
道草日記33「遠くを見る時間が増えた」
ここに紹介する日記は過去のもの。
「2年と358日前」からはじめた日記のふりかえりが、ようやく「1年と359日前」まで現在に近づき、2023年の様子をふりかえっています。
※過去の日記を読み返し、現在いまの気持ちを書き添えています。
山、月、シカ、草、酒。
ふりかえり日記、おおよそ2年前の記事まで遡ってきた。自分を俯瞰しながら書いている現在の気持ちとの時間差をじりじり詰めている。
東京から離れて3回目の冬。各地で春の花が咲いたなどの情報も目に入るが、こちらチラチラ雪が舞い始めた。
静かな時間が多いからか映画と本に触れる時間、遠くを見る時間が増えた。なぜだ既視感がある。そうだ学生時代の時間の使い方はこんな感じだった。

新鮮なあん肝を見つけると巻いて蒸す。
もみじおろしと。日本酒がすすむ旬なおつまみ。

春に挨拶しに行こうとチョコとパンと魔法瓶に淹れたアールグレイを持って裏山に登る。雪残る急斜面は高低差300m。この辺りの山は信仰深く神社や祠に挨拶しながら。飛鳥時代の古墳にも遭遇する。立春のおみやげは雪下のはこべ。

立春の山で摘んできたハコベ。万葉集では正月七日の若菜摘みとあるが約一ヶ月ずれある新暦に加え積雪あるこの地では立春のころ雪の下からこんにちは。 研いだ米に水、今朝は薬草茶である当帰の葉と乾姜を一緒に煮込み塩で味つけ完成間近にハコベをたんまり。自家製梅と一緒に

おとといそちらのエリアにて若い輩たちが無我夢中で雪の下のごちそうむしゃついてました。そのご兄弟かも。もしや満月のアルテミスを見にいらして早々に...🦌

薄く雪化粧のこる八ヶ岳にうかぶ月。まさにスノームーン。

焼いてバルサミコと岩塩で。甘くてうっとり松本一本ネギを葡萄酒のおともに。

今年も観音様に立春大吉のご挨拶。

生活を変えたら映画と本に触れる時間、展覧会に出向く機会、遠くを見る時間が増えた。既視感がある。そうだ学生時代の時間の使い方はこんな感じだった。 今週は映画館上映を見損ねていた「ベルファスト」を自宅にて。人生で5本の指に入るだろう「アマデウス」を私邸上映会で。