足利学校にいってみた!その②
近世教育遺産群サポーターについて
教育遺産の世界遺産登録事業のお手伝いや情報発信など、日本遺産の魅力を伝えることも仕事です。興味のある方は誰でも登録できます。
教育遺産群は、足利市、水戸市、備前市、日田市にあります。
どの市でも登録できますが、私は足利市で登録しました。
登録するとサポーター証が送られてきました。
これをもっていざ足利学校へ!
もちろん参観料かかります。
個人(一般)480円。ちなみに受付でお金を払う前にこのサポーター証を見せたのですが、割引きならず、「他に何かお持ちですか?」と聞かれたのでたまたま持っていた世界遺産の認定証のカードをみせると400円でした。
サポーター証 →割引✖
世界遺産認定証 →割引○
足利学校では全国から集まった学生は孔子の教えに基づく「儒学」を中心に学んでいました。
その他、易学、医学さらに戦国期には兵学も学んだそうです。
私が一番気に入ったのはこの「宥座の器」。
柄杓で水をすくい、器に入れていきます、水が少ないと器は傾き、たくさん入れすぎても容器はひっくり返ります。多すぎず、少なすぎず器にちょうど良い水量を入れます。が、私は何度も盛大に容器をひっくり返しました。
孔子の教えの「中庸」を表しているそうです。
中庸とは調和がとれていること。
私には、あまり欲張るとひっくり返るぞ!という戒めに感じましたよ。
訪れた際はぜひ体験してみてください。
感想
政治の中心、奈良や京都から遠く離れた地に日本で一番古い大学が存在しました。今の時代より「生きる」ことに対して厳しかった世の中で「学び」を目指して日本中から人が集まりました。多くは歴史に名を遺すことない無名の人々、しかし、確実に彼らは学問を綿々とつないでいったのです。
明治に入り、日本は学問も西洋に求めます。時代の流れとともに足利学校の役割に幕が下ろされたのも仕方ないでしょう。
足利学校が廃校になったのは明治5年。しかし、その後も著名な政治や軍人が足利学校を訪れています。とても興味深いですね。