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ブックジャーナル1冊目(ライフハック大全)&読書会記録1回目(封灯 6月6日)

詩的喫茶・封灯

こんにちは。せいたです。
今日は、読書会の参加記録とブックジャーナルです。

舞台は、浅草蔵前。

僕がこの街を始めて知ったのは、「吉祥寺だけが住みたい街ですか?」という漫画の中ででした。

吉祥寺で不動産屋を営む姉妹が、吉祥寺で物件を探してほしい、というお客を、違う街に半ば無理やり連れて行って、街を案内します。
最初はみんな、いやいや着いていくのですが、姉妹と街を周るなかで、自分の理想の生活や必要としているものに気づいていきます。
最後には、わたしその街に住む!、となって世間の評判だけではない、街の選び方を知れるアットホームな漫画です。

その中で、初めて知った街。日本のブルックリンとも言われ、歴史と今が混在したような雰囲気が漂います。
蔵前の駅で電車を降り、地上に上がります。江戸川沿い、浅草付近に独特の、東京の東側の風が、吹いています。
ここ、通ったことがあるな、と思いながらも道を進みます。
歩いていると、会社員風の男女が2人、今ビルの下に着いたばかりバンに走り寄ります。
「お疲れ様です!」
ちょうど荷物を運んで車がついたところなのでしょう、一緒に運び始めました。
そんな風景に忙しさや世知辛さを感じないのも、この街のアットホームな温かみのせいでしょうか。

この角を曲がった先のはず。
目をやると、ビルの1階レンガ調のタイルの壁にガラス戸で通りから店内が大きく見えます。
ここだ。
左手の壁には、本格的な封蝋がされた便箋が、丁寧に並べられています。
店内にはもう何人か、人が入っていて、僕は、少し緊張しながらスライド式のとの前まで近づきます。
中に見える、比較的店員さんっぽい女性に目で合図を送る、「ここから入っていいですか」。
奥の方から彼女が出てきて、扉を開けてくれ、私は店内に招き入れられます。

アンティーク調の椅子とテーブル、真ん中にはバットが置かれていて、年季の入った万年筆がそっと置かれています。ピアノの裏にもテーブルがあって、そこではすでに4人ほどのグループが談笑を始めている様子。
大きくて目立つ金庫、文机、小型のマーシャルのアンプはまるで壊れたラジオ機のように、独特の雰囲気で、視覚と聴覚を包みます。

僕は、その中に腰を下ろし、参加者の皆様と簡単な自己紹介を終え、読書に耽ります。読む場所はもちろん、大きな金庫の上、ここに来なかったら、こんな場所で本を読むことはなかったでしょう。

ブックジャーナル1 ライフハック大全

ハウツー本、ってみなさんどんなイメージがありますか。
ちょっぴり無機質な感じもしますけど、僕は好きです。手段のアイデアが詰まっていて、行き詰まっていた問題も、「あ。これ試してみよう」と思えるので、意外とハマる人は多いと思います。

理論的に考えるのが好きだったり、全て計画立ててから始めたい人、やり方を一回頭に入れてから、動き始めるタイプの方には向いている、と思います。

本書には、仕事・プライベート・情報収集に至るまで、さまざまなライフハックが収録されているのですが、今日は読書会、特に読書に絞ったテーマで読んでいきます。

126 .読まないことが読書の極意
 斬新ですね。潔いです。これは全く読まない、ということではなく、全ての本を読み終えることなどできない、と諦めること、だそうです。
あの本も薦められたし、あの本もベストセラーらしい、あの本は書店で人気1位だし、と頭の中で繰り広げていても、一文字も読み進めません。
 1.時間を経て、他人の評価を得た本。
 2.自分が読みたいと感じた本。
この二つに限って読む、とのこと。
自分が読まなきゃ、と思っている本、それはなぜ読みたいのだろう?C Mが面白そうだったから?映画化したから?好きな俳優がおすすめしているから? 
 どちらにせよ、自分が読みたいと感じたかどうか、それが大事ですね。

127.「速く読む」ために、頭の中の声をマントラで抑制する。 
 「Inger」という意味のない文句を頭の中で唱えながら、目を走らせる。 
 これは本当に謎ですが、なるほど確かに速くなった気はするが、頭に入ってくるかは分からない。効果的かは別にして、面白い説だな、と感じました。

128.速読の代わりに、いくつもの本を同時に読む。
 これは確かに、と思いました。通勤の時、リラックスしたい時、部屋で1人の時、読みたい本は日によって違いますよね。その時々に合わせた本を読んでいくから、少なからず読書は進んでいく、というわけですよね。

あと、個人的に好きだな、と思ったのは

148.大量の悪いアイデアをつくる
 アイデアを出すときに、素晴らしい一つを作り出そうとするんじゃなくていくつもの悪いアイデアを作ること、数にこだわって絞る出すようにすると5つ目はひどく、無理のあるアイデアになりがち。でも、だからこそ普段は自分がしない考え方や発想にたどり着く。
 アイデアに限らず、数にこだわってアウトプットすることが自分に負荷をかけて、新たな発想やクリエイティブを作り出すという点で、あらゆるものに共通して当てはめることができると感じました。

151.
私の好きな考え方の一つに、馬上・枕上・厠上の三上という言葉があります。
中国の昔の言葉で、良い考えが浮かぶのは、移動をしている時の馬の上か、寝る時の枕の上か、トイレをしているとき、という言葉です。確かに、無になることができ、アイデアが浮かびやすいので、古からそれは共通なのだな、ということが実感できて好きなのですが、アメリカには、Bath・Bed・Busの3Bがあるというのを初めて聞きました。しかもほぼ同じ!
歩くことは考えることに等しい、という文も刺さりました。中高は通学路で作文やスピーチの原稿を考えていたし、大学時代は40分くらいかけて、駅から大学までを歩く中で、会議の発言やレポートの文言を考えたものでした。会議室に篭るよりも、街へ出よう!

ということですね。

読書会記録1 改めて、素敵なお店、読書会でした。

その他の参加者の皆様の本も興味をそそられる本で、読みたくなりましたし、自分のために読みたい。
『秘密の古代ギリシャ』・・・ここでしか出会えない本でした。民間の呪いは今も昔も変わっていなくて、どんなに相手を恨んで、呪いたい時も、人間味が出てくる人間の可愛さが普遍なのだと感じられて勉強にもなりました、

『なんとなく、クリスタル』・・・初めて知る「注釈小説」!私もですが、母が特に注釈好きなので、お勧めしたいと思いました。

浅草線と大江戸線の中間くらいに位置する「封灯」。
将来の自分に向けて、手紙を書く、という体験をすることができます。
カフェと詩集のセットというのも気になります。

1人で集中したい時や大事な人との大事なひとときに、ぜひ。
僕も近いうちにまた、お邪魔します。


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