<産経抄>大つごもりに救いのない話は似合わない2024/12/31
「丸うならねば思う事は遂げられまじ」 樋口一葉
>今年で五千円札の肖像の役目を終えた明治の文豪、樋口一葉は、24歳の若さでこの世を去った。その直前のいわゆる「奇跡の14カ月」に次々と名作を完成させた。そのひとつが『大つごもり』、大晦日(みそか)の別名である。今井正監督が映画にしており、冬休みに図書館でDVDを見つけた。
著作権は公開70年経過しているから大丈夫?
>久我美子さんが演じるヒロインのお峰は、貸家を百軒も所有する金持ちの家の女中である。大恩ある伯父が借金を背負い、年を越すためには2円が必要だった。現在なら5万円ほどになる。奥さんに給料の前借を懇願するも拒絶される。大つごもり、切羽詰まったお峰は、硯箱(すずりばこ)の引き出しから2円を盗み出す。露見したら舌をかみ切る覚悟だった。
「罪と罰」なら高利貸しの方を殺すけどねw
昔は給料の前借とか普通にあったそうだ
今どきはクレジットカードがあるし
>10代から母親と妹との3人の暮らしを支えていた一葉は、貧乏の辛(つら)さが身に染みていた。華族や政治家の妻や娘が通う歌塾「萩(はぎ)の舎(や)」にも出入りしていたから、金満家の性癖も知っていた。『樋口一葉』(小野芙紗子著)によると、「萩の舎」で2円が紛失し一葉が疑われる出来事もあったらしい。
「金満家の性癖」って言ってもケチな人も気前のいい人も色々いるでしょw
ただ2円という金額が「樋口が盗みそう」と言うリアルだったんだろうね
>やはり大つごもりが舞台となる落語の人情噺(ばなし)「芝浜」も庶民が金銭に振り回されるストーリーである。ただ大酒吞(の)みの魚屋が恋女房の機転により更生を果たす「芝浜」と違い、「大つごもり」はハッピーエンドとは言い難い。ラストシーンはお峰のその後の苦難を暗示する。それでもなんとか危機を脱して正月を迎えられそうだ。救いのない話は大つごもりには似合わない。
「芝浜」は金を落とした人がいるわけでどこかで不幸になっている
明治時代は破産法も未整備だったろうけど借金を繰り返すよりかはかまど返すほうが良かったかもね
タコ部屋労働させられるかもしれないけど
借金をしてもただただ金貸しを儲けさせるだけだものw
現在の銀行屋も「晴れた日に傘を貸し、雨の日に取り上げる」だからなあ
コロナ融資の返済が滞っている会社もあります
>他方、『返済に不安』を抱いている企業は12.6%と1割を超えている。その内訳をみると、「返済が遅れる恐れがある」(4.9%)や「金利減免や返済額の減額・猶予など条件緩和を受けないと返済は難しい」(5.7%)、「返済のめどが立たないが、事業は継続できる」(1.3%)、「返済のめどが立たず、事業を継続できなくなる恐れがある」(0.7%)となっている。返済に不安を感じている企業は、2022年8月時点以降、1割台前半での推移が続いている。
ゼロゼロといっても打ち出の小づちじゃないからねw
>伯父役の中村伸郎さんは俳人としても知られ、大つごもりを詠んだ名句がある。<除夜の鐘おれのことなら放つといて>。世事にとんちゃくせず、生涯を芝居に捧(ささ)げた中村さんらしい。
世の中の父親は構ってほしいのにほっとかれていますw