ふらふらまち歩き「春。熱々のほうとうと見晴らしの武田神社」 甲斐の国 甲府駅~韮崎駅
良い天気の平日の昼過ぎ、甲府駅下車。北出口の方へ歩くと、のどかな駅前広場に銅像。武田信玄の父武田信虎で、甲斐を統一した人。称えるべきは信玄の前にまずはお父さん、ということなのかな。(ということではなく、賑やかな方の駅南口にはやっぱり信玄像があることを後で知った・・・)
北口からさらに1分ほど行くと「小作」が現れる。実は南口の方のお店が有名のようなのだが、人を避けて敢えてこちらのお店へ。
ガラガラとドアを開けると、昔の田舎家風の居間が広がる。温かな趣きが、初めての訪問者も落ち着かせる。
お母さんに案内されて靴を脱いで土間を上がり、囲炉裏を囲む相席のテーブルに座る。昼下がりでも常連客などで席はほぼ埋まっている。
メニューが多く、ほうとうだけでもいろんな種類があって簡単には選べないー。少し時間をかけて選んだのは「鴨肉ほうとう」。
なお全てのほうとうにかぼちゃが入っているということで、大きく切られたかぼちゃは確かにかなりのインパクト。これだけでもお腹がふくれそう。そのほか里芋・にんじん・椎茸・しめじなどなど、具だけでも充分なごちそう味噌汁といえる。
そして、「ほうとう」を一級料理に高めているのがこの麺。もっちりとした平べったい麺は噛みごたえと弾力があり、麺自体の小麦の味がしっかりとしている。味噌のスープと野菜との相性は最強で、まさに甲斐山梨の魂を感じる。
気づけば、汗・・・!
内側から温まることによって、終盤にかけてどんどん出てくる。まだまだ寒い季節なのに、玉のような大汗。良い。
ここから武田神社へは2キロちょっと。その道のりはというと、なんとも一直線な!
神社へと繋がる一本道の景色は鎌倉の若宮大路を思わせる。
ただ、地図ではわからなかったもののこちらは鎌倉とは違って結構な坂道。距離以上に時間がかかって、なかなか辿り着かない・・
道の左右に途中に現れるのは山梨大学。4月だったので門で入学写真を撮るご家族など、学生さんのいるキャンパスはコロナ下には久しぶりで新鮮。おめでとう!良い門出ー!
直線の終点は、いよいよの武田神社。
登ってきた真っ直ぐの道を南に振り返ると、甲府城のある駅方面が見渡せる。信玄公の祀られている由緒ある神社であり、平日でもたくさんの人がお参りに来ている。
武田神社のある場所はかつて武田家の館(躑躅ヶ崎館:つつじがさきやかた)があった所。南に広がる景色から、戦国時代一級の城下町と言われた信玄の治世を想像する。
山に囲まれていてなんとも良い土地。空気も良く天気も良くてほうとうも上手い!
充実した甲府散歩だった。
登ってきた分、帰りは楽~。
駅に戻って甲府駅始発、わずか3駅先の終点、韮崎駅で本日は終了。
(散歩距離:3km)