タラや、コゴミ、ウドにツクシ。滋味に満ちた野草たちがいたるところに生えはじめる。

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こういった豊かさを、いろんな人に感じてもらいたいと思う。地域の方が作った野菜や加工品を楽しめる仕掛けつくりや、季節を感じるイベントを開催など。

さがみこベリーガーデンには、ほっとする人のあたたかさや風景があります。


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