人生はどうやらRPGであるらしい
人生とはどうやら「経験するもの」であるらしい。
では私にとっては?
私にとっては人生とは
「通過するもの」だった。
2024年。今年は辰年。
いかにも飛躍しそうなこの年の始めは、
壮絶な仕事の失敗から幕を開けた。
数年振りのやらかし。
未熟さと浅慮をさらけ出してしまった。
事態を収めるのに1ヶ月。
メンタル立て直しに、さらに1ヶ月。
そんなウジウジしてるタイミングで
参加した某セミナー。
尊敬してる経営者曰く、
「事業の失敗は100ではきかない」
とのこと。
その方はすごい起業家。
とはいえそういう話って、
今までは業種の違いだと思ってたんだよね。
私の仕事は工場勤務。
製造業の現場じゃ、
1個1個のミスのダメージがでかいのです。
次々事業を起こすのとは仕事の内容が違う。
でもそうじゃなかった。
業種ではなく考え方なんだと。
例えるならやってるゲームを
違って捉えていたのだ。
私にとって、世界は
シューティングゲームだった。
強制スクロールで、
飛んでくる敵をひたすら迎え撃つ。
リスクを避けて効率良く。
被弾しないよう、正解ルートを探して。
避ける、避ける、避ける。
1発食らったら撃沈。
何事もなくクリアして当たり前。
イベントはボス戦みたいなもの。
とにかくミスなく、そつなく。
何事もなく対処できたら、次のステージへ。
とにかく失敗しないように気を配る毎日。
人生ってそんな感じ。
楽しむ?なにそれ??
でもそうではないらしい。
世の中ってどうやらRPGみたいなのだ。
あちこち出かけて、いろんな経験値積んで。
バトルしたり、イベントこなしたり。
自由に動いて体験して。
何なら生産職でもよし。バトルもいらない。
装備品だって、キャラメイクだって
なんでもあり、なのだ。
え、ほんとにあるんだ、そんな世界。
知ってはいたけれどそれは本の中だったり、
ネットの向こうのモノだと思っていた。
私にとって、そんな世界はフィクションだったのだ。
つい最近になって、そんな自由な世界に
実際に触れる機会が増えてきた。
そして私自身、実在するということに
気づくようになってきていた。
そう、気づいちゃったんだよね。
だから仕方ない。
人生50年、ここにきてゲームの乗り換えです。
シューティングからRPGへ。
いやぁ、怖いわぁ。どうする?
といっても後戻りする気もないのよね。
ということで、ここから新しい冒険の始まりです。
あぁ、願わくばこの新しい世界が
私にとって優しい世界でありますよう…。
そしてできることなら
「強くてニューゲーム」がいいなぁ。