06_かべつよし土壁施工時の注意点
土壁の住宅の壁に『かべつよし』を施工する場合は、土はどうするの?
というご質問をよく頂きます。
HPで公開・ダウンロードが可能な『設計施工説明書』の記載内容で説明させて頂きます。
※てもと施工型MDFかべつよし真壁を例にとります。
※P68から施工の手順を説明しております。
最初に結論を申し上げると、
土壁や筋交いがかべつよしの施工で干渉する場合
土壁や筋交いを撤去して頂き、柱内にはなにもない状態にして頂くことを基本としています。
では、土壁がある状態で『かべつよし』を施工しようとすると何が問題となるかを解説致します。
①下記の図のように土壁がある状態で『かべつよし』の施工を試みます
②上記図では柱頭・柱脚の金物を設置するようになっています。
柱頭金物の『てもとせーこ』は幅32㎜があり、長さも520㎜です。
こちらがまず土壁と干渉します。
柱脚の『オリジナルコーナー金物』の幅も45㎜あるので注意が必要です。
※オリジナルコーナータイプの『かべつよし』の場合は、柱頭柱脚金物とも
このオリジナルコーナーとなるため、てもと施工型『かべつよし』よりは土壁に干渉する部分が少なくなります。
③次に耐震ボードを設置する前に、ボードをとめつける桟木を柱内に打ち付けます。横桟と真壁仕様の場合は縦残も設置します。
こちらの幅が30㎜です。
つまり、柱内に土壁がある場合は
・柱頭柱脚接合金物
・桟木(横桟と縦残)
が土壁と干渉してしまうのです。
そのため、施工マニュアルでも干渉する土壁や筋交いは切り欠いたり撤去して頂くように記載しております。
職人の手間を考えると撤去する方がトータルの手間は短縮できるという理由で切り欠くより撤去される現場が多いようです。(筋交いも同じ)
ただ事前説明なく土壁や筋交いを撤去すると施主様が不安に感じられる可能性もあるため、土壁や筋交いの数倍強い高耐力壁を設置するための施工ということをしっかりお伝えください。
以上が『かべつよし』を土壁に設置する際の注意点でした。
エイム㈱ 大阪特販事業部 担当 田中
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