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道草日記45「人間がイニシアチブを握りすぎているように思う」
ここに紹介する日記は過去のもの。
「3年と8日前」からはじめた日記のふりかえりが、ようやく「1年と298日前」まで現在に近づきました。2023年の春をふりかえっています。
※過去の日記を読み返し、現在いまの気持ちを書き添えています。
ニンゲンの創造力を超えた手本
本日、2025年2月17日。
寒冷地といえども雪は少ないこの地方にも、春が少しずつ近づいてきている。そういってもまだ朝方は零度を切る。
真夜中、月あかりが眩しくて起きてしまった。それからずっと物思いにふけていた。今日から、暮らしに変化あり。家族の再出発。朝のお弁当づくり復帰。15年間まいにち作った子のお弁当で終わりかと思いきや。これは暮らしの再生なのだろう。
食事する窓から森の中に佇む観音様にあいさつに行く。長靴でザクザク歩く。まだフキノトウなど目覚めていない。土の下で待っているのだと思うと、自然というものは愛らしくてたまらない。
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森の観察会へ。専門たちと5時間ほど歩き回る。森やそこに棲む土着の動植物の生き方を学ぶと季節がより深く見えてきて。環境も食もクリエイティブも人間がイニシアティヴを握り過ぎているように思う。共生とは言葉では簡単だけど大きな決意。 とっても深い道草だった
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朝食中のリス横で朝活気功。 道草は三文の徳以上。
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地域の醤油づくり。 蒸した大豆に麦麹を混ぜ製麹はじめたのが一週間前。三日前に塩と水を加えもろみづくり。本日は陽が暮れるころに天地返し。茜色に染まった空に息をのみながら。
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そろそろ終盤かな大好物であるホタルイカ。たくさん食べておこうと近所の魚専門店に通う。
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蕎麦すする前の晩酌。お気に入りは峠を越えて買いに行く信濃錦。 友人農家が育てた菜の花を辛子マヨネーズ和えと出汁醤油和え2種で。出汁巻玉子焼き、煮豚、ふきのとう味噌。
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エスニックトマトスープ。 ニンニクとタマネギ、パクチーの根っこもみじん切りにしてじっくり炒めて香り出すのがポイント。カレー粉と塩まぶした手羽元入り。 運転しない時代があまりにも長く食事用意したらワインか日本酒つい注ぐクセ。これから運転するのにセーフ。
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朝からお弁当もちで漢方を学び合う。
からだを嘆くのでなく植物になぞらえる生き方は腑に落ちる。
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コッチョリーノの森散策。 葉が出て花が咲き植生の確認ができるようになった。春一番でフキノトウ、サンシュユ、カンゾウ、コゴミを発見したのち、スミレが満開になり、ウコギ、黒文字、山椒も葉をつけ花を咲かせ始めた。 ニンゲンの創造力を超えた手本がここにある。
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おいしい道草。 森のたからさがし。
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ルバーブの花穂を摘むボランティア作業。丈夫な茎へのバトンタッチ。
妖艶な花色。美のサクリフィス。