モレスキンを持つ小学生と、仕事でノートを持つ私。
先日、映画『ペンギン・ハイウェイ』をみた。
あらすじは、よくあるどこかの街にペンギンが発生し、それを科学に興味があり研究ノートを書く少年が解決する話だ。
まあ小学生が主人公だけど、実は小学生向けじゃない、ファンタジーアニメだった。話は結構すきだし、ペンギンがわさわさでてくるので楽しくみれた。
だが、一つこの話の中で気になって気になってしょうがないことがある。
この主人公の小学生男子が持っているノートだ。
よく見てほしい。
そう、彼はモレスキンを使っているのだ!!!
あの高級ノートを頻繁に使っているだと???なんと贅沢な?????
それにノートの中に書かれているメモとイラストの美しいことよ……私、もうすぐ30だけどいまだにそんな美しいノート書けないわ……
私は映画の途中から、ペンギンそっちのけである。
私が見る限り、彼は現状をノートに書き出し、整理し、振り返っている。まさに理想的な使い方だ。そして物語の中で、彼はこの素晴らしいノートによってペンギンの謎も解決に導くのだ。
素晴らしい、素晴らしいよ。君はパレットアート界の麒麟児だよ。科学者じゃなくって、インスタでノート術アップしてもいいんじゃないかな???
ここまで私が彼のノートに注目したのは理由がある。私も数年前から手書きのノートを書いているからだ。
一応、文字をあつかうこと(ツイート)を生業としているので、普段の思いつきやなんかは絶対に忘れないように、どんなことも書き留めるようにしている。
↑左がA、真ん中がD、右がE
私の身の回りにある「書くもの」はこうだ。
A:なんでもノート
(通称二軍ノート。本当に何でも書く。日記も、仕事も、メモもアイデアも、とりあえずぶち込む。アイデアの二軍チーム)
B:Twitterの下書き
(アプリ。ツイートになる前の種、発作的に書いてしまったけどツイートできない微妙な内容が塩漬けされている)
C:Notion
(テキストアプリ。テキストデータとして残したほうがいい物、noteなんぞを入れている)
D:「なんでもノート」を忘れたときの予備ノート
(ノートを忘れると本当に落ち込むため、ノートを忘れたとき用のノート。まだ使ったことはない)
E:一軍ノート
(なにか素晴らしいアイデアに成長しそうなものを、A~Dの中から抽出して整理して書きいれる。アイデアの宝箱)
とまあこんな感じだ。
ちょこちょこ色々なノート術の本などを参考にしているのだが、一番参考にしているのが佐藤ねじさんの『超ノート術』というこちらの本。
一番気に入ったのは理由があって、「天才ではない人がコツコツ実践することで、どんな時でもアイデアが生まれる最強の武器ノートをつくる」という考えが好ましかったからだ。
その発想に感銘を受けて以来、ずっとノートを書いている。だからアイデアをかきためるという行為に自体にはちょっと自信があった。
だが映画を観ていると、あの男子小学生がもっていたモレスキンほどには私のノートはキラキラしていない気がするのだ。
やはりモレスキン効果か?
アニメだからか?
研究ノートだからだろうか?
なにがキラキラしていない要因なのか真面目に考えた。そして、私のノートがキラキラしていないのは、人物に関する描写が足りないから、というように結論づけた。
あの男子小学生のノートにはお姉さんのイラストと、お姉さんのことがたくさん書いてあった。しかし私のノートには誰かのイラストが少ない。しょうもないうんちくや、しょうもないジョークばっかりだ。(なんか心が貧しそう)
もうちょっと誰かのこと、周りにいるいい人たちのことを、心にとめたり、考える時間があってもいいのかもしれない。そうしたら私のノートももうちょい、キラキラした感じになれるかもしれない。2次元に3次元を入れたような、そんな何かが起こるかも。
映画を観たはずなのに、なぜかノートのことばかり考えてしまいました。
↓アイデアの話はこっちでもしています。