登録日本語教員試験対策 文法②

今日はJ-testの試験監督をしてきました。
昼間を"こうこう"と書いていた学生がいて、
どう教えたら昼間=ひるまと紐づきやすいのかと考えながら監督していました。

今回は、前回に続き"たら、なら"を勉強していきます!

【 たら 】
帰結に必然性はなく、単に2つのできごとの順序を示す。
モダリティ制限もなく、自由度が高い。
しかし、単発的な表現のため繰り返しを表しにくい。

①確定条件後の結果:接続節の事態が終わった後、主節の事態が起こる。
 3月になったら、引っ越しをする予定です。
 お湯が沸いたら、麺を入れてください。

②一般的帰結:繰り返しのニュアンスが弱く、1回限りの内容に見える。
 繰り返しの意味を持つ語を入れることで、繰り返しのニュアンスを表せる。
 日曜日になったら、ゴルフに行く。
 毎年お盆になったら、娘夫婦が帰ってくる。
※単発的なニュアンスが強い。

【 なら 】
他人の言動を受けたり、ある出来事が仮に起こると考えたりして話者の主観を述べる。ならには、①強い仮定条件②他者の言動に対する主観③意欲・開き直り④主題この4つの用法がある。

①強い仮定条件:無意指摘事態を仮定し、話者の主観を述べる。
 明日、雨なら、運動会は中止します。
 誰も引き受けないなら、私たちでやりましょう。
※文末にモダリティがつく。

②他者の言動に対する主観:他者の言動を仮定的に扱い、話者の意志、判断を述べる。
 彼に会うなら、一度連絡をくれるように言ってください。
 勉強したなら、買ってあげよう。
※他者の言動を仮定的に扱う、タ形接続の意味を理解する。

③意欲・開き直り:話者自身のことについて、予定や意志を仮定的に扱い、意欲などを表す。”どうせ”、"せっかく"などと共起する。
 せっかく買うなら、性能のいいものを買いたい。
 どうせ失敗するなら、初めからやらないほうがいい。

④主題:名詞の後について、文の主題を示す。なんらかの会話の流れでの発話となる。
 キムさんなら、食堂でお昼ご飯を食べているよ。

以上です。

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