集合写真にうつるときの攻略法
世の中の人間は二つに分けられる。
集合写真に対してフラットな人間と、集合写真に拒否反応がある人間だ。
私はこの場合、後者にあたる。
鏡で見たときは普通なのに、写真を通すと異様にブサイクなのだ。つらい、非常につらい。
しかも集合写真は、美形も同じ格好、同じポーズで横並びする危険地帯。後日写真をみたとき、自分が大ダメージを受けることは間違いなしである。
ルッキズムをやめろ?自分に自信をもて?
うるせえ、自分の顔を好きになれるならすでにやっているわ!
今日はそんな不毛なマインドの話はしない。
すぐ使える、攻略方法を伝授する。
・自分がブサイクに思えるのがすごく嫌い
・集合写真で前列に出たくない
そんな悩みを持つ人のための、集合写真の攻略法だ。
今日はそんな私がみつけた、集合写真の被写体になった際、できるだけ自分が心理的ダメージを受けない方法を伝授しよう。
前提:集合写真に写る際の心構えの話
と、その前にだ。
先ほど私は集合写真に写ることが嫌いだと言ったが、本当はそれよりももっと嫌いなことがある。
「集合写真とるので集まってくださ~い」
「・・・」
「・・・」
「・・・」
司会者や幹事が「集合写真とるから集まって」と言っているのに、集まるのが異様に遅いことだ。
割と幹事とか企画とかする方で分かるのだが、めちゃくちゃイライラする。不快指数は梅雨を超えてイライラする。
その部屋押さえたり、お店の予約時間もギリギリやねん。道路に広がったりすると他の人に迷惑だろうが、、、なぜ無駄な抵抗をする??
と、普段から思っている。
ので、自分が写る羽目になったらさくさく動くし、他の人もどんどん整列させる。
「この場を設けてくれた人に、これ以上手間をかけさせてはいけない」「このハレの場で、より良い写真を届けてあげたい」という思うからだ。
集合写真を撮るマインド、テクニックについては、LINEの集合写真をしきるのがうまい人941さんのブログを参照してほしい。
本題:なぜ集合写真ではいつもよりブサイクになるのか
さて、それはそれとて集合写真にうつる自分は嫌いだ。
そもそもなのだが、なぜ集合写真の自分はこうもブサイクなのだろうか?
私は下記のように分析した。
<原因>
正面の、真顔だからじゃね?
鏡で自分をみるとき、大抵は自然な光で、体を斜めにしたりとポーズをとる。そのため顔に影がうまれ、自然な凹凸が生まれる。
しかし集合写真をとる時、劣悪な証明環境、カメラの性能、真正面という条件下で写真をとるため、顔がのっぺりとしてしまうのだ。
よくよく考えてみれば、芸能人のプロフィール画像をみてもそんなことをしない。きっとフォトグラファー的にアウトなことのなのだろう。
また真顔というのもよくない。
写真が嫌な人は笑顔も控えめだ。そのため日常生活で人と話すときにはなかった、異様な表情が発生するのだ。
そもそも真顔というのは、パソコンに向かっているとき、道を歩いているときにする極めてプライベートなものだ。誰にも見られない、自分では確認できないその表情を、大っぴらげに大公開されるのはつらいことである。
集合写真の際には自然な笑顔であることが好ましいが、モデルでもない人には難しいだろう。
なら、下記のようにするのはどうだろうか?
<提案>
ひとりだけ斜め上目遣いをして、微笑む?
いや、ひとり自撮りかよッ!
これを実現すると、ひとりだけだっちゅ~のをやる羽目になる。あれはかわいい人だけに許されたかわいいポーズ。外見的にも精神的にも非常に厳しい。
解説:なぜこの攻略法が素晴らしいのか
だが、私は思いついた。
これらすべての要件を満たす最強の攻略法である。
<攻略法>
🤟の手をして、変顔をする
事実、私はこれに気づいてから一年以上実践しているが、それ以前ほどダメージはおっていない。
私が集合写真などで実際にやっているポーズは下記のように、手をつくり、さらに顔をしかめるか舌をだしている。
<メリット>
・カメラから真正面ではなくなる
・表情が変なので、美醜の判断がただしくできない
・手を顔で隠せる
・準備不要ですぐできるため、人に迷惑をかけない
・最前列でもどんな場所でも対応可
順を追って説明しよう。
そもそもこの手は「メロイックサイン」といわれる。
ヘヴィメタルやロックでよくみかけ、「ロックンロール!」みたいなイメージもあるだろう。だが、実はこれアメリカの手話では「アイラブユー」の意味でもあるのだ。
そのためロック界隈の他、hip hopなど様々なジャンルのミュージシャンも使っている。
つまりだ。集合写真で「平和(ピース)」ではなく「愛(ラブ)」を訴えているだけなのである。
ラブ・アンド・ピース。
いい言葉ではないか?みんな大好きだろう?二つは大体セットで使われているし、ちょっと差し替えるくらいいいだろう。
このポーズを直立不動でやるのは不自然であるため、自然に体を斜めにしたり、のけぞらしたり、仰ぐことも可能だ。
それにこのポーズは、顔の前にまで手をもってきてもいい。
ピースを顔の真正面におくとまるで幼稚園児の写真みたいになるが、このポーズはそれを可能にする。
今日の化粧に自信がないとき、ニキビができているときも自然に手で隠すことが可能だ。そのポーズはそこにおくことこそが「自然」なのだから。
さらにさらに、このポーズは「変顔」することを許容する。
真顔だとブサイクになる上に、隣の美形と比較される。正しく比較されないように変顔をしたいが、直立不動で変顔していたらそいつは「ただの変な人」だ。
だが「メロイックサイン」をして変顔をした途端、その人は「ロックな人」になるのである。
体裁としては、「その人が信じるスタイルを突き通しただけ」になる。
自ら顔を映したくないがためにわざと前の人に被りに行き、周りにもやっとした感情をおこさせるより全然いい。
そう、集合写真に写るという等しく理不尽な試練を受けている中「逃げに入ったな」と思われる危険を排除できるのだ。
すごい!!
メロイックサインすごい!
マーベラス!!!
パーフェクトだウォルター!!!!
ここまでかなりしゃべったが、あなたはこのメロイックサインポーズの威力をおわかりいただけただろうか・・・?
補足:アレンジのつけ方
だがやってみたいと思っても、すでに私がこのポーズを発表してしまったため、またピースみたいに個性がなくなってしまうことを危惧しているだろう。
このポーズのコツは、
・変顔できる
・美形の隣にいてもただしく比較できないようにさせる
ことにある。上記要素を満たしたポーズを世の中から探してくればいいのだ。スタイルを貫いている、というのがポイントである。
スタイルを貫く?
信念を貫く?
それでいて変顔ができる????
……あ!
長くなったが、以上が私の集合写真攻略法になる。
みなさん、くれぐれも集合写真では早く動いてくれるとうれしい。