
葬送のフリーレン②指輪について
フリーレンの記事をきっかけに、もう一度アニメを見始めました。2期スタート待たずに今後思っていたことを書き綴っていきたいと思います。
思い出のきっかけになるモノ
まだ生きている人であれ、亡くなった人であれ、ふとした時に思い出す時があります。
きっかけは夢だったり、場所だったり、音楽だったりさまざまです。その中でもモノを介して思い出すことも多いのではないでしょうか。
家を片付けをしていて、出てきた写真を見て思い出すという直接的なことはもちろんですが、出てきたモノをきっかけにしてその人のことを思い出すという経験もあるのではないでしょうか。
以降ネタバレありです。
葬送のフリーレンでは、それは指輪でした。過去のある街でヒンメルからなんでも好きなモノ選んでいいよといわれ、(討伐依頼のご褒美であって特別な意味はなかったものですが)フリーレンにとっては興味のわかない装飾品の店でこれでいいやと彼女が手に取ったのは、一つの指輪。

それを見たヒンメルは偶然とはいえその装飾に意味をもつ指輪をみて、フリーレンに渡す方法も意味を持つかたちをとったのです。
続きは、、、ぜひコミックスご一読ください。もちろんアニメでもOKです。
その出来事はフリーレンにとって当時あまり意味はなかったと思います。ただその指輪は、ヒンメルがいなくなってから彼を思い出す役割を持つモノの一つになりました。(アニメでは1話から出てました。演出上手いですね)
対して、フリーレンの長寿友達のフォル爺は妻が亡くなってからあまりに長い月日がたち、彼女の姿を思い出せないとの表現がありました。フリーレンはその言葉を冗談でしょと答えましたが、大切な思い出も永遠ではないというメッセージでしょう。

人の記憶は曖昧なもの。記憶を掘り起こすきっかけとなるモノはその思い出を補完してくれます。
形見というモノの存在も自分を覚えてほしいといった願望があるからなのかもしれません。
ただ、フリーレンは人との関わりは自分のためにやっていると答えています。ヒンメルのために思い出すのではなく、自分のために。
そんなふうに大切に思える人がいるというのはとても大事で、幸せなことですね。