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道草日記47「我が家はまだ道しかない」

ここに紹介する日記は過去のもの。

3年と11日前」からはじめた日記のふりかえりが、ようやく「1年と290日前」まで現在に近づきました。2023年の春をふりかえっています。

※過去の日記を読み返し、現在いまの気持ちを書き添えています。

#道草


山が空が有徳なのだから。

2年前の5月の日記を振り返っている。
秋に原生林を間伐し、そこから土は凍り森は静かな冬眠状態にた状態の春。
水道工事がはじまったくらいで、肝心な建屋は何も始まっていなかった。それどころか設計図面もまだ。

90年代をラテン国で過ごしたので、このリズムには驚かないが、日本は「速いんだ」と決めつけていたのかもしれない。東京で仕事のメトロノーム設定を速めすぎていたのかもしれない。速めることは、超絶技巧のような卓越した姿だと思うし、ある世界では美徳だとも思う。神とされるなら収まるが、こんなにのんびりした風景のなかでの凡常には似合わない。山が空が有徳なのだから。


2023.05.01

家のこと、山菜採り、畑、醤油づくり、遺跡掘り。4ヶ月経ちクルマという手段を操れるようになりひとり弾丸のように飛び回れるようになって道草がいっそう楽しい。
帰りは大きな虹が迎えてくれた。


2023.05.01

水気を切った豆腐に米粉つけてフライパンに多めに敷いた油で揚げる。レモン絞りカッテージチーズを盛り付け醤油をひとまわし、フレンチドレッシング系で味つけ。ツルヤのバーニャカウダドレッシングがお気に入り。これまた花山椒が合う!


2023.05.02

山菜採り、花摘み。 道草は原始的な創造。


2023.05.03

家づくりを手伝い合う。我が家はまだ道しかない。未完成の魅力と生きる醍醐味。きょうも森の山菜三昧。山菜やキノコはその地に住むひとたちの宝でありシークレット。


2023.05.02

朝ごはん友だちと駅そば活してきた。


2023.05.03

映画鑑賞会にて「きっと、うまくいく」鑑賞。15年前に見ようとして流れていってしまっていた映画に再会した喜びと内容は、きっと今見るべきものだったのだろう。
写真は仰いで唸った近所の金物屋。


2023.05.04

東京から風をはこんでくれる友。
この地の美味を30年以上前からご存知だからこそありがたい情報交換。


2023.05.04

住まう森のごちそう。 山ウド、タラの芽、コシアブラ、ウコギ、コゴミ、ヒミツの花房、フキ、山椒花、ツクシ、タンポポなどなどなど(春キノコにつづく)のカゴ盛り。
なんでも教えてくれる仲間たちよありがとう。