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サカナクションが大好きだ

2012年、モード学園のテレビCMで、サカナクションの「夜の踊り子」という曲が使われていた。ふと聴いたその曲が、12年経った今でも聴きまくる曲だとは。

当時自分はまだ7歳で、「音楽」といえばEテレで歌われるような子供の曲だったり、子供アニメの主題歌がメインだった。
が、あの日聞いた夜の踊り子は自分の中の音楽の解釈をがらりと変えてくれた。

聞いてるだけで、こんなに感情が昂るのは初めてだった。

これいい曲じゃない!?
あのCMがたまたま流れた瞬間、ハイテンションでそう父親に教えた。

父親が調べてくれて、それがサカナクションというバンドの曲だと知った。
変な名前だな。としか思わなかった。
あとで意味を知ったが、「さかな」と「アクション」を組み合わせたらしく、バンド名ではあまり用いられない「さかな」を入れて、変化を恐れずやっていこう、という意味があるようだ。

それから、自分より父親の方がどハマりして、アルバムを買ったそう。父親の車に乗る時は、毎回サカナクションをかけてと頼んだ。小さい頃親の車で聴いていた曲が今でも好き、という人は多いんじゃないかな。marron5もその例で、来年の2月に父親と2人でライブに行ってくる予定だ。チケットを当てたのは自分で、少し親孝行みたいな気分だ。

よく聞いていたのは2013年リリースのアルバム「sakanaction」
今では代表曲の「ミュージック」や「Aoi」「僕と花」「mellow」などが収録されていた。
そう、「夜の踊り子」も。

「ミュージック」は、おそらく自分の中で1番好きな曲だ。
音楽を生業としているミュージシャンが、自身の曲に「ミュージック」と名前をつけるくらいであるから、ボーカルの山口一郎にとっての最高傑作なのかもしれない。

最初淡々と始まり、徐々に盛り上がって、最後のラスサビでぶち上げる。

このスタイルがサカナクションの曲には多いが、その1番の例が「ミュージック」。
ぜひ一回聴いてほしい。


そんなサカナクションのライブに先日初めて行ってきた。詳しく言うと実は、ROCK in JAPANの最終日の大トリとして出演したのを見に行った。念願だった。

12年も溜まりに溜まったライブへの参加欲は、思う存分ぶちまけられた。暫く活動休止していて、その休止明け初のライブだったそうで、ライブが終わったあと、バンドメンバーが中央に集まって挨拶した際は、観客が口々に「おかえり」「ありがとう」と言っていた。

当時の写真。山口さんが撮っていいよと言ってくれた。

小学校で、父親の車の中で聴いて

中学校で、買ってもらったウォークマンで聴いて

高校で、スマホでYouTubeを漁って聴いて

受験もサカナクションで乗り越えて

大学で初めて本人に会えた。

サカナクションは自分にとって人生のバイブルみたいな感じだ。

あまり同年代でファンはいないみたいで、サカナクションが好きという友達はいないに等しい。

でも、誰とも語り合えなくても、自分は曲を聴き続ける。

誰かに勧めることはあまりしない。
実際、自分が興味がないアーティストの音楽を熱弁されても、あまり刺さらないのは普通だとおもっているから。

「新宝島」という曲が流行ったから
サカナクションが好きだと言っても、ほとんど皆が
「ああ、新宝島の」と返してくる。
「そうそう、でもね、もっといっぱい良い曲が、」
と言い出したらもうただの押し付けだから、追い討ちはしないことにしている。

興味を示してくれるならいくらでもお勧めを教える。
「多分、風。」は the・サカナクションという曲だし、
「陽炎」はライブで聴いて自分の中で一気に好きになった曲だし、
「バッハの旋律を夜に聴いたせいです」は耳から離れない独特なサウンドだし

挙げ出したらキリがない。あえてメジャーな曲を挙げたからミーハーとか言わないでね。

そういえば一回だけ、「ナイロンの糸」という曲を、高校の頃の彼女にお勧めした。公園のベンチで、死ぬ前に聞きたいプレイリストをお互い共有していた。

「ナイロンの糸」はお風呂に入りながら、照明も消して、反響を存分に浴びながら聴いてほしい曲だ。

今このnoteを書きながら聴いている曲は「ユリイカ」。

日々すれ違う人達にもそれぞれ、自分の大好きなアーティストがいて、それがその人の人生に大切な意味を与えている。

そんなバンドを見つけられた僕は幸せだ。

またライブに行きたい。そのために色々頑張ろう。

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