戦闘力が激減する、朝の忘れ物
想像して欲しい。
あなたはいま、朝のオフィスにいる。
いつもより早く出勤したおかげで、オフィスにいる社員も少なく静寂が満ちている。いかにも仕事に集中できそうだ。
朝から仕事にばりばり集中できるように、いつもより早く起きてしっかり弁当も作ったし、水筒にほうじ茶も入れてきた。
ジムの準備もしてきたから、早めに仕事が終わったらジムによってもいいだろう。
まずはいつもの仕事道具をデスクの上に並べる。
パソコン、充電器、マウス、そして、、、
「あれ?」
ここであなたは異変に気づく。
お気に入りのipodsがいつものリュックのポケットにない。おかしいと思って、リュックの底も漁るがない。そこであなた思い出すのだ。
そういえば、お気に入りの曲をしっかり聴きたいから、ちゃんと昨晩から充電しておいたんだった。まだベットサイドで充電されていることだろう。
あなたはとても残念に思いながらも、思いついたことやスケッチをするためのB5のリングノートを出そうとする。
「、、、ない」
ノートはリュックには入っていなかった。
そういえば、今日やりたいことリストを作成するために昨晩あまりしない日記をノートに書いたのだ。
朝部屋を見渡した時になかったから、洗濯物の下とかに紛れているに違いない……
この時点であなたはかなり哀しい気持ちになっていたが、一番重要な物がないことに気づいた。
「自信作の厚焼き卵がはいった超デラックススーパーおいしい弁当と、いい茶葉つかった最高に香ばしいほうじ茶がはいった水筒がない」
あなたは朝45分ほど時間をかけて作った、「俺の考えた最強の弁当」を家に忘れたことに気づいたのだ。
最強に仕事が捗るよう準備をし、いつもの通勤時間とはちがう朝の風景を楽しみながら出勤したのは何だったんだろう??風景を見る暇があったら、家にかえってとってこいよ。
最強の朝を過ごすはずだったのに、気持ちは最悪の朝である。あなたは自らの愚かさに絶望し、ため息を吐きながら椅子に腰掛け仕事を始める。
パソコンに向かうが、ないイヤホンやノートのことがひっかかり仕事に集中できない。
忘れ物をしてその日の戦闘力が激減する。
そんな経験はないだろうか?
私は朝絶対忘れてはいけない物リストに、下記の三つを入れている。
・イヤホン
・弁当箱
・ノート
これは絶対に忘れてはならない。絶対にだ。下手したらパソコンやスマホより忘れてはいけないのではと思っている。
というのも、パソコンやスマホを忘れると流石に仕事にならず家に戻るが、上記三つは惰性のまま仕事をするはめになる。
そして忘れると、仕事における戦闘力が激減する。ただの雑魚に成り下がるのだ。
私たちはなぜ、「イヤホン」「弁当箱」「ノート」を忘れると戦闘力が減るのだろうか。
割と真剣にかんがえ、下記のように分析した。
イヤホン
テンションをあげる、という役割と同時に「音から自分を守る」という役割を担うお守り。
こいつがあるだけでカフェで隣のひとが誰かを怒っていて胸糞悪いときも、集中できない場所にいる時も自らを守ってくれる、お守りなのである。
よって身を守る手段は複数あるといい。ワイヤレスイヤホンの他に、有線イヤホンを常に鞄の中に仕込む。最悪、パソコンからも音楽を聴くような状態にもっていく。
弁当箱
期待値が大きすぎることが原因のように思う。
弁当、それは熟練の職人ではないと、超速スピードでかつ栄養バランス抜群のものをつくれない、技術と経験の賜物である。
普段弁当を作らない人間は、ここに不用意に時間をかけ、期待値をあげすぎてしまうのだ。
だから弁当を普段からつくっていれさえすれば、弁当に過剰な時間と期待値が上がらず、忘れたとしても冷静であることだろう。
ノート
私は紙のノートを必ずとっている。
ディスプレイ越しのメモではどうしても不完全だと思っているし、ノートがうまっていくと言いようのない満足感で満たされるからだ。
ノートとは、蓄積されたメモとセットで価値がある。
ノートはすぐに見返せることに価値があるため、他のノートやパソコンのメモでは代用できない。
その代用できない価値、もしかしたら貴重なアイディアをノートがないことで撮り逃すかもしれない恐れが、戦闘力を奪うのだろう。
故に死ぬ気で持ち運び、絶対忘れないようにしている。これだけは何の対策を打つことができない。
ここまで話したが、言いたい事はこれだけだ、
明日の忘れ物は気をつけよう。
忘れ物が、その日のあなたの思考を奪い去っていく。
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