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自然体と年相応 蓮巳敬人に求められる「振る舞い」
2024年9月6日。蓮巳敬人くん、遅ればせながらお誕生日おめでとうございます。
昨年に引き続き、こうしてまたあなたのお誕生日をお祝いできました。プロデューサーとして非常に感慨深いです。
今年は、蓮巳くんのアイドルストーリー『シャッターチャンス』を読み返した。
自身が所属する演劇サークル『劇団ドラマティカ』のゲネプロを観に来た蓮巳くん。サークルメンバの友也くんと開演を待つが、諸事情により開演が少し遅れるとのこと。
公演のパンフレットを読みながら時間を潰すことにした友也くんに倣い、蓮巳くんもパンフレットに目を通す。インタビュー記事に添えられていた写真を見て、二人はこんなやり取りを交わした。
友也:こういう取材で撮られる写真って、難しくないですか?
普段どおりにって言われても、カメラを意識しちゃいますし
開き直ってポーズを決めても、業界人っぽくなっちゃって。いつも悩むんですよね
敬人:場数を踏んで、慣れるしかないだろうな
立つか座るか、視線をどこに向けるか、手に動きをつけるか……。いくら考えたところで、バリエーションには限界がある。読者が一番に求めているのはインタビューの内容で、写真は添え物だと割り切ることだな
後輩に淡々と自論を述べた蓮巳くんだったが、この時、彼も写真についての悩みを抱えていた。それは、自身のソロライブに向けた準備が何も進んでいないことだ。
蓮巳くんが主役となるソロライブなのだから、こちらのパンフレットに載せる写真は添え物というわけにはいかない。
ゲネプロ観劇後、ソロライブの打ち合わせ場所である喫茶店COCHIにきた蓮巳くん。
自身が書いた公演の脚本を読み返しながら、「演者たちの自由な解釈は想像を超えてくるから痛快だ」と今回の公演内容をひとり反芻していた。
その時の彼のまったりした眼差しを見て、遅れてCOCHIに到着した私はそれを「自然体の姿」だと表する…
このやり取りを読み返して私はハッとした。
私(プロデューサー)にとって蓮巳くんの自然体な姿とは、柔らかな表情で自身が脚本を手掛けた公演内容を反芻し、次回作を嬉々として構想する姿なのだ。
蓮巳くんのイメージは、厳格で堅物で、高圧的。
学生時代は眉間にしわを寄せて、常に書類とにらめっこをしていた印象が強い。とりわけ生徒会副会長という立場でもあったため、後輩からは近寄りがたい存在だった。
本人もそれとなく自覚はあるようだ。
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敬人:(前略)気持ちを切り替えていつもの俺らしく振る舞おう
他人の気持ちを考えず、傲慢に君臨する鬼の生徒会副会長として
そんな蓮巳くんがCOCHIのテラス席に座って穏やか表情を浮かべている。
その表情があまりにも良かったので、シャッターチャンスとばかりに私はカメラを構えた。
今までの蓮巳くんであれば、隠し撮りに近い行為をされてより機嫌を悪くしてしまったかもしれない。
それをソロライブ用のパンフレットのためとはいえ、小言も少々に留めてくれたのは、私と彼の間にしっかりと信頼が築かれた証なのだろう。それが垣間見えて嬉しい。
蓮巳くんが自然体の姿を見せてくれるのは、プロデューサーである私の前だけではない。
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そう、彼がリーダーを務めるアイドルユニット『紅月』のメンバー、鬼龍くんと颯馬くんと共にいる時も自然体でいられるのだ。
その後、蓮巳くんを案じて駆けつけた颯馬くんと鬼龍くんを連れて繁華街に繰り出した3人。
思えば前年度もこうして3人で街をぶらついてゲームセンターで遊んだり、流行りのドリンクを飲んだりと、年相応な放課後を過ごしていたね。
放課後に当てもなく街をぶらつくー
学生時代に誰もが経験する何気ない日常の一コマだろう。
しかし、放課後は生徒会の仕事に追われていたり部活動に精を出したりと、蓮巳くんには「予定のない放課後」があまりない。
また、真面目な性格ゆえ、やることに「目的」を見出さなければ時間を無駄にしていると罪悪感を感じてしまう。
そんな彼が気心知れた仲間と(雑誌のアンケート企画のためとはいえ)放課後に繁華街をぶらつく。慣れないゲームセンターのレースゲームに苦戦したり、クリームがこんもり乗ったスイーツのような飲み物に困惑したり…
生徒会副会長やユニットのリーダーという肩書きを外し、等身大の男子高校生として放課後を楽しむ姿は、私の眼にはとても新鮮に映った。
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昨年のお祝いnoteに「めでたく蓮巳くんは20歳を迎えた」と書いたが、私の勘違いだった。大変申し訳ない。
今年の誕生日を以て、蓮巳くんは20歳を迎えた。本人も「節目の誕生日」と意識しているようだった。
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20歳となり、これからはより一層、年相応の振る舞いが求められるようになるだろう。世間の目も厳しく、風当たりも強くなるかもしれない。
しかし、蓮巳くんには気負わず自然体でいてほしい。
彼にとって幸多き一年になりますように。
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