アンバサダーリレーコラム~壽榮松孝介さん~
「遊んで、働いて、休んで、学べる、ブルーベリー農園」
さがみこファーム・アンバサダーの中ではおそらく一番新米、ぺーぺーの壽榮松(スエマツ)孝介です。
相模湖のお隣、高尾山の麓でホテルやストア、カフェ、テレワークスペース、焚き火場などの機能を持った「タカオネ」という場のマネージャーを務めています。
地方の遊休施設の再生・運営や、全国でのキャンプ場開発運営などに取り組む、R.projectという組織の中の一人です。
さがみこファーム代表の山川勇一郎さん(当時のニックネームである「ラガーさん」と呼びます)は、前職で働いていたホールアース自然学校の大先輩です。当時、ホールアースの事務所のパソコンに残っていた写真を眺めたり、ラガーさんの記した働き方に対する会社への提案文書などを見て、勝手にラガーさんに興味を抱いていました。
いつか会ってみたいなあ、と思っていたところ、高尾山麓の施設開発プロジェクトに携わることになり、施設のエネルギー運用について相談したのがラガーさんとの出会いです。
タカオネの建物オーナーは、泣く子も黙る高尾山のボス・京王電鉄です。タカオネの開発時、運営予定者であった私は、施設開発に自然エネルギーの要素を組み込めないかと考え、初対面のラガーさんに協力を仰いで、京王電鉄や設計者にエネルギー運用とそのための投資を提案する、という立場でした。
結果は、惨敗。
小さなソーラーパネルを付けたテーブルが一台置かれて、タカオネは開業を迎えることとなりました(いまだに眺めるとちょっと胸が痛くなる!)。
根回しも不十分で、人を巻き込んで大きな力を動かすことがほとんどできず、「ホールアースの後輩だから」という小さな縁だけで動いてくださったラガーさんに迷惑をかけてしまう、というしょっぱい出会いの記憶です。
そんな僕にも、愛を持って叱ってくれたり、謝りにいったら何故かたらふく美味しいお肉を食べさせてくれたり、しまいにはアンバサダーにもお声掛けしてくれるラガーさん。
多分、こういう古くて、でも新しい姿勢と立ち振る舞いが、地域も含めた多くの人を巻き込んでいるんだろうなあと想像しています。
スマートで、かっこよくて、でも人情味あふれるラガーさんに会えること、話をできることが、さがみこファームの一番の魅力では、と僕は思います。
メールでアポをとってカフェで話すのではなく、ブルーベリーを摘みながら青い空の下で一緒に汗かいて、ラガーイズムに耳を傾ける。
休みなのか、学びなのか、遊びなのか、労働なのか。
そんな曖昧な時間が今っぽくていいなと、僕は思います。
若造でも、中堅でもない、僕のような30代前半の新米人間の休日にさがみこファーム。
オススメです。