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月光天下、此処にあり
本日の月スタでの情報解禁。座禅を組み、刀の素振りをし、木魚を叩いて精神統一しながら座して待ちたいと思います。
…精神統一など微塵もできなかった。
気もそぞろに夕食を済ませ、煩悩まみれのまま生放送を拝見した。
御三方の軽妙なトークに、紅月の覚悟と魅力が詰まった渾身のMV。
もう~~めちゃくちゃよかった…!
良いものには何度でも「良い」と言わせてくれ。
「感想戦第二部」と洒落込もうじゃあないか!!
第一部はこちら↓
日就月将、たゆまぬ歩み
原点回帰という点でもう一つ特筆して挙げるとするならば、小道具を用いたパフォーマンスではないだろうか。
百花繚乱の時と同じく、彼らは今回も扇子を用いたパフォーマンスで魅せてくれた。
アニメーションMVを視聴した際、扇子を用いたパフォーマンスを”原点回帰”と評したが、彼らは伝統を重んじるもそれに固執しなかった。
新たな小道具として長物(杖)を使い、見事な舞を披露してくれたのである。
間奏にて、フォーメーションを変えながら、自然に舞台端に置かれていた杖を取る。それを自在に操る。
そして、大サビ前に再度、舞台中央に集まりつつ違和感なく杖を戻す。
やはり一挙手一投足に無駄が無い、3人とも所作が洗練されていた。
古きを尊びながらもそれを自分たちなりに解釈し、常に新しいことへ挑戦してくれる。
彼らの向上心には毎度感服するばかりだ。
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金殿玉楼、絶景かな絶景かな
大サビに入ると、舞台を照らす照明はより豪華に燦燦と3人をも照らす。
観客のペンライトも舞台前方から赤から黄に変わっていき、会場全体が一気に黄金色に染まる。
筆舌に尽くしがたい、なんと幻想的な光景だろうか…!
カメラワークは全景を映すため引いた画角になっているが、この絶景を前にした3人の表情はきっと、恍惚としたものだったに違いない。
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往古来今、思ひ出綴り
今回のMVには、振りや演出の端々に「これまでの紅月」が散りばめられている。
まず、3人が顔を隠していた面を空に放る場面。
放った面が宙で燃え散る様は、「月光奇譚」のラストを彷彿とさせた。
観客をあっと言わせる魔法のような演出を、今回は冒頭に持ってくる。
ここにも彼らの常に進化し続けるパフォーマンスの片鱗を見た気がして、身震いした。
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続いて、3人が心と扇子を重ね合わせる場面。
それぞれが優しい面持ちでアイコンタクトを交わす様子は、「祭夜絵巻」や「夏鳥の詩 -サマーバード-」を想起させた。
互いを思いやり、尊敬し、信頼しあう「血よりも濃い絆」がそこに、確かにある。
初期のパフォーマンスと比べて、3人とも舞台上で柔和な表情を見せてくれることが本当に多くなった。嬉しいなぁ。
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さらに、間奏での杖舞。
舞台中央で鬼龍くんと颯馬くんが交えた杖を、蓮巳くんが掬いあげるように薙ぎ払う。「剣戟の舞」で披露してくれた剣舞と同じ構図だ。
杖の扱いは初めてだったであろうが、3人とも器用に操っていた。
やはり、「剣戟の舞」での剣舞の経験が活きているのだろう。
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極めつけは、終盤。「金色千夜の夢舞台」と高らかに大見得を切る場面。
3人の力強い踏み込みに、耐えきれず揺れる画面。
そこには「紅月いろは唄」で魅せてくれた、雄々しい紅月の姿があった。
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これまでのパフォーマンスの中で、彼らはさまざまな表情や演出で私たちを魅了してくれた。
その軌跡を辿りながら、彼らの"これまで"に思いを馳せる。
そして、その全ての経験を糧に新たなパフォーマンスを披露してくれた。
彼らの"これから"に期待せずにはいられない。
続 クライベに思いを馳せて
クライマックスイベントと銘打たれているが、クライマックスとは「集大成」ではなく「最高潮」。
今回の「金色千夜夢舞台」ではまさに、今の彼らができる最高潮を存分にぶつけてくれた。
「紅月の天下、ここにあり」ーそう言わしめるMVである。
イベント開始を明日に控え、ますます平常心ではいられなくなっているが、一分一秒を噛み締めながら楽しみたいと思う。
「準備は完璧だ。さぁ、気合いを入れていくぞ。」
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