氷室冴子展・MOEの氷室冴子特集・銀金復刊など
2024年の秋は氷室冴子関連の企画やお知らせが目白押しです。まずはやはりこれから。2024年9月7日から北海道立文学館で特別展「氷室冴子の世界 ふくれっつらのヒロインたち」が始まりました!
氷室冴子の展覧会が”文学館”で開催されるという、画期的な催しです。期間は9月7日から11月10日まで、秋の札幌は過ごしやすく、観光にもぴったりです。氷室作品にも登場する札幌の街を見るためにも、ぜひ全国から足を運んでいただけたらと願っています。9月15日には講演会「氷室作品のヒロインたち その魅力」、翌16日には詩人のヤリタミサコさんとの文芸トーク「氷室冴子さんと私の文学少女時代」も開催。それぞれの切り口から氷室冴子の世界に切り込むので、こちらもぜひご参加ください。
展覧会の開催にあわせて、白泉社の雑誌『MOE』2024年10月号でも氷室冴子特集が組まれました。全6ページの特集で私も編集・執筆を担当しています。氷室冴子の世界を幅広く紹介した記事です。かつて氷室冴子を読んでいた方も、今回の特集で初めてふれる方にも楽しんでいただけるよう執筆しました。
MOEの氷室特集にも先行告知が掲載されていますが、2025年1月からオレンジ文庫で氷室冴子の『銀の海 金の大地』の復刊が始まります。Xにも専用アカウントが作られましたが、第一報は凄まじい反響でしたね……。イラストが初版の飯田晴子さんのままで、新規書き下ろしというのも画期的です。これまでは電子化もされていなかった幻の名作ですし、氷室冴子最後の長編かつ未完に終わったので、いろいろな意味で作品への思い入れが深い人も多いはずです。かくいう私もそうで、『銀金』が初めて読んだコバルトの氷室冴子作品でした。記憶のある最初のコバルト文庫が『銀金』なので、私の今の仕事のすべてが始まった作品と言えるでしょう。ずっと待ち望んでいた作品の復刊がこのタイミングで決まったのは本当に嬉しいし、今後のためにもなんとしても成功してほしいところです。MOEとオレンジ文庫それぞれで異なる飯田さんの色紙プレゼントがあるので、興味のある方はぜひ復刊アカウントをチェックしてください。
他にも氷室冴子に関連する原稿を書いているので、それぞれ情報解禁のタイミングが来ましたらお知らせいたします。
こちらは後日別エントリーを書く予定ですが、氷室冴子にも関連するのでここでも軽く告知を。10月に少女小説ガイドの第二弾『これからも読みたい!もっと少女小説ガイド』が発売になります。
『もっと少女小説ガイド』に氷室冴子の『恋する女たち』レビューが載ります。ちなみに第一弾の『大人だって読みたい!少女小説ガイド』では『なんて素敵にジャパネスク』『クララ白書』『銀の海 金の大地』『シンデレラ迷宮』をすでに紹介済みです。少女小説ガイドも氷室さんファンに手に取っていただけると嬉しいです。
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