同人ゲーム感想「クララナイトメア」


サークル名「影星審問騎士団」作の同人RPGゲーム、サークル名からちょっと身構える。

リョナグロ系のRPGゲームだが絵柄がマイルドでホラー要素などは薄く感じる。

色々と惜しい、RPG要素もちゃんと作ろうとした努力が見えるが戦闘関連は戦闘による成長要素はないのに逃げ確率100%なのもあり単に邪魔なだけでボス戦も基本楽勝。
 敢えて厳しいバランスにしてホラー要素強めの世界観を演出しても良かった、勿論リトライのしやすさも考慮して。
  作品のテーマは良いんだが残念ながら画力が追い付いていない、クリーチャーのデザインに迫るものがない。
  人形遣いはサブキャラもあって良かったが大半の大悪魔が道中を塞ぐだけの障害なのは勿体無い。
  もっとフレーバーテキスト増やして敵も凶悪にして地獄感をマシマシにした方がテーマに合ったように感じる。

 ポストアポカリプスな地獄に放り出された思春期の少女をイケメン悪魔がエスコートしてくれるという物語だがこういうのにありがちなクソみたいな性悪ではなく癖があるだけで普通に親切(理由もちゃんとある)

 ただ主人公が本当に英雄の血筋だったなら物語の導入はもっとドラマチックかそうなるべき設定があった方がいい。
  
  物語は幾らでも詰められる余地がある、ラスボス戦の演出が良かっただけにそのカロリーをもっとベースに回せていれば更に良くなっただろう。

  ラストバトルは気色が違って熱血で王道で後味スッキリ後腐れ一切無しとそうそうこういうので良いんだよと。
  ただご先祖様体張りすぎなのはちょっと笑う、アイアンメイデンで死なない主人公といい普通に耐えるのは作者の天然が入ってる気がする。

  色々書いてはいるがこうすれば良かったと思う点が多いのはそれだけ好みの作品だった。

  取り敢えず思春期の女の子を救ったのは女の子自身が強くイメージした理想の彼だったとかそういうの大好き、自分ひねくれてるからこそストレートな救済に惹かれる。


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