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嵯峨“がまを”亜希子
2021年12月7日 11:36
ぼんやりと疑問に思うことがありまして、端的に言うと、50年後100年後に秋田に住んでいる人や秋田に来た人が、90年代以降の秋田の美術をどこに行ったら観られますか?ということなんです。現代美術の醍醐味は、当たり前のことですが、同時代に作品が生み出されるさまを、作家の有りようを、まのあたりにできることですし、また今の時代は、鑑賞者個々人の多様なスタイルでもって、解釈も関わりもできる
前回の続きです。では「秋田の美術」とは何でしょうね、、、正解はないのかもしれませんけれど。作家が秋田に住んでいる、秋田出身である、ということにとどまらず、秋田に暮らす私たちの価値観の発見とか、その変容体験が、秋田で展開された時、そういったものが「秋田の美術」といえる、と私はイメージしています。今、価値観が大きく変容していく時代のただ中にいます。そんな中で、2005年にはココラボラト