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Safie IR Monthly Report November

皆さま、こんにちは。
セーフィー株式会社(東証グロース:4375)のIR池上です。
このMonthly Reportでは、投資家、アナリストの皆様に向け、セーフィーのリアルタイムのIR活動をお伝えいたします。


弊社CTOの森本より

こんにちは。CTOの森本です。
我々は基本となる録画配信サービスに加え、カメラで撮像したデータをAI等で解析することによりお客様の現場課題の解決につながるようなソリューションの提供も開始しています。ただ、様々な業界があり様々な課題が存在する中で我々のみで対応を進めて行く事は現実的ではなく、様々な技術を有するAI開発者と連携し多面的に対応を進めていく必要があると感じていました。其の為にAI開発者やデータホルダー(カメラをご活用頂いているお客様)が抱えている課題を解決し、効率的且つ安心安全にデータ活用を進められるような仕組みの必要性を感じ、自社内で検討を進めていた背景があります。

ありがたいことに我々が感じていた課題感は我々だけのものではなく日本としても重要な問題であるという事で思惑が一致し、この度NEDOが進める「ポスト5G情報通信システ厶基盤強化研究開発事業/データ・生成AIの利活用に係る先進事例に関する調査(調査類型1)」に採択して頂く運びとなりました。

当社は既に26万台を超えるカメラを常時運用しており、30PBを優に超える膨大なデータを管理しています。データは様々な用途への活用が期待され、そういった期待感から我々のサービスを選択して下さっているお客様も数多くいらっしゃいます。だからこそ多少大げさですが、我々にはAIソリューションプラットフォームを確実に実現していく義務があると強く感じています。皆様におかれましては、引き続き当社のご支援をよろしくお願いいたしします!

10月のトピックス

NEDO公募の「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/データ・生成AIの利活用に係る先進事例に関する調査」に「AIソリューションプラットフォーム事業案」が採択

日本では、少子高齢化と人口減少による人手不足が深刻化しており、この課題を解決するためには、デジタル基盤の整備が急務です。経済産業省は、デジタル社会の実現を目指し、半導体やAI技術への投資を積極的に進めています。特に、北海道や熊本の半導体工場には1兆円以上の支援が行われており、AI関連の計算資源を国内に整備し提供する事業者への支援も行われています。また、生成AIの基盤モデル開発者には、計算資源の提供支援が行われています。

加えて、NEDOを通じて、AIの活用を促進するための新たな研究開発事業が公募されました。この公募に対して、セーフィーが提案した「AIソリューションプラットフォーム」事業が採択され、約9億円の委託費を受けることが決定しました。

本事業では、セーフィーが保有する26万台以上のカメラから得た映像データを活用し、データホルダーとAI開発者間での多対多の連携を実現する「AIソリューションプラットフォーム」を開発・実証します。AIソリューションの提供は、セーフィーのユーザーであるデータホルダーとAI開発者と連携して進め、店舗での不審行動検知、建設現場での不安全行動検知、介護施設での転倒検知など、各業界の課題解決を目指します。

AIソリューションプラットフォームの全体概要図

セーフィー、NEDO公募の「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/データ・生成AIの利活用に係る先進事例に関する調査」に「AIソリューションプラットフォーム」事業案が採択のプレスリリースはこちら

経済産業省・NEDOでは、日本国内の基盤モデル開発力を底上げを目的とし、計算資源提供やデータ利活用のための実証支援、マッチングイベント等の開催やグローバルテック企業との連携支援を進めるGenerative AI Accelerator Challenge(GENIAC)を立ち上げています。

10月10日(木)には、GENIACの第2期の採択事業者を対象としたキックオフイベントが開かれ、総勢22社の担当者が集い、各々の企業や取り組みの紹介、採択された事業についての想いをプレゼンしました。セーフィーからは本事業の総責任者を務めるCTO兼開発本部長の森本が登壇いたしました。
森本のプレゼン動画については下記のURLにてご覧いただけます。

今回の採択を機に、セーフィーが創業以来構築してきた「映像プラットフォーム」事業を加速し、より多くのAIソリューションを簡易的かつ迅速的に作り出していき、「映像から未来をつくる」というビジョンを体現してまいりたいと思っています。


「映像×センサー」の活用で建設現場の情報集約をより簡易かつ正確に実現

2040年の「8掛け社会」を迎える中で、建設現場では他業界よりも高齢化が進んでおり、現場管理のデジタル活用は急務となっています。一方、完全な自動化を実現するためには技術面及びコスト面での高いハードルがまだまだあるため、現場は徐々に省人化・自動化されていくと考えられています。

こうした状況の中で、現場をデジタルで管理するためには、AIを活用し、画像や動画、音声、センサーデータなど多様な形式のデータを処理して現場の状況を把握するマルチモーダルLLMの活用が注目されています。

セーフィーもこれまで映像データの力を活用し「遠隔施工管理」によって建設現場のDXを実現してきましたが、現場で注視すべき箇所に網羅的にカメラを設置したとしても現場で多台数のカメラ映像を見切れないという状況がありました。

今年8月に発表したクラウド録画サービス「Safie」とMODE社が提供するIoTデータ向け生成AIチャットボット「BizStack Assistant」と連携によって、映像とセンサー情報をチャットボットの中で一括管理できるため、現場管理の省人化・自動化に近づき、より効率的な現場管理ができるようになります。

クラウド録画サービス「Safie」とIoTデータ向け生成AIチャットボット「BizStack Assistant」が連携 | セーフィー株式会社 - Safie Inc.

9月5日(木)にはMODE社主催のカンファレンス「 MODE CHANGE 2024 AI-driven IoT - 社会実装を加速する」にて弊社代表の佐渡島と営業本部 事業戦略部 副部長の永目が登壇いたしました。

佐渡島の講演では「パネルディスカッション「AIとIoTの未来」と題し、MODE社 CEOの上田さん、多目的な音声コミュニケーションプラットフォームを提供するBONX社 代表取締役CEOの宮坂さんと三社で対談をさせていただきました。三社の対談では、生成AIによって映像データや音声データが統合され、建設現場の「不」を解決するトータルソリューションを作り上げられるのではないかというお話がされました。

MODE社のカンファレンス「 MODE CHANGE 2024 AI-driven IoT - 社会実装を加速する」にて社長の佐渡島が登壇
パネルディスカッションではMODE社の上田CEO、BONX社の宮坂社長と対談

講演の詳細については、MODE社のnoteでも公開されていますので、そちらも合わせてご覧くださいませ。

また、営業本部 事業戦略部 副部長 永目からは「映像が繋ぐ未来の建設現場」と題し、セーフィーがこれまで建設業界でどのような取り組みをおこなってきたかや、映像データと他のテクノロジーを組み合わせることでどのようなシナジーを生み出せるのかについてお話させていただきました。

営業本部 事業戦略部 副部長の永目が登壇
講演のテーマは「映像が繋ぐ未来の建設現場」

当日は建設現場で主に活用されている「Safie GO」や「Safie Pocket」シリーズなどを実機に触れていただけるブースを出展し、500名を超えるカンファレンス視聴者の方々とご挨拶やサービスを紹介させて頂きました。

セーフィーのブースでは「Safie GO」や「Safie Pocket」シリーズを展示

セーフィーオフィスをカメラの映像×AIで可視化したら…

セーフィーでは、製品やソリューションの性能向上を目指し、より多くのお客様に満足してサービスをご利用いただけるよう、常に実証実験を重ねています。実証実験は、お客様の現場で行うだけでなく、社内でも継続的に実施し、製品やサービスの改善に活かしています。

今回は、自分たちが1番のユーザーになることを目的に、セーフィーの自社サービスであるエッジAIカメラ「Safie One」に搭載されているAIソリューション「AI-App(アイアップ)人数カウント」を活用し、オフィス内のとあるスペースで実証実験を行いました。

この実験では、オフィスの空間を効率的に活用するために、人数の計測を行いながら、実際にどのようにスペースを最適化できるかを検証しました。具体的には、オフィス内の各エリアの利用状況を「映像×AI」で可視化し、そのデータをもとに従業員がより適切な意思決定を行えるような状態を目指しました。

AIソリューション「AI-App 人数カウント」でオフィスのスペースを可視化

実験の結果、オフィス内のスペース利用状況が可視化され、これに基づいてより適切な活用方法が導き出されました。実際の映像と人数計測のデータを確認した際、当初休憩を目的としていたスペースでは相談や作業のための利用がなされていたこともあり会議スペースに改装しました。この変更によりスペースの利用者数が3倍に増え、スペースが常に効率的に使用されるようになったことが一目でわかりました。これにより、オフィスの空間利用効率が格段に向上し、社員の活動にもプラスの影響を与えることが期待されます。

また、オフィス内に複数設置してあるカメラ映像の情報を一気通貫で可視化した方がもっと活用できるのではないかと考えがあり、データの加工や閲覧・分析をより簡易的に実現できるダッシュボードの開設も合わせて実施。都度のデータ活用の負担を削減できたことで、関係者が現状を正しく把握でき共通認識を持って議論できるようになったり、これまで見えていなかったオフィスのデータや傾向が見えるようになり、より最適な施策が検討できるようになりました。

一目でオフィスの全体像がわかるダッシュボードを開設

このように、セーフィーは「映像×AI」を活用して、オフィスの空間やリソースの最適化に取り組んでおり、今後もお客様のニーズに応じたさらなるサービス向上を目指して実証実験を重ねていきます。


話題の導入事例

動物飼育、企業内保育園の現場にSafieを導入

  • 「アドベンチャーワールド」は、ジャイアントパンダがいる動物園や水族館、遊園地を有する複合型テーマパークです。約80万㎡もの広大な敷地では、陸、海、空の約120種約1600頭の動物が暮らし、動物とのふれあいを楽しめる観光スポットとして広く親しまれています。

  • 飼育スタッフが動物のそばにいて見守る体制を基本方針としていますが、夜間など目が行き届きにくい時間帯もありますし、ペンギンの繁殖研究施設のようにマイナス気温の冷所だと、人が長く滞在できないという現状がありました。そんな中、「Safie」のカメラによって、いつでもどこでも手元のスマートフォンで動物の様子を見られるようになりました。

  • スタッフがそばにいられないときも異変にすぐに気づいて迅速に対応可能になりました。繁殖期や動物誕生の前後といったデリケートな時期も、現場の見守りに映像をプラスすることで手厚いケアが提供できるようになりました。

  • 園内にあるスタッフ用の保育園の外への出入り口も設置されている園庭をくまなく見られるように3台設置。カメラの動体検知機能で人の出入りがわかる設定は、保育園の事務スペースにいる保育士と統轄部の双方が視聴でき、利便性・安心感が好評でした。

飼育スタッフ不在時には天井に設置したカメラの映像で様子を確認
繁殖研究施設「ペンギンベース」で子育てするペンギンの映像を来園客に公開

ご担当者である統轄部 長井様のインタビューもぜひ御覧ください。


決算開示 & IRイベント関連

2024年12月期第3四半期 決算開示 11月14日(木)予定

2024年12月期第3四半期の決算説明会のご案内をいたします。
🌰決算開示:2024年11月14日(木)15:30
セーフィー IR サイトにて開示いたします。
https://safie.co.jp/ir/

🌰決算説明会:2024年11月14日(木)16:00 - 17:00
決算説明会はこちらのYouTubeリンクから事前登録なしでご参加いただけますので、お気軽にご視聴くださいませ。

個人投資家の皆さま向けの説明会 11月22日(金)開催予定

2024年11月22日(金)に個人投資家の皆さま向けの決算説明会をオンラインにて開催いたします。Q3FY2024の決算発表の内容を主軸とし、個人投資家の皆様に、当社の今後の事業展開・戦略を取締役CFOの古田哲晴から説明いたします。本説明会はリアルタイム配信でオンライン開催させていただきますが、当日は皆さまからの質問にざっくばらんにお応えいたします。

リアルタイム配信となりますので、ご参加を希望される方は、開催時間になりましたら以下のリンクよりZoomオンラインウェビナーでご視聴いただきますようお願いいたします。
※なお、ご視聴にあたっては事前登録が必要となりますのでご注意ください。
https://safie-jp.zoom.us/webinar/register/5317277421724/WN_yt7QEaNlRWao8ftSulrYGA#/registration

【イベント詳細】
🌰開催日時:2024年11月22日(金)19:00~20:00
🌰スケジュール
19:00~19:20  会社概要・戦略、2024年12月期第3四半期決算サマリーのご説明
19:20~20:00  個人投資家の皆さまからのご質問への回答TIME
🌰登壇者:取締役 経営管理本部長兼CFO 古田 哲晴


メディア掲載・出演など

ネットワークカメラ、視界良好 見守りや入退管理、活用広がる

単独でインターネットに接続できるネットワークカメラとして、事例も含めて時事通信にてご紹介いただきました。深刻化する人手不足の状況下で「目視をカメラに置き換え、省人・効率化するケース」について触れられています。詳細はこちらからご覧くださいませ。

もしもいま、AI画像認識をイチから学び直すとしたら?セーフィー株式会社 リードエンジニア・橋本さんに聞く学習ロードマップ

技術と人のストーリーをつむぐメディア「Findy Engineer Lab」に、セーフィーのAI Vision グループでリードエンジニアの橋本が考えるAI画像認識分野の学習ロードマップについてご紹介頂きました。橋本自身が考える自身の学習方法や大切にしていることについてもお話させていただいています。詳細はこちらからご覧くださいませ。

テクニカルサポートの外部委託でコア業務に集中!セーフィーの飛躍的成長を支えた富士通コミュニケーションサービスの対応力

EC・通販業界専門のポータルサイト「ECのミカタ」に、セーフィーのテクニカルサポートの考え方についてインタビューして頂きました。上場し急成長していく中、コア業務にリソースを集中させることで事業の成長と従業員のスキルアップの実現について、外部委託先である富士通コミュニケーションサービス様とどう連携していたのかについてお話しています。詳細はこちらからご覧くださいませ。



編集後記

セーフィーのIR Monthly Report 11月号はいかがでしたでしょうか。
今月は、2024年12月期第3四半期の決算開示を行います。機関投資家やアナリストの皆様に対して決算説明を行う1on1 MTGも精力的に実施予定です。

個人投資家のみなさまからは、直近もたくさんのお問い合わせをいただいております、有難うございます。このIR Monthly Reportも含め、積極的な情報提供に引き続き努めてまいります。

ニュースレターでは、適時開示・決算情報・IR Monthly Reportなど、最新情報をお届けしています。

免責事項

本記事に掲載しているIR情報は、セーフィー株式会社の財務情報、経営指標等の提供を目的としておりますが、内容についていかなる表明・保証を行うものではありません。また、本記事の情報の掲載は、投資勧誘を目的にしたものではありません。実際に投資を行う際は、当ウェブサイトの情報に全面的に依拠して投資判断を下すことはお控えいただき、投資に関するご決定は皆様ご自身のご判断で行うようお願いいたします。

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