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道草日記48「クルミのお酒」
ここに紹介する日記は過去のもの。
「3年と12日前」からはじめた日記のふりかえりが、ようやく「1年と291日前」まで現在に近づきました。2023年の春をふりかえっています。
※過去の日記を読み返し、現在いまの気持ちを書き添えています。
リスの夢をごらんになっておやすみなさい
「クルミのお酒」を飲むと思い出す。
2023年5月5日の日記、仕込んで1年経ったお酒をカリズマイで開封して舐めた。この先どうなるんだろうと考えながら、熱くなる胃袋に大丈夫、大丈夫と言い聞かせた。
クルミのお酒を仕込んだのは、引っ越し前の多事多端な2022年6月末。
20数年住んだ家は工房兼用だったので、引越しといっても片付けは至難の業だった。窯の処分、陶器のかけら、粘土粉にまみれながら処分する。仕事を畳むゆえの諸々のあいさつなどなど。加えて、東京から移住先を往復して探しまくっていたのだから、合間なんてなかっただろうに、どうやって時間をつくったのだろう。思い出せない。
そんな中、クルミのお酒を仕込んでいたようで。イタリア在住時代、ボローニャの友人とつくったことがあるお酒。1年で一番夜が短い夏至のころ、聖人・ジョヴァンニの日の晩につくる。
↓このころ投稿していた「作品と料理に関するnote」記事。
ここからは2023年5月の日記振り返り!
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春キャベツとしらすノンオイル版。
塩茹でキャベツ水気よく絞り千切り。生姜とレモンすって、しらす干し和える。塩加減が足りなければひとしずくの醤油。レモンの皮をトッピング。日本酒にも白葡萄酒でも合います。
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6月24日聖人ジョバンニの晩を過ぎ朝露をあびた青いクルミをお酒につけて。
あともう少しで1年ですが解禁!写真は漬けてすぐとボトリング後。
6月24日聖人ジョバンニの晩を過ぎ朝露をあびた青いクルミを採ってお酒につけます。約1年経ちました。リスの夢をご覧になっておやすみなさいなさい🐿️
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初夏から仕込んだノチーノ(クルミのリキュール)は食後にキューッと飲むのはもちろんアイスクリームに落とすにも良し。今宵は牛乳でわってナツメグをふりかけてやさしくいただく。もうすぐ月が満ちるから。
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我が家はこれっぽちも進んでいないけれど森と泉はますます輝いているので安心している。町の中華食堂でたらふく食べて飲んで森の道草。
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山で掘ったウド。土深く埋もれた太い白茎とは違い、浅く小ぶりな山のものは味濃くパンチあり。
天ぷら、ぬた和えで食した後は、白葡萄酒とパンに合う一品。ヨーグルト、オリーブオイル、卵黄、酢、塩、粒マスタードを撹拌して、10分くらい酢水でアクを抜いたウドを和える。